見出し画像

天国は、いま、ここにある

天国と地獄
地獄ってどんなところだと思いますか?

実は、天国も地獄も同じところだそうです。
しかも目の前においしい食べ物まである。そこでは、みんな長い箸をもっている。

長すぎる箸を自分の口にもっていこうとして、四苦八苦しているのが地獄。長い箸で目の前にいる人にお互いに食べさせ合っているのが天国。

ちなみに、お釈迦さまは死後の世界のことなど一言も言っていません。では、地獄ってどこにあるのでしょうか。

実は、いま生きているこの社会、ここが地獄。
殺人事件はおきる、殴り合いもある、騙し合いも、飢えることもある。いま生きているこの世が地獄なのです。

シェイクスピアは『人が生まれてくるのは、この地獄に生を受けた恐れと不安からだ』といっています。努力も誠実さも報われない、何がおこるかわからないのが地獄。まさにこの世です。

でもそんな地獄の中で、努力が実を結ぶときがあります。誠実な人に会うことも、愛を感じる、受けることもある。感動することも、楽しさに時間を忘れるときもあります。その瞬間が、まさに天国なのです。

地獄も天国も、実は同じ。
自分のものを人とわかちあえば、そこが天国になるということです。

『いま、ここ。』

地獄と感じるか、天国と感じるか、また、まわりの人をどちらにするのかもあなた次第なのです。

『人生は地獄よりも地獄的である』
これは芥川龍之介の言葉です。

でも、聖人君子ばかりで、何不自由なく暮らせる退屈な天国より、いろんな人がいて、予期しないことがおこって、それでも、必死で生きようとしているこの世だからこそ、感動がある。

『この世は、天国よりも感動的だ』
ぼくはそう思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?