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身近なロールモデル(?)

教科別保護者面談行ってきました!
疲れたー😭

何だかんだ言ってふた月と置かずに学校へ伺ってる(ボーディングなのに!)わけですが、いつ迄経っても慣れません。今回もまた英語がヤバかった。さすがに聞いて分からないことはほぼ無いのだけれど、喋る方がまだまだです😭
ごく稀に自分でも意外なほど喋れる時がありますが、そういうのはコンディションと運の両方が良い時だけです。何か一つきっかけが有って詰まると全てがそれに引っ張られる形でダメになってしまう。謎の外国人英語が降りて来る。
ほんっと自分で自分が嫌になります。


息子は今、イギリスのシニアスクールでシックス・フォームという段階に居ます。大学受験を控えた2年間のコース。
日本で言えば高校生に当たるのですが、学習の内容や趣旨はちょっと違っていて、日本の高校生のようにジェネラルな教養をつけるのではなく、既に少し専門的な、大学の専攻に即した基礎知識をつける授業をとっています。

本年度の物理学2単位のうち1クラスは、たまたま息子が所属してる寮の先生が教科担当となって教えてくれてる(グリフィンドールの生徒たちがダンブルドール先生から魔法学を教わるみたいな)のですが・・前にもチラッと触れたとおり、この先生がちょっとアレな方で、その実態を聞くだに😲それ大丈夫なの?!と突っ込みたくなる。

今回は物理学の先生として面談をしたわけですが・・これまでハウスマスターとして私が息子のことを相談したり、実際に、息子の個性がネックとなり入学以来何人かの先生とトラブルを起こしてきたことをご存知な立場も踏まえて、言ってくださったのが

「本年度はじめて物理学の教師としてクラスを担当させていただいてる観点から言わせていただくと、息子さんは実に完璧な生徒さんだ!」
「僕にとっては彼の何処に問題が有るのか全く分かりませんよ!予習も完璧だし、授業中の集中力、理解度、参加意欲のいずれをとっても立派なものです」
とのこと。他の先生方はどう思うかはさておき、ハウスマスターは学生としての息子をたいへん評価してくれている旨、強調していただきました。

今回の教科別面談では、この先生が一番最後だったので、私はほんと救われたような気持ちで嬉しかった。特に一番最初の先生と次の数学2単元の先生方が渋めのコメントだったのでほんと一時期気を失いそうに打ちのめされていたのだけれど、他の教科の先生はそれ程でもなく、最後ハウスマスターにここまで褒めていただいて、ジェットコースターの上がり下がりみたいな気持ちです。
という、それを息子に話したところ・・

息子はニヤリ😎と笑って、曰く
「それ喜ぶのは早いんじゃない?先生が『見えてない』からかも知れないよ」
「課題も、先生が出題したことを忘れていれば提出忘れも存在しないわけだし」
「ワタシの隣の子なんか授業中ずっと携帯電話触っていて、ゲームが進み過ぎて授業中に5つもタスククリアしたのに先生は全然気がついてない」
「ワタシたちの席が後ろだから見えてないんじゃなくて、前の席に居る子もずっとテキストチャットしてるけど先生は自分の話に集中し過ぎている」
「自分の話したいことだけを話す」「物理学も物理学以外も」
「真剣に話すとすぐ疲れるみたいで、先生のためのブレイクを挟まないといけないから関係の無いことを話す、先生が子どもだった時の話とか。GCSEで一回フェイル取ったとかね。フェイルってあり得なくない?でもAレベルではAとってマスターコースまで行ったとかね。でも、それって聞かなくても良いことだから皆んな携帯電話を触ってるのは仕方ない」「要領良くやってる子も居る」
「この前も今の状態でこんな難しい問題出されても絶対誰も分からんやろ!ってな、たぶん大学でやる問題のリンクを持って来て皆んなにやって来い言ってて、で、自分で宿題にしたの忘れてたと思うんやけど、次の時に授業中に皆んなでやろうっていう話になって、でも先生も最後の問題が解けなかった」「私はその宿題調べるのにめちゃくちゃ時間かけたんやけど、どう思う?」
「昨日も、なんか事務所側の不手際で授業中にオンライン面談が1個だけ入ってしまったとか言って、ていうそれも本当は変更依頼できたのに自分で気がつくのが遅過ぎたせいらしいけど、授業中のその時間になっていきなり早口で説明して『今からちょっと抜けますのでこの問題をやっといてください』って先生のパソコンから問題をシェアしたんやけど、すぐに先生が別の部屋にパソコン持って行くから誰も問題を保存できてなくて、しかも戻って来たら自分で問題出したこと忘れてた」etc.

こんな状態だから、どんな風に褒めてたか知らんけど、鵜呑みにするのはどうなんでしょうねぇ〜・・みたいなことを言ってた。洞察力すごい。

確かに、この先生のバタバタぶりには私もかなり振り回されており、最初の頃なんかあまりに無視されるので人種差別(或いはイギリス式の交流ができない人に対する差別/これイギリスではたまに有るし日本人でも在住が長いと同じ日本人や移民に対してこのマウントを取って来られる方はいる)でもされてるのかと思ったくらい。
まさかここまでうっかりした(というかADHDね😅要するに)人間がイギリスの伝統校でハウスマスターやってるなんて思わないじゃない?私自身も抜けや後回し癖の多い人間だし、息子はもっと酷いのである意味こういうのは慣れてるわけですが、ハウスマスターがこっち側だとは思わなかったというか、薄々それが分かって来てからも、どうしても先に配慮が向かない役職に対する先入観があります。
なので、言われてみれば提出物の管理や達成度のチェックなど事務的なことがきちんとできるタイプだとは思えないのだけれど、ここまでとは思わなかったし、それでもやっぱり見るとこは見てくれるんじゃないかなという、親として子を褒められて嬉しくないわけはないといったような、気持ちはあります。

私が面白いな〜と思うのは、息子がハウスマスターのことを話す時なんだか急に大人びた感じがしてるところ。息子にとってハウスマスターは、良いロールモデルなのか。

私たちには特性が有るけれども、社会でこんなに立派に(?)やって行けてるし、それなりに幸せに暮らしてます。そういうことを実体験を持って知れることは財産。