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【プレミアリーグ】東京五輪を戦った選手たちの今シーズンの働きは

 今季(2021-22シーズン)は、直前に東京五輪が開催されていた。そのため、五輪に参加した選手達は休暇が短く、普段より長めのシーズンを戦わなければいけなかった。
 ちなみに五輪の決勝が8/7、プレミアリーグの開幕が8/13(クラブによって変わる)と決勝まで進んだ場合はフルシーズン戦うことは不可能に近かった。
 いずれにせよ負荷のかかるシーズンで、五輪出場した選手達の今季のプレミアリーグの結果について調べてみた。

ブラジル代表(優勝)

 2回目の優勝をしたブラジル代表の中でプレミアリーグに所属している選手は4人いた。
 ドウグラス・ルイス、リシャルリソン、そして冬にリヨンから加入したギマランイスは主力選手として金メダル獲得に貢献した。マルティネッリは途中出場のみに終わった。
 しかし、クラブでは全員がレギュラーかつ大きな離脱をすることなくシーズンを終えている。

 特にギマランイスは稼働率がすごかった。五輪では全ての試合に先発出場し、準決勝、決勝では延長も戦ったが、決勝の一週間後の8/15の第2節アンジェ戦ですぐに先発出場。その後もリーグ戦は20試合全てに出場。
 ニューカッスル加入後も、大切に起用されたため、最初は途中出場が多かったものの、徐々に慣れると終盤戦は攻撃のキーマンとなり5得点も決める大活躍であった。代表も入れると今季50試合以上出場している。

 ちなみに、ドウグラス・ルイス以外は今度の日本代表との試合に招集されている。

・ドウグラス・ルイス(アストンヴィラ):5/6 出場 →34出場(先発31) 2得点
・リシャルリソン(エヴァートン):5/6 出場(5得点)  →30出場(先発28) 10得点
・マルティネッリ(アーセナル):3/6出場 → 29出場(先発21) 6得点
・ギマランイス(ニューカッスル):6/6出場 → 17出場(先発11)  5得点
※五輪出場数 → プレミア出場数

スペイン代表(準優勝)

 惜しくも準優勝に終わったスペイン代表には、今季株を急上昇させたブライトンのククレジャがいた。特徴的な髪型でもあるので記憶に残っている人も多いのではないか。
 五輪ではレギュラーとして活躍し銀メダル獲得。五輪終了後の8/31にヘタフェからブライトンの移籍が発表された。
 第4節のブレントフォード戦から最終節まで35試合連続先発出場とクラブの躍進に大きく貢献した。
 また、マンU戦でプレミア初ゴールを決めるなど、初挑戦ながら遺憾なく力を発揮した。近いうちにさらなるステップアップをしそうである。

・ククレジャ(ブライトン):5/6出場 →35出場(先発35) 1得点

日本代表(4位)

 プレミアリーグにとってもアーセナルにとってもサプライズとなった冨安。移籍期限最終日にボローニャからの移籍が発表され、第4節でプレミア初出場を果たした。いきなり、ハイパフォーマンスを披露しその後も遜色ない活躍を見せた。
 しかし、五輪でも負傷離脱があり、アーセナルでも数回に渡って離脱してしまった。負傷離脱を繰り返すことなくフルでシーズンを戦えるかが、来季以降の課題と言える。

・冨安 (アーセナル):3/6出場 → 21出場(先発20)

ニュージーランド代表(ベスト8)

 ニュージーランド代表にはOAでウエストハムのリードとニューカッスル(当時バーンリー)のウッズが参加した。
 ウッドはキャプテンも務め、自身も2得点を決めベスト8進出に貢献。
 クラブでも34試合出場、冬に移籍したニューカッスルの残留に貢献するなど30歳ながら長期に渡ったシーズンで奮闘した。
 リードはウエストハムでは構想から外れており出番がなかった。

・リード(ウェストハム):3/4 出場  →プレミア出場なし
・ウッド(ニューカッスル):3/4出場 2得点 → 34出場(先発32) 5得点

コートジボワール代表(ベスト8)

 マンUに所属するバイリーがOAで代表に参加した。全試合に出場し1得点、ベスト8とそれなりの結果を出した。
 一方クラブでは出場試合がたった4とほとんど起用されることがなかった。マンUはCBが多く、バイリーも怪我が多い選手であるため、置かれている状況が厳しい。

・バイリー(マンU):4/4出場 1得点 → 4出場(先発3)

アルゼンチン代表(GL敗退)

 今季躍進したブライトンに所属しているアリスターがアルゼンチン代表として参加した。
 アルゼンチン代表は残念ながらGL敗退に終わったが、アリスターは3試合全て先発で出場した。
 ブライトンではサブに回ることが多く、途中起用が多かった。

・アリスター(ブライトン):3/3出場 → 21出場(先発13) 1得点

お読みいただきありがとうございました。

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