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『小説』永遠に宇宙に~さよならは言わない~ 第43話

美菜「へェ┄グレコさんが」
司「あァ、この一件が終わるまでは、こっちに居ると言って聞かないんだ」
美菜「ウフフそれじゃァ加奈の返事が来たら、直ぐに知らせるね?」
司「あァ」
麗美「気を付けてよね?余り追い込み過ぎると危険よ?」
美菜「あんな奴徹底的にやっちゃえば良いのよ!!」
麗美「ママも仕置は必要だとは思うわよ?でも追い詰められた人は何をするか分からないから」
司「窮鼠猫を噛む┄か、分かったよ」
麗美「それと、美菜ちゃん?ママ今日も梶さんの所へ行くから」
美菜「この所多いね?」
麗美「今度入った新人2人の面倒を任されちゃってね?」
美菜「へェ、2人も入ったんだ」
麗美「えェ、2人共最高の素材を持っているんだけど、2人共全くの素人だからさ、美菜ちゃんも一緒に行く?」
美菜「ううん、行かない」
麗美「そ、そォ┄┄」
美菜「じゃァ行って来まァす」
タタタタタ
司「ハハハ、見事に振られてしまったね?」
麗美「でも、あの子本当は┄┄」
司「そォかもしれない、だがゆっくりと待ってはみないか?」
麗美「私は16から始めたけれど、それでも遅い方だった、今教えている2人だって18よ?凄く苦労しているわ?」
司「だが君は精一杯努力をし、そして頂きまで上り詰めた」
麗美「あの子には┄私の様な苦労をして貰いたくなくて」
司「フフフ親心か」
麗美「当然でしょ?」
司「大丈夫さ、あの子ならどんな逆境だろォと必ず乗り越えられるさ、何て言ったって元トップモデルREMIの娘だぞ?」
麗美「ありがとォアナタ」
司「私達は美菜を暖かく見守ろォじゃないか」
麗美「えェ、そォね?それが私達が決めた事ですものね?」

美菜「┄┄って事なのよ」
天「渋谷で会った人まで現れた┄今度は白い戦士としてか┄┄気の所為だとは思うが、グラン・バルに呼ばれる者が、ミーナに関わった人が多くなっている様にも」
美菜「まァまだ2人だけど」
天「そォは言うが、サンと言う者が送り続けた者、更に戦士として呼ばれてしまった者の総計の中で考えれば」
美菜「そっか、2人と言えど十分な人数になるわね?」
天「俺もその内呼ばれるのだろォか┄┄」
美菜「どォかしらね?まァ天は私の所為で深く関わってるから、次行ったら聞いといてあげるよ」
天「頼む、行くと分かっていれば気の持ち方も、対処も出来るからな?」
美菜「じゃァ進展があったら知らせる」
天「あァ」
スタスタスタ
良三「お?いたいた、おォい屋中、ちょっと良いか?」
美菜「なァに?良三(よしみ)ちゃん」
良三「あのなァ美菜、学校では森(もり)先生で呼べって言ったじゃないか」
美菜「良いじゃん身内なんだからさァ」
良三「全く┄姉さんには言っといたのに」
美菜「まァまァ、で?」
良三「悪いんだか、今日の帰りに崎谷の荷物を届けてくれないか?」
美菜「良三ちゃんが行けば良いじゃん、担任なんだからさァ」
良三「お前┄俺があの家苦手なの知ってんだろ?」
美菜「苦手ねェ┄本当は弥生(やよい)さんに気持ちがあるんだけど、弥生さんの心は修二(しゅうじ)さんにあるから行きたく無いんでしょ?」
良三「う┄┄またそんな事を」
美菜「昔っから良三ちゃんは、分かりやすい性格してるからなァ」
良三「煩いわ、俺はあの家の世界感って言うか、上流生活には馴染めないだけだ」
美菜「そォ?」
良三「美菜は生まれた時から当たり前の様にして来てるから分かんないだろォが、俺は義兄(にい)さんと一緒に食事をするのでさえ、毎回緊張しているんだぞ?」
美菜「えェ~パパとなのにィ?」
良三「だってな?義兄さんの連れて行ってくれる店は、どこも気の使う所ばかりなんだぞ?」
美菜「まァ┄┄確かにパパはファストフードとか食べないから」
良三「ラーメン屋でさえだ、それにこの間の美菜のパーティーの時なんてな?義兄さんに色々な人を紹介されて┄皆上流の人ばかりだったから」
美菜「良三ちゃん┄┄若しかして楽しみにしてたビュッフェは?」
良三「楽しみだったのに┄┄一口も食べられなかった」
美菜「あらら、じゃァパパにこれから良三ちゃんを誘う時は、もっとラフな店にしてあげてって言っといてあげるよ」
良三「そ、それは駄目だ」
美菜「何で?」
良三「二度と美味い物が食べられなくなる」
美菜「ウフフそォだね?もォ分かったわよ、可哀想な良三ちゃんの頼みだから聞いてあげる、その荷物だけで良いのね?」
良三「あァ、助かるよ、それとな?崎谷なんだが、どォやら体調を崩したみたいだ、今朝小母様から直に連絡があった」
美菜「小母様が?珍しい、そォ┄体調悪いんだ」

美菜「どォしたの?家の前で待ってるだ何で」
恋「┄┄これから事務所に行くの┄本契約をしに┄┄」
美菜「これから?┄1人で?」
恋「うん┄小母様が本条さんに話しを通してくれたみたいで┄小母様の紹介で断ったら事務所が潰れちゃうって、だから直ぐに来てくれって言われたの┄でも」
美菜「そっかァ、ママと愛さんが┄うん、凄く緊張するよね?」
恋「どォしよォ┄漏らしちゃいそォだよミーナァ」
スッ┄ハグッ
恋「ミーナ」
美菜「目を瞑って?」
恋「うん」
スッ
美菜「これが恋の夢の始まり、恋なら大丈夫、私だけじゃないよ?皆応援してるから頑張ってね?」
恋「うん」
スゥ~~ッ
美菜「恋の髪┄良い匂い」
サラッ┄┄チュッ┄スッ
美菜「どォ?まだ緊張してる?」
恋「ううん、もォ大丈夫、ヤッパミーナ大好きィ!!」
美菜「じゃァ行ってらっしゃい?」
恋「ありがとォ!!行って来ます!!」
タタタタタタタ┄┄
美菜「さてと」
ガチャッ
美菜「ん?パパが居る」
バタン、スタスタスタ┄┄ガチャッ
司「お帰り美菜」
美菜「ただいま、今日ママ帰り遅いって」
司「あァ聞いているよ?だから今日は2人でディナーだね?」
美菜「食べに行くの?それともウーバー?」
司「そォだなァ┄たまには私が作ってみるか」
美菜「え!!パパ作れるの?」
司「まァ少しだけどね?男料理って感じでしか作れないが」
美菜「ううん、それで良い!!」
司「では支度を始めるか、作りながらだが、パソコンを教えてあげるから持って来なさい」
美菜「やった!!」

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