心的外傷後ストレス障害(PTSD)という「もう一つの戦争」
昨日、かみさんと江東区の七福神めぐりをして帰宅、スマートウォッチに記録されているのは約15,000歩、結構疲れました。運動らしき活動はまったくしないのにかみさんは元気です。
ぐったりしながら、Netflixで観た『足跡はかき消して』がとても良かった。2018年公開の作品で予備知識なし。監督はデブラ・グラニック、深い森を舞台にした抑制された演出がじんわりと心に染み込んできます。
イラク戦争への従軍経験が原因でPTSDに苦しんでいるウィルは、娘のトムと一緒にオレゴン州の森の中で人目を避けるような生活を送っていた・・・この後はネタバレになるので書きませんが、とても静かな作品です。
父親役はベン・フォスター、娘役はトーマシン・マッケンジー、ほぼこの二人を中心に物語は進みます。父親を思いながら、自分との葛藤に苦しむトーマシン・マッケンジーの演技がいいのです。
アメリカではイラク、アフガニスタンとの戦争から帰国後に、心的外傷後ストレス障害(PTSD)で苦しむ元兵士たちが多い。酒やドラックに溺れる人もいる。現役・退役軍人の自殺者数は戦死者の4倍以上だとも言われています。
こうなるともう一つの戦争です。ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナ 、ここでも兵士の心のなかでは戦場以外の戦争が起きているんだろうなあ。戦争には敗者しかいません。
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