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ビジネスの課題を解決する秘訣!アイディア発想の熟成期間とは?

なぜ歯磨き中、入浴中、トイレ中にひらめくのか?

起床して、顔を洗い、歯磨きをしているときに、「あっ、これだ」といった感じでアイディアがひらめくことがあります。同じように、お風呂やトイレに入っているときにもひらめきます(一瞬、天才かも思ってしまう)。

昔から考えるのに適した条件として「三上(さんじょう)」があります。馬上(馬に乗っているとき)、枕上(寝ているとき)、厠上(トイレに入っているとき)。「馬上」はいまなら車や電車に乗っているときかな。

アイディアがひらめくには熟成期間が必要です

しかし、「三上」だから常にアイディアがひらめくわけではありません。潜在意識のなかに解決したい課題があり、ずっと答えを求めているからアイディアが降ってくるのだと思います。

潜在意識のなかに課題がある状態は「アイディアの熟成期間」です。ぷつぷつと発酵の泡が立ち、あるときふっとひらめく感じですね。その瞬間は歯磨きのような日常の何気ないときに起こります。

ワインもアイディアも寝かせて熟成させる時間が必要です

「課題の切り分け」と「最大課題の明確化」

アイディアには熟成期間が必要なのですが、その前にやらなければならないのは「課題の切り分け」と「最大課題の明確化」です。例えば、業績が落ち込んでいるとします。落ち込んでいるのは課題ではなく状態です。

落ち込んでいる状態の背後には必ず事実があります。事実を整理すると複雑に絡み合っていることがわかります。例えば、業績不振という状態は、人材不足や商品の劣化や競合の存在や厳しい環境などの事実があります。

書き出しながら、事実を小さく切り分ける

これらが絡み合っているので何から手をつけたらいいかわからなくなります。僕も何度も経験しましたが、もう打つ手がないという絶望感にとらわれます。絡み合い状態の程度によっては全部投げ出したくなります。

しかし、ここは踏ん張りどころです。業績不振という状態を作り出している「事実を小さく切り分ける」のです。しんどいかもしれませんが(吐き気をもよおすときもあるね)、紙に書き出しながら切り分けるのです。

不安に押し潰されそうになると、身体にも変調が現れます

事実のなかから最大課題を見つけ出す

すると、業績不振を生み出している事実がいくつかの塊になってきます。思っていた通りだと感じるかもしれませんが、そこにたどり着くプロセスに意味があります。塊のなかで重要度と優先度の高いものが「最大課題」です。

最大課題が明確になれば、あとは解決のためのアイディアを出すだけです。時間がないかもしれませんが、課題を熟成させましょう。他に集中して課題から一旦距離を置く必要があります。距離を置いても心配ありません。

五感を通じて解決のアイディアが紐づいてくる

課題がはっきりしているので、本を読んでいても、街を歩いていても、話をしていても解決策が湧いてきます。発酵の泡がぷつぷつと立ってくる感じです。それでもまだ解決策が絞り込めません。やはり悶々としますよね。

そんなある日、冒頭のように「あっ、これだ」がひらめきます。ところで、なぜ歯磨きやお風呂やトイレなのか?それは気持ちがときほぐされている状態だからだと思います。もう一度ここまでの段階を整理しましょう。

最大課題が明確になれば、あとは乾杯でもして、アイディアを生み出すだけです

まとめ

いまの状態を受け止める→状態を生んでいる事実を小さく切り分ける→事実の塊から最大課題を見つける→解決のための課題が明確になる→アイディアを熟成させる→あるときアイディアがひらめく・・・こんな感じかなあ。

うまくアイディアが出てこなければ、もう一度最初からやるだけです。慣れてくると、ステップ通りに順番に踏まなくても、ものすごいスピードでこなしていけますよ。まあ、それだけ苦しんだ結果ですが・・。

こちらもアイディア創出の参考になる記事です


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