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【5分で読める】100の空論より1の行動(木戸)

*博報堂時代の『心・技・体』…心その⑯

こんにちは、HDAの木戸です。

今回は、前回のテーマ「【3分で読める】肉を切らせて骨を断つ。作戦(木戸)」に続き、今事業をしている中で、大切にしているポリシーについて紹介します。

タイトルを言い換えると、「壮大な空論より小さな行動」の方が尊いと言っても過言ではないくらい、1歩目を踏み出すことの重要性と、一方で難しさを共有します。

ちなみに、これは博報堂時代のある経験をもとに、反面教師的に意識しています。

博報堂時代、優秀な先輩がたくさんいました。

広告代理店の職種は大きく3つ、①営業職(僕がいたのは営業職です)、②マーケティング職(調査結果などのデータからコミュニケーションプランを立案する部隊)、③クリエイティブ職(クリエイティブディレクターやデザイナー)です。

企画をみんなで考えるのですが、特にマーケティング職のスタッフはデータ基に、論理的思考でアイデアを組み立てます。非常に優秀なのは間違いありません。

ただ、一方で、博報堂時代は、アイデアが商品なので、実際に行動にうつすのはメーカーなどのクライアントです。

CMをはじめコミュニケーションが失敗したとしても、それで責任をとることはありません。

代理店のアイデアは机上の空論で「無責任なアイデア」と揶揄されることもあります。

マーケティング職は、突飛なアイデアや感覚的な発想では語りません。

データ至上主義、ロジカルシンキングは、説得力はありますが、爆発力というか、臨機応変さというか、常識の枠外に出ることができない側面があります。

この経験から、データやロジカルシンキングだけでは片手落ちだと考えるようになりました。

もちろん、データは非常に重要ですが、今でも、行動に移すよう心がけています。

もう1つ、すごく覚えてるエピソードがあります。

会社の帰りに、マーケ職の先輩2人と僕で飲みに行きました。

どういう話の流れになってか、、、

「いつかは独立して自分でビジネスをしたい。」

という趣旨の相談をしました。

当時、漠然と描いていた目標であり、今の夢でもある夢を語った記憶があります。

「スペインに行って、スポーツビジネスの世界で活躍したい。」

「飲食業もやってみたい」

今ほど明確には目的や目標を整理できていなかったとは思いますが、それでも本気で語ったのを覚えています。

でも、その先輩たちは嘲笑うようなリアクションでした。

今でも、頭に浮かぶくらい、全否定されたのは忘れません。

一生忘れないと思います。

もちろん、反骨精神は僕にもあったんですが、それでも、全否定された先輩を論破できるような頭も、熱意を表現する覚悟もなく、「自分の事業でチャレンジする」ことが遠い世界の話のように感じました。

ちなみに、その先輩というのは、僕のことをすごくかわいがってくれた先輩です。

優秀で常識のある人ほど、常識の外にあることは想像できません。人間、想像できないことは否定したがるもんです。

さらに、そこに(後輩をかわいがる)愛情があると余計に、自分の常識外に出ていこうとする人を止めがちです。

おそらく、その先輩もそういうことだったと思います。

博報堂時代の仕事の経験と、この先輩との飲み会の思い出を経て、今でも、事業をしていて、このコトバの通り実践しています、

計画はもちろん大切で、計画段階では可能な限り反応を予想して、計画を立てていきます。

ただ、よく陥るのが、計画を進めると仮説のパターンが多すぎて想像しきれなくなってきます。

「策に溺れる」とは言いますが、僕は溺れるほど策を練る能力がないことも分かっています。

仮説を立てて、そのパターンの対策を考えます。その仮説&対策を3周りくらい考えていると、それ以上仮説が出てこなくなるフェーズに突入します。

いつも、そこまでいくと、考えるよりも、まず小さな1歩でも行動することを心がけています。

1歩でも行動すると、仮説の時には比べ物にならないくらいの情報が返ってきます。

・ターゲットのニーズ

・商品サービスの評価

・発生し得るリスク

・対策の具体アイデア

・次回の企画アイデア

などなど。。。

仮説では想像しえない項目を得られます。

それが、「100の空論より1の行動」という意味です。

本日は、このへんで。

このnoteでは、★色んな働き方、生き方があるということをシェアして、結果的に、多くの人が目の前の仕事に忙殺されるだけの人生ではなく、自分の意志で取捨選択した人生やキャリアを歩める世の中になることを願って書こうと思います。僕にとっては、博報堂時代のサラリーマン人生も、その後のフリーの木戸俊介としての経験も、どちらも欠かすことはできません。両方あるから、今の木戸俊介がいると思っています。そういう意味では、特に、今後の将来に対する期待と不安が入り混じる同世代、★29歳~35歳の企業マンに向けて話すつもりで書けたら良いなと思っています。

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