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Neutuft(ノイタフト)の1年。

はじめまして。つちやと申します。
2021年の春頃から「タフティング」と呼ばれるファブリック製造技法を軸に据えて、制作・調査・制作支援を行うことを目的としたNeutuft(ノイタフト)という活動を主宰しています。

2021年9月には、タフティングをより身近で気軽なものにするためのリアルスペースの活動の場として、Neutuft早稲田アトリエを設立しました。

さて、Neutuft早稲田アトリエは9月1日で開設1周年となりました。

決して順風満帆とはいえない1年間でしたが、なんとか生きながらえることができたことを嬉しく思います。これもひとえに、どんな形であれ活動に関わっていただいた皆様のサポートの賜物だと思っています。ありがとうございます。

今回はこれを機会にNeutuft早稲田アトリエでの1年間の活動内容を振り返りながら、自己紹介の石碑を建てさせていただければと思っています。

▼タフティングとは?という方はこちら

Neutuftとは?

はじめに、Neutuft(ノイタフト)の活動内容についてご紹介します。

Neutuftは、タフティングを中心に“DIYによる創作活動をより身近にできたらな”という思いで始めた「制作支援」を軸とした活動です。

2022年9月現在、所属は主宰のつちや1人で、制作に役立つ記事を執筆したり、2021年の9月からはアトリエスペースをレンタルして、ワークショップの企画・運営などをしています。

▼アトリエを開設した際の日記
※当時の不安が文色に滲み散らかしています

活動内容

ここからは、アトリエ開設からの1年間の活動内容について棚卸しをしながら振り返っていきます。

主な活動内容
1.記事の執筆
2.創作活動
3.ワークショップの企画・運営
4.本の制作
5.イベントへの参加

1.記事の執筆

「自宅ではじめる“ホームタフティング”入門」と題して、自宅やワークスペースで“個人的に”タフティングを楽しむために、必要な知識・情報をまとめる、noteマガジンをはじめました。

2022年9月までにもくじ含めて8本の記事を投稿することができました。
こちらについては読み返すと一部古くなってしまっている内容や、根拠のない断定が含まれている部分もあるため、今後もコンテンツを増やしながら随時アップデートしていければよいな、と考えています。


2.創作活動

タフティングで、ラグやぬいぐるみ、タペストリーなどを制作しています。
制作自体はそこまで活発ではないのですが、タフティングってハンドメイドのいち技法としてどういう活用のしかたがあるのだろうか、ということをずっと考えながら制作をしています。

なので、どういうグラフィックを描こうかな、という観点よりは、こんな使い方もできるんだ、という部分を開拓することに主軸をおいています。

この1年間の制作物として、代表的な3点をご紹介します。

◎ イラストを立体物に

「えびポセイドン」 50cm × 60cm/ November, 2021

◎ ストップモーション・アニメのメディウムに

「アニメの目」 50cm × 40cm/ April, 2022 
https://www.instagram.com/p/Cdi4USUj5q_/

◎ 小物置きなどのプロダクトに

「タフティングトレイ」 23cm × 10cm/ June, 2022

3.ワークショップの企画・運営

2021年の10月から、目的や要望に応じて各種ワークショップを企画・運営しています。ワークショップ当日は実際にアトリエに立って講師としても活動しています。

◎タフティングガン入門
「タフティングガン入門」はタフティングを実際に始めるにあたっての疑問を一挙に解決していただくことを目標として設計した2〜3時間程度のワークショップです。
チュートリアルデザインを使用し、規定の図形を順番に描いていく中で、タフティングガンの基本的な操作方法・特性を体験していただきます。

タフティングガンの動作音や操作感・必要な道具や環境について確認がしたい、という皆様にご好評いただき、本格的に受付を開始してから約8ヶ月(緊急事態宣言での活動休止期間含む)で30名以上の方にご参加いただくことができました。

◎企画中のワークショップ
また、2022年9月現在上記のワークショップに加え、もう少しアクティビティとしての目的に振ったワークショップも検討中です。

スマートフォン・パソコンからデザインと配色をシミュレーションしたうえでお申し込みいただき、アトリエでタフティング制作を行ってもらう、という内容で検討しています。
パイロット版の受付は終了していますが、デザインシミュレーターはすでにどなたでもアクセス操作できるようになっているので下記の商品ページをこっそり覗いてみてください。(プログラムを久しぶりに書きました。バグがあったら教えて下さい。)

ワークショップについては、あくまでも個人レベルの活動のため手が回らない部分もあり、反省点が多々あります。

特に「タフティングガン入門」にご参加頂いたあとのケアと、次のステップの用意が全くできていないことが当面の課題だと考えています。
今後も引き続き新規ワークショップの企画などをとおして改善していきたいと思っています。


4.本の制作

タフティングをテーマにした同人誌/ZINEの制作をしています。
2022年の6月には、タフティングについて調査をはじめてから約1年間の研究の成果をまとめた「Pile issue.1」を制作しました。

◎Pile issue.1(タフティング本)
布に繊維を植え込むことで、房(パイル)をつくる製造技法“タフティング”。1年間の研究成果を日記のような感覚でまとめておこう、という動機で書きはじめたところ、結果ハウツー本の様相を帯びてしまった、技法紹介+ミニポートフォリオZINEです。

*Contents:
道具/材料/パイル形状と表現/制作の流れ/アフタートーク
*仕様:
A5版(210×148mm)、20P、糸ミシン中綴じ、表紙自家折加工

現在、オンライン在庫については完売となっています。また、製本が大変だったため、再版は考えていません。数冊手元に残っている在庫については、続編を制作する際に販売しようかなと考えています。
つちやのアトリエにはサンプルが1冊と、あとご縁で大阪のRUGMATAGさまのワークショップスタジオに1冊ディスプレイしていただいていますので気になる方はのぞいてみてください。

Pile issue.1は、イベント参加に向けて思いつきで制作したため、2週間ほどの突貫で企画から印刷入稿まで一人で仕上げてしまいました。
Pile seriesについては、もう少し人の力を借りながらタフティングカルチャーや、ミームアート全般を扱う場になっていくと楽しいのだろうな、と(構想レベルですが)考えています。
(2022年6月から9月現在まで、「タフティング 本」のクエリでGoogle検索した際に唯一ヒットする商品なのが少しだけ自慢だったりします…)


5.イベントへの参加

即売系のイベントに参加して、制作物の頒布をしています。まだ参加履歴は少ないのですが、この1年間では1件のイベントに参加しました。

◎2022/6/12開催 アメイジング商店街V4
「アメイジング商店街」はマクラウド様が主催する、ジャンル横断の展示・即売会イベントです。
4回目の開催となった今回、主催者アナウンスによると参加サークルは総勢94組、トータル800名ほどのお客様にご来場いただいたとのことでした。
Neutuftでは「4.本の制作」でご紹介した“タフティング”製法を自分なりの視点でまとめた技法紹介+ミニポートフォリオZINE「Pile issue.1」と、“変体仮名”をモチーフに制作した、タフテッドタペストリー「へんたいラッチ」を頒布しました。

今後のイベントについては、クラフト・ハンドメイド系のイベントにも参加してみたいのと、自分のアトリエを利用してイベントを主催する、ということもいつかできたらいいな、と考えています。


今後やってみたいこと

以上が現在のNeutuftとしての活動内容です。個々に課題はあるものの、ひとつひとつ継続的に展開していきたいと思っている活動です。

また、最後に言葉にしておくとひょんなことからお声がかかることがあるので、2年目以降でやってみたいな、と思っていること(夢レベル含む)を箇条書きにしておきます。

1.記事の執筆関連

  • 投稿中の記事を全面的にリライト・図版の再撮影

  • コンテンツをnoteから自分のドメインに持っていきたい

2.創作活動関連

  • ギャラリーでの展示がしたい。年明けくらいにしたいです。どこがいいのか調査しています。

3.ワークショップ関連

  • 他人と協力してのワークショップ企画

  • 出張ワークショップ

  • ワークショップグローバル版(English tufting workshop in Japan/在东京中文簇绒课)

  • ワークショップスタジオとしてのスペース提供

  • デザインちゃんとやりたい(特にパッケージとサービスデザイン)

  • デスクマットのワークショップのデザイン増殖(無限に増やすことができる仕様にしました。グラフィックデザインの依頼もしてみたい。)

4.本の制作関連

  • 「取材」をしてみたい

  • 記事の執筆依頼をしてみたい

  • 絵本をつくりたい(上製本で)

5.イベント関連

  • クラフトハンドメイド系のイベントに参加してみたい

その他

  • 作品販売プラットフォームを作りたい

  • 作品の海外発送

  • タフティングツールの買取・調整・販売のサービスサイクルをつくりたい

  • タフティングガンのカスタムパーツを3Dプリントでつくりたい

  • 「雇用」をしてみたい(Neutuftはつちやの社会勉強の場の側面もあります)

おわりに

以上、Neutuft(ノイタフト)早稲田アトリエ開設からの1年間の活動内容を振り返ってみました。あらためまして、ここまで読んでいただき、そして活動に関わっていただいている皆様に感謝申し上げます。

引き続き2年目も基本は1人体制で会社員の傍らの活動予定となりますが、つとめて目立たぬように暗躍していきますので、暖かく見守っていただけますと幸いです。

なお、本文中に記載のワークショップなど、ご興味を持たれた方はよろしければオンラインストアの方で受付を行っておりますのでこっそり覗いてみてください。(毎月20日頃に翌月の在庫が音もなく追加されます。。※LINE公式アカウントに登録すると通知が行きます)

Neutuftとは?

Neutuft(ノイタフト)は、タフティングを中心に“DIYによる創作活動をより身近にできたらな”という思いで始めた「制作支援」を軸とした活動です。

タフティングについてもっと知りたい方は

自宅やワークスペースで“個人的に”タフティングを楽しむ、いわば“ホームタフティング”を行う人が増えてきました。実践にあたって必要な知識・情報を下記のマガジンで不定期投稿しています。
よろしければチェックしてみてください。


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