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質問への杉上の考えです

こんにちは。
べびぃLabo☆Ceres 杉上です。
今日も訪ねてくださり ありがとうございます。

8月28日、9月11日 開催した
すくすくプロジェクトセミナー
「独歩までの育ち」

参加後アンケートでいただいたご質問。ありがとうございます。
杉上なりの考えを書いてみます。

Q1.離乳食について

離乳食はずり這いから!にとても説得力ありました。最近、誰が提唱しているのか定かではないですが、鉄不足を補うために離乳食は早くから始めましょうというのをよく聞きます。ずり這いから離乳食となると栄養面からはどのように考えられていますか?お母さんたちは鉄不足、そこから引き起こされる病気などに敏感反応されて嫌がっても食べなくても頑張るのかなと思ったり…

A.赤ちゃんが健やかに育っていく時、栄養バランスってとっても大事ですよね。まずは母乳 ミルクで栄養を取り、そこに少しずつ食べるものが加わっていく。その過程でどんな栄養素に注目するか? 
食べる、は赤ちゃんのからだが食べる運動をできるようになってきたら始めること。早い時期に始めたから食べられるわけではないことは 講座の中でも皆さん実感されたことだと思います。
母乳中の鉄分が少なめ、というのは以前から研究があり、その対策もいろいろと考えられるようになってきました。
その中でも重要なのがビタミンD。1日に15分 手足で太陽の光を受け止めることでずいぶんと違うようです。
まずは自分のからだでしっかりと鉄分を受け止め作る生活。そのうえで本当に足りない時は足していく、というのが順当かなあと思っています。
ちなみに 2019年3月、厚生労働省が出している『授乳と離乳の支援ガイド』が12年ぶりに改定されました。そのなかでも「母乳育児の場合、生後6ヵ月の時点で、ヘモグロビン濃度が低く、鉄欠乏を生じやすいとの報告がある」(同ガイドライン32ページから抜粋)と記載がされるようになりました。
「早めの離乳食」というのは、この記載が根拠かと思いました。
あれ?と思ったことは調べてみるといいですよね。

Q2.向き癖のある赤ちゃんの寝かせ方

向き癖のある児の具体的な寝かせ方、対処方法を教えて頂きたいです。

A.「新版おなかにいるときからはじめるべびぃケア」P82-83をご覧ください。寝方だけでなく生活の中の姿勢も重要です。だっこを左右とも行う。なるべく正中位で遊ぶ、など。生活全般の中で左右充分に動くことを試みてみてください。

Q3. からだの使い方の発達

発達障害は、乳児期の関わりによって影響があるのでしょうか。例えば、身体の使い方が不器用な子などは、乳児期から何か特徴があるのか?と疑問に思ったりしました。

A. そもそも発達障害 とは何でしょうか?いろんな意味合いがあります。からだの使い方が不器用と言われるお子さんを見ていると、手先を使う土台になる体幹や上肢帯、下肢帯などの使い方を 負担が少ないところで学習できるのが乳児期です。講座でご紹介した発達の流れを参考にしていただき、その子その子の状況を的確にアセスメントすることが、次へのアプローチのヒントになるかと思っています。

Q4, 育児技術について

抱っこの仕方、離乳食の足のタオル、足の緊張・からだの緊張のほぐしかたなど、もっと詳しく知りたい。

A.(NPO)母子フィジカルサポート研究会のセミナーで詳しく行っています。ぜひご受講ください。

Q5. 肩で支える

"骨盤を支えて上肢帯?に荷重をかけてゆらゆら。荷重がかかったところはほぐれ、支えてもらってたところはスッキリと立ち、好きすぎました。
手押車はその上級編と考えて良いのかなぁ…支持力により支える場所を変える感じかなぁと思っているのですが、少し解説いただけると幸いです。

A.マニアックな質問をありがとうございます。
手押し車はまさに上級編ですね。支えられると動けるをやっている感じです。ただ、自分で動きますから代償動作もでやすいので、そこ気を付けて楽しく行えるといいですね~~~~ そのためには支える場所が変わります。ご明察です。

Q6. 自己肯定感 自己有能感

"子どもの育つ環境作りの大切さを痛感しています。「自分のことをいけてると思える子ども」とありますが、どのくらいの月齢を想定されているのかなどなど詳しくお話しいただけたらと思います。

A.お答えはずばり すべての月齢 すべてのべびぃちゃん です。
生まれてすぐの赤ちゃんでも 心地よかったら、にやっと笑みを浮かべる(表情筋が活性化される) 目がきらっと輝くってありませんか?
子どもの発達過程って 周りの大人が見ていて認識できるものが言語化されています。子どもたち 感じていても表現がまだできないうちは、周りが見えてもわからないから、「ない」と言われがちですが、接していると「ああ、わかってるなあ」と感じることたくさんありませんか?
環境である親、私たち支援者がそこを敏感に感じていきたいですよね。

Q7.助産師だからできること

現在さまざまな職種の方が赤ちゃんからの心と体の発達そして、お口の発達について参入されてきています。助産師だからこそ!ここは譲れない、あるいは、もっと積極的に伝えていかなくてはならないなどお話をきかせていただけたらと思います。

A.親子は生活しているってこと。
ここがだめあそこができてない、ではなく これもあれもできるようになったね~~ この先もっと使いやすくやりやすくなるのに こんなことしてみたらどうかな~~と提案すること。
親子と一緒に考えること。
お口の発達はおっぱいから始まっている。哺乳・授乳が適切に行える支援がプロとしてできること。育児行動 特に抱っこが適切にモデルを示せてアドバイスできることは必須だと思っています。

Q8. 安楽な抱っこについて

安楽な抱っこを経験してきていないこどもへの対応をもう少し聞いてみたいです。

A.今からでも遅くない。何があなたにとって心地いいか、一緒に探求しようね。これにつきるのではないでしょうか。

Q9.赤ちゃん体操について

もう20年くらい前に産科の実習で新生児にも赤ちゃん体操を推奨されてました。確か頚部のストレッチや上肢の屈曲伸展の運動をしていたのですがそれは今でも効果的なものとされてますか?
お腹にいる時の体勢を再現していく事の方が赤ちゃんは落ち着くのかと思いましたがいかがですか?

A.赤ちゃん体操、タッチケア、ベビーマッサージなどいろんなものが今はあります。どれもその親子が心地よければいいんじゃないでしょうか。
それには、下記が重要だと私は考えています。
1.支援者が発達の流れがわかって目の前の親子のアセスメントが適切にできること。
2.その親子が心地よいかをきちんと表現できる安心安全な場を育んでいること。
3.命・身体の危険がないもの、範囲(可動域、リズム)を選択できること

Q10. 頭の変形への対応

頭の変形が激しい子はどうしたらいい?

A.変形に至る要因がどんな感じか?ますはそのアセスメントがポイントです。変形は結果です。
からだのどこかがずっと緊張していて つながりをひっぱって起こるなあと私は考えています。なので、大元の緊張がほぐれるケア、生活の中で余分な緊張しなくて済む生活・育児技術を常に提供すること がキーです。

お伝えしたことがきっかけでわいてきたご質問は 私にとってもとても貴重です。
お答えすることで 自分の考えも明確になってきます。
皆様、ほんとにありがとうございました。

拝見していて もっと詳しく 多方面からの内容をお伝えしたくなってきました。また近いうちにお目にかかれればと思います。



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