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息子が読んできた(英語の)本

タイトルを単に「息子の読書」としようかとも思ったけど、識字障害と言われてた頃から多読になった流れみたいなことも書きたくて、また私このnoteを日本語で書いてるけど、息子は英語で読んでるので、一応(英語の)てのも付けました。
あと、最近はもう帰宅中はゲームするか寝てる時間が多くて、とんと読書してる息子の姿も見てないもんで、過去形です!
引き続き読むのは速い方なので読まねばならない本が有ればパッと読んでしまうのですが、昔ほど読む本探すようなところは無くなってしまった🥲そういう時期なのかな。

昔話>
noteを始めたばかりの頃にも少し書きましたが、息子は香港時代、幼稚園〜小学校低学年の間の何年かを通して学校側から識字障害→書字障害・学習障害疑いを言われていた時期があります。特に7歳班の担任の先生からは検査を勧められたので、政府教育局と私立の児童クリニックを問い合わせてみましたが、どちらも待ちが半年〜2年とのことで、また控えめながら義実家の反対もあり、実際に専門的な検査を受けることはしませんでした。
ほんとその事実から考えると全く裏腹みたいな話なのですが、並行して、たまたま大学院で「多言語教育児童の識字障害」を研究されていたという先生からのアドバイスで、5歳班から中国語の授業は外国人班に移ったことをきっかけに、英語の識字能力は飛躍的に伸びました。ひきつづき学校の授業には現れてなかったらしいので「じゃあ(読めるなら)何らかの学習障害かも知れない」などと言い続けられたのだけれども、とにかく多読、且つ速いスピードで本を読むようになりました。
この辺の話は書いてると恨みがこもってくるので(笑)端折りますが、要するに当時お世話になった歴代担任の先生たちが不定形発達の子どもに対する知識に乏しく、うまく扱えない=何らかの発達障害じゃない?調べたら?みたいな、そういう事だったのかも知れません。悪気は無いのだろうけれどややお粗末だったなー。
因みに外国人班中国語への転向を勧めてくださった先生は、息子が英語に絞ったことでまず不自由なく「読める」ようになったのを見届けて早々に大学のご研究の方へ戻られてしまいましたが、今から思えば息子の人生の恩人に近いです。
その後も12歳頃までは筆記(書字)の方にはやや不安が残り、鏡文字や異様な遅筆に悩まされましたが、10歳からはイギリスへ進学して今に至ります。イギリスの学校教育は「書く文化」なので大変だったのだけれど、今はもうほぼ全てがパソコン入力可(というかオンライン提出が中心)なので息子のケースでは支障が無くなっています。そしてパソコン入力が許されて以降は書く能力もまた格段に伸びたという事実。皆んなが皆んな息子と同じタイプではないでしょうが、こういう経緯の成長があるっていう事実の蓄積は大切なことだと思うので、現場の教育関係者には是非、広い視野を持っていて欲しいものです。🙇🏻‍♂️ほんと切り捨てないよう、宜しくお願いします。
>昔話終わり

で、6歳前後から急に「読める人」になった息子が何を読んできたのかをちょっと振り返ろうかなと思って。私は仲間内のみ公開のクローズドですがフェイスブックにもアカウントを持っていて、例の「◯年前の今日」機能でトップ画像の写真が出て来ました。これは五年前、息子が10歳の頃の写真です。上の方が自分たちで選んだ本で、下の一列がこの時の春休みだったかの推薦図書なのですが・・今さらの様にあまりに子どもっぽいので少し戸惑った記憶。ただ、この作家さんマイケル・モープルゴ氏はイギリスの児童書ではロアルド・ダール氏などとも並ぶ有名な作家さんのようなので、教養として読んどく意味では良かったかも知れません。
この時もう10歳にもなって絵本買わされたんですよね。左上の本。😅だけどこの絵本はほんとうに可愛くて、その後も何度も出して来ては眺めてるので買って良かった一冊です。

少し遡って、
息子は6歳前後に急に読み始めたと書きましたが、それ以前からいわゆる「読み聞かせ」的なものはしていました。私の読み聞かせはわりと本気というか🔥声色とかも使うのですが、日本語の本としては漫画や昔話系を好んでました。絵本も自分が昔好きだった絵本を中心にいくつも買ってあげたけれど、絵本に書いてある文字の方にはあまり興味を覚えなかったようで、とにかく読んでくれ、読んでくれ、と言われるので正直、時々面倒臭かったな。ドラえもんとか、浦安鉄筋家族とか読むの、疲れるのですよ。演技派なもので。
英語の本の読み聞かせも好きだったみたいですが、私の英語能力の限界が試される為、長いものは却下。香港の書店の英語コーナーにも日本でいうとポプラ社みたいな児童書の棚が有ったので、そこから何冊か見繕って買ったりしてました。どちらかと言うとシェイクスピアはじめイギリスの文学作品をかいつまんで子ども向けにした本が多かったのですが、だんだんと北欧神話・ギリシャ神話などに題材をとった何冊かに共通して出てくる神様の名前が気になって来たようです。自分で読めるようになってかなり最初の段階に、いきなり電話帳くらいある北欧神話の本をねだられたのには驚きました。一足飛び過ぎる。
そこからは「何か面白い本あるかな」と常に探す日々で、香港がまた、比較的英語の本を置いてあるようでいてどこ行っても同じようなものしか置いてないので🤷🏻大変だったのですが、基本的には私が昔読んだことのある海外作品の中で入手できるものを探すことになるため、SFも文学作品もジャンルは問わず読んではりました。「アルジャーノンに花束を」が、香港中探しても無かったのでアメリカのアマゾンから取り寄せた思い出。

これ今となっては笑い話みたいですが、香港では6歳、7歳と続けて、イギリスでは10歳、11歳と続けて、一部の先生から「本読み禁止」と言われました。ほんと笑えます。
私は禁止される筋合いは無いと思ったので言ってきたのが担任の先生だった時には抗議しましたが、それでも譲らない先生が居たり、他の先生が味方についてくれたことも有ったり。なんせ息子本人が、その手の先生方のことをけっこう早い段階から見限ってるところが有ったので「じゃあその先生の見てるところでは読まない(関わり合いたくないから)」という対処法で乗り切りました。息子は授業中に読んだりはしてなかったそうなので、それでも読むなということの裏には、休み時間や移動中の時間にもっとソーシャルコミュニケーションをするもんだみたいな考えなんだと思いますが、特に孤立していたわけでもなく友だちも居て、それは息子の個性でしょう?と言いたいです。
本たくさん読んで何が悪いんや。

香港のインターナショナル校ママ友界隈では☺️「子どもが英語で読めるようになったらハリーポッターを読んで欲しい」みたいな定番の憧れが有ったのですが、息子はハリーポッターも一応読んでたけれど、まあ、そんなもんだよね、みたいな感じでした。映画は好きだったみたいで何度か観直してましたが、本の方は「小説で読むとちゃんと書いてあるんだね」というくらい。指輪物語やホビットの冒険は面白かったようです。

イギリスへ来てからは英語の本買いたい放題!😆
こちらへ来て最初の一年ちょっとでまっさらな本棚が2ついっぱいになってしまい、やばいからKindleで買うことにしました。
こちらのジャンルではヤングアダルトものと分類される、SFっぽいやつとか、普通に大人が読むイギリスの文学作品とか読んでます。私も中〜大学の受験通してそうだったのですが、だんだんと「試験問題に出て来る作品がわりとどれも以前読んだことが有る」フェーズに入って来てる。これ、別に読んだことなくても回答できるように試験は作られてるのだろうから別に何てこともないのでしょうが、出てくると少し嬉しいというか、とりあえず緊張が解れる程度の効果は有ります。

最近あまり読まなくなったとは書いたけど、まあそれなりに読んではいるようで、息子が前から読んでたシリーズのSFファンタジーが最近BBCでドラマ化されたようです。先見の明が有るワネ👍🏻
私も、長らく日本に住んでないから日本でドラマ化や映画化してもそれを観られることはなかなか無いのですが、わりと以前読んだ作品が何年も経ってから日本の友人の中で話題になってることが有って、少し話題に参加できるのが楽しいです。

因みに今、息子は英語の授業で「レベッカ」をやってるそうで・・レベッカって、ご存知ですか?けっこう子どもに読ませるようなストーリーじゃないような気がしたのだけれど、15歳でこういうの取り上げるのかー😲みたいな。これもヒッチコックによって映画化されましたが、最近ネットフリックスでリメイクもされてるので、もし良かったら。


多読&速読に関しては、英語と日本語の違いは有るけれど、私と息子に共通した性質です。
このテーマまた機会があれば書こうかなと思ってます。