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【4つ】決裁前の役員プレゼンで気をつけること

どうも!きりんです。
社員数30人の中小企業からグループ30万人の大企業に転職した私の視点で気づいたギャップと対策をブログにまとめています。


今回は大手企業の企画系部署に勤めていると、決裁前に役員プレゼンをする機会があります。
私が気をつけていることをまとめてみました。

底辺ブラックにいた時は社長の独断や取り巻きの連中で重大な意思決定がなされることが多々あり、「決裁」という言葉すら大手企業に転職して初めて聞きました。(恥)

もう少し補足説明すると、大手企業は役職によって裁量(経費を使う判断や他社と契約をする判断)が明確に決まっています。
(例:1000万円までの契約は本部長権限)

自分がこれから立ち上げるサービスで、他社と契約が必要だということが決まれば、その権限を持つ役員に説明して「この条件で契約していいですか?」とお伺いを立てる必要があります。

事務処理的には決裁文章というサマリーをまとめたドキュメントにハンコをもらうのですが、決裁文書だけでは複雑すぎて理解してもらえないので詳細な資料を作って、役員に説明し了承を得ます。

底辺ブラックで歯車のようにこき使われた経験しかなかったので、役員プレゼンに慣れるのに苦労しました。。。

私なりに気をつけるべきことをまとめてみたのでぜひ参考にしてください。


(1)事実と解釈と解決策

「空・雨・傘」はビジネス書でお馴染みのフレームワークです。

空を見ると曇ってた(事実)
雨が降りそうだと思った(解釈)
傘を持って行くことにした(解決策)


ロジックを積み上げるときに特に事実と解釈が混濁しがちです。

また、「解釈に無理がないか?」も複数メンバーの目で検証した方が良いです。

(2)主語が抜けてないか?

リード文(パワポのスライドの要点をまとめた文章)や口頭で内容の補足説明を行う際にもかなり忘れがち。

A社と自社の共同事業があり、収益をA社30%、自社70%で分け合うビジネススキームがあったとします。

A社に支払う30%を説明する際に「収益分配は3割です」と説明してしまったとしたらどう受け取りますか?

「収益(をA社に)分配(する料率)は3割です」

と説明すれば正しく伝わりますが、主語は自社であることが多いので

(自社の)収益分配は3割です」

という脳内補完されてしまいます。

プレゼン資料は、現場でかなり議論を繰り返すのでメンバー内で「これ当たり前でしょ」の前提が浸透します。

初見の役員は、前提ゼロの状態で理解しなくてはならないので、主語に気をつけるべきです。




(3)質問の回答が的確か?

役員が聞きたいことに答えているつもりで、自分が伝えたいことを話していることがあります。こんなマヌケは自分だけかと思っていましたが、上司も同じミスをしていました。

役員から経済条件の中身について質問を受けているのに「自分が交渉しました」というトンチンカンな回答を返している現場に遭遇して、「あ、これ自分も時々やるヤツだ、上司もやるんだ」とショックを受けました。

特に自分の手柄をアピールしたいときにねじ曲がった回答が生まれることがあるので気をつけましょう。




(4)何を気にする人か?

部長に説明する時は、本部長が部長にどういうミッションを与えているのか?
社長に説明する時は、親会社が社長にどういうミッションを与えているのか?

こうした視点が持てると、あらかじめ想定問答を準備できます。

本部長からは、事業計画について部長に強いプレッシャーがあるはずだから、事業本部の単位で収支インパクトをまとめておこう。
といったような準備になります。

この視点は、難しいですけど数をこなすと感覚が掴めるかも、です。

いかがでしたか?

なお関連トピックとして、決裁文章の効率的な書き上げ方【4つ】をブログにまとめました。面倒臭い決裁文書を効率的に処理し、生産性をあげましょう!ぜひ、あわせてご覧ください!

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