見出し画像

映画『空白』※ネタバレ含みます。

今日はNetflixで映画『空白』を見ました。
映画館では見られなかったので配信で見られる日を楽しみにしていました。

まずこの映画を見終わり、初めに出てきた感想は「しんどい」と言うものです。
万引き未遂で逃げ、事故にあった娘・花音、その父親、花音を追いかけた店長、轢いてしまった運転手・中山、マスコミ。
さまざまな視点で描かれる物語です。

暗く閉じこもった性格の娘・花音。その性格を形成したと思える気性の荒い父親。

この作品のキーパーソンと言える人物は、運転手の中山の母親だと思いました。
特に印象に残ったシーンが、運転手の中山が罪の意識から自殺し、その葬式で母親が花音の父親に謝るシーンです。
花音の父親は葬式に着くなり「謝らない」と宣言します。しかし中山の母親は「申し訳ありません」と謝るわけです。父親としても想定しておらず、動揺する様は心に焼きつきました。

その後それまで気性が荒かった花音の父親は改心したように穏やかになり、花音の部屋でキャンパスを見つけると、絵を描いてみたりそれまででは考えられないほど穏やかになります。
(その後は度々、言動の荒さも見られましたが、その後申し訳なさそうな顔をするようになりました)
最後は店長と感情的にならず静かに話し店長を宥める様子も見せます。

気になった点を挙げると、店長が最後まで花音の父親に謝り倒すことです。
万引きの被害に遭い、追いかけた結果の事故だったわけです。個人的には「事故」であって、「殺人」ではないのだから、罪の意識はあれどあそこまで謝る必要はなかったとも思います。
しかし、店長が謝り続けた理由はなんなのか。真実はわかりませんが、花音の父親の言う通り、花音に如何わしい行為を行ったのではないか。そういう憶測も立ってしまうほどの態度だったと思います。


さて、ここまで駄文を書き連ねてきましたが『空白』とても素晴らしい映画でした。
古田新太さん、松坂桃李さん演技が素晴らしく、のめり込むように見てしまいました。
是非たくさんの方に見ていただきたい作品です。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?