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感動の食 〜嬉野温泉・李荘庵(RISOAN)〜

先日、佐賀の旅を楽しんできました。
旅行中には、たくさんの美味しいものをいただきました。中でも、美肌温泉の地・嬉野で頂いた夕食に とっても感動したので、今日は食レポ(らしきもの)に挑戦してみようと思います!

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はじめにお伝えしてしまいますが、今回 嬉野でいたたいだのは、佐賀牛を中心としたお食事です。
私は日本のお肉の中でも、佐賀牛は絶品だと思っています。
霜降りがきめがこまかくて なめらかで、口当たりがよく やさしいところが好きなのです。(決して食通ではないので、知識ではなく感覚としてですけれど。そう間違っていないのではないかという、根拠のない自信があります。。)
その美味しいお肉などを、うっとりと堪能したお食事でした。


今日の写真は、全てスマホ撮影です。カメラはちょっぴり大きくて、お食事の場には、はばかられるので。


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お邪魔したのは、和多屋別荘の「李荘庵(RISOAN)」さん。

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もともと佐賀牛を提供されていた『牛賓館』さんが、 『李荘庵(RISOAN)』さんとして新たに生まれ変わり、オープンしたばかりです。開店おめでとうございます!



こちらで使われている器は全て、有田焼で大人気の李荘窯さんのもの。
李荘窯ご当主 寺内信二さまの器は、その美しさゆえに世界中のトップシェフから愛されています。
国内でも、昨年11月の天皇即位の礼 晩餐会に 寺内さまの器が使われるなど、ご活躍は枚挙にいとまがありません。
伝統と革新の両輪で走る李荘窯さんの器には、きっと多くの人の心をとらえる独特の魅力があるのだと思います。私も大好き。


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有田焼ラブの私と友人は、ウキウキしながらお店に伺いました。


出迎えてくれたのは、笑顔がとびきり可愛い店員さん。

個室に案内頂き、扉を開けていただくと。。


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うわぁ。
なんて素敵なテーブルコーディネートなのでしょう。

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窓の向こうには緑もあります。
いきなり うるうるしちゃう。



飲み物は、はじめから日本酒を。
気合入ってます笑。

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日本酒のメニューを拝見すると、地元佐賀県のお酒が数種類、甘口から辛口に向かって順番に並んでいました。
これなら お酒に明るくない私でも選びやすいですし、何より地元のお酒を心ゆくまで頂くことができそうです。

まずは一番甘口の「虎之児」をいただきました。嬉野のお酒です。
芳醇で女性ウケするタイプ。(たぶん。)
美味しいから 飲みすぎ注意。


そのお酒を頂きながら、前菜は 何かなぁ?と、わくわくしていると、
運ばれてきたのは、なんと。。

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赤ちゃんのほっぺみたいに ぷくっ とした、ちっちゃなバーガーです!

前菜に、バーガー!?
しかもカワイイし。
テンションあがっちゃいます。

まんまるの真っ白いお皿の真ん中に、ちょこんと鎮座しているバーガーに驚きながら、
ふわっふわのパンを そっと手でつかんでいただきます。
お肉がとってもジューシーで、二度目のびっくり。
バーガーだけれど、サイズ的には まさに「前菜」なのがうれしいポイントです。


オドロキのバーガーのあとは、またオドロキの。。

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たんシチュー。

これ、シチュー!?

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一般的なシチューのイメージとは異なり、オシャレなお皿の上に お肉が おすまししているみたい。
お箸で口に含むと、その柔らかさに またビックリ。これなら歯は要りません!
煮込んだソースがまた美味しくて、思わず友人と「んーーーっ」と うなって見つめ合ってしまいました。


夢見心地で日本酒の おかわりを。

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今度は「三種のみくらべ」。メニューの中から、自分で3つ選べます。
私は小城の「天山」、鹿島の「能古見」、唐津の「万齢」を。
きっと、それぞれの説明を伺ったところで迷うだけでしょうと思い、エイヤーと、メニューで奇数の番号がついていたものを選びました。
これで正解。それぞれに美酒です。
次回は偶数のお酒を味わってみたいものです。



お食事に戻ります。お次はテールスープ。

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さすが・・・李荘窯さんねぇ。って、まずはこの器にうっとり。

そして蓋をあけて

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スープを一口すくっていただいてみると、テールの豊かな風味が ほわっ とただよいます。気持ちまで こっくりと あたたまるようなお味でした。

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またこのテールが柔らかいのです。
とろけました。



次は、ジャジャーン。

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嬉野産の野菜サラダ パプリカソース添え。

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一つひとつのお野菜が、甘くてしっかりとしたお味。しいたけや根菜には火が通っているものの、素材独特のほどよい歯ごたえが ちゃんと残っています。

サラダ嫌いな友人が、「こんなに美味しいサラダは初めて」と言って、私よりも早く、あっという間に完食。
彼女がサラダを完食したのを初めて見ました。

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飲む野菜サラダ(スムージー)も添えられていて、嬉しいかぎり。



次は何が来ても驚かないぞっ。
と、思ったり、また驚いてみたいと思ったり。
わくわくしているうちに運ばれてきたのは

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嬉野温泉豆腐と鯛のアクアパッツァ。

運ばれて来たとたん、その香りにノックアウトされました。(やっぱり驚いてしまった。)
ガーリックのきいたソースで、美味しいこと、確定です。

お豆腐も鯛も、もちろん美味だったのですが、その下にかくれていた白菜の美味しさは感動的でした。

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スープがしみて、舌の上で とろ~ん と、とけていきます。

スープは残らず飲み干したかったけれど、お行儀わるいからガマン。。



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さて、このカワイイたまご型の器で運ばれてきたのは

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鯛のセビーチェ。


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もう。いちいちステキです。
マリネされた鯛は、きっと贅沢な 箸休めみたいな役割なのだと。
サッパリ。ぷりぷり。


そして、いよいよ佐賀牛のステーキが。

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まずはロース。
ゲイジュツ的です。

ストローみたいなものに入っているのは、ワイン塩とのこと。キラキラしています。

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お塩は、もっとパッーっと お皿にに描ければ素敵なのでしょうけれど、私がするとこんなふうになります。。(寺内さまに、つっこまれそう笑。)

お絵描きは下手でも、 美しいロゼ色のお塩のおかげで、美味しそうに見えました。

実際、一口噛むと、上質で繊細な脂を含んだ豊かな味わいが、口いっぱいにジュワーっと広がる感じ。
お肉はコロコロのかわいいサイズだけれど、その美味しさを味わうには十分です。


そして。。

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情熱の赤! ヒレ肉!
真っ白なお皿に弾けるビーツソース!

お味が見た目に負けないところがスゴイです。


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ローストビーフのようにしっとりとしていて、
ローストビーフよりジューシーです。


そして、デザートは

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豆乳プリン♪

ほうじ茶のカラメルが かかっています。

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お豆腐もお茶も、嬉野の名産です。最後まで地元の美味しいものを提供していただけるメニューに、旅する者への深い心遣いを感じます。

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器の演出に酔いしれながら、ぷるぷるのプリンを美味しくいただきました。



胃袋も心も満たされたところで
このひとときに たくさん感謝してコーヒーを。

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お食事を頂いた後で伺って、なるほど!と思ったのですけれど、
たんシチューやアクアパッツァなどは、嬉野の温泉のお湯で炊いているそうです。
だから、あんなに柔らかかったのだなあと。


気付けば バーガーからヒレ肉まで。
大好きな佐賀牛の、さまざまな部位の、美味しいところを少しずつ、
贅沢に頂くことができました。
お魚やお野菜なども、ひとつひとつがオブジェのように美しく、うっとりと過ごしたお食事タイム。
旅先で存分に 非日常を味わうことができて、とってもシアワセでした。


そしてそして。

どうやら私たちは、李荘庵さんの 栄えある第1号のお客さんとなったようです! 
私と友人にとって、忘れられない食になりました。


最高のおもてなしを頂きました。
あの素敵なテーブルにお食事が届くまでに 関わられた方々へ、
心から、ご馳走様でした とお伝えしたいです。

ご馳走様の「馳走」は、かつて食材を集めるために、馬にまたがり 畑へ 海へ駆け巡り、走り回ったことに由来します。
現代のように マーケットやコンビニなどもない、昔むかしのこと。
おもてなしをするために、走って走って準備をしてくれた人への感謝の気持を込めて、
馳走に「ご」をつけ「様」をつけ、とても丁寧にした言葉が、ご馳走様です。

― 自分で以前noteに書いた拙文『お箸のおはなし』より。 ―


また来年、伺いたいと思います。


コロナの一日もはやい収束を願って。



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▽ これまでにnoteにアップしたことのある李荘窯さんの うつわたち ▽


[▽有田のお店にて]

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[▽東京 青山の個展にて]

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[▽自宅にて。 こんな使い方をしちゃってゴメンなさい。。]

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最後までご覧いただきましたありがとうございました!


#写真 #エッセイ #食レポ #旅行

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