遊ぶ様に動く!
〈動態姿勢のススメ〉
8/10は岡部 武央先生とのコラボセミナーでした
テーマは「遊動」
遊ぶ様に自由に動くこと
動きに遊びをつくること
世間で言う良い姿勢というフォーマットが、なぜ窮屈で良くないのか?正に遊びがないからです
人間は生き物なので、静止状態すら動いているもの
静止画の姿勢分析で良い姿勢を定義しても…動き出したら、本人の癖というものが表出するので
癖というものは個性の表れで、それをどう捉えるか?
例えば、背中が丸まって見える場合も
丸まる事を「猫背」と一面的に決めつけて、無理に真っ直ぐを作ろうとしたら…カラダは逆に戻ろうとします
多くの指導者やトレーナーは、「彼らにとっての正しい姿勢」を刷り込み、慣れさせようとしますが
丸まっている質感を観ないから(つまり表面のカタチだけしか見ていない)、改善のつもりで改悪になるケースもあるのです
弾力性があって、胸を張れる人がリラックスして丸まる姿勢と
鉄棒の逆上がりの時に骨盤を押し上げた結果で、丸まる姿勢と
緊張して胸郭が収縮して固まっている姿勢は…同じ丸まりに見えて、似て非なるもの…
丸まっている質感や、何故丸まっているのか?が大切なので
私のワークではカラダをニュートラルな状態に戻す、初期化のワークを行います
そのプロセスで…
重心の偏りや過緊張部分を認識することが出来るから
カラダの声を聴く訓練があってこそ、重力や音楽・他者との接触圧力を感じられるので、基礎ワークは重要!
様々なリリーステクニックや、バウンディングで体液のシェイクを久々にやりました
物理体・意識体を一致させて、良性脱力を発動するには、中身が動いている事実を体感するのが手っ取り早く…それが重力を味方にする最適な道筋なのです
私、滝行は未経験ですが…
天井から百会を通してエネルギーを感じるのは、滝の水と体液が共鳴するからでは?と想っており…それが天地を通す軸の体感になるのかもしれせん
ヨガなどの三点倒立も骨格バランスの整理や、内臓の位置調整だけでなく
倒立から戻る時に体液がリセットされて循環した結果、疲労も軽減すると考えています
昨日のバウンディングも同様で、弾むことは天地人を繋げること
スタイルは違えど…世界のダンスの多くがバンディングしているのは、本能が求めるからです
地面反力とか床反力と言いますが…私的には「共重力」ですね
重力のお陰で弾みが生まれるし…そもそも反力というワードでは、重力に任せて預けるのでなく、反発しているので…言霊的にも硬さがありますから
地面と戦ったら勝てるはずがありません!
床とは友達になるべきなので☺️
トランポリンで遊ぶ時、怒っている人はいないはず…これも重力と遊んでいるからではないでしょうか?
多くの人が、子供の頃に縄跳びの経験をしていると想いますが…
これもカラダとココロを弾ませる素晴らしい遊びですね
天地人を繋ぐ中に軸というものがあり、その軸はバウンディングの中にある動的なものと私は考えています
静止画は分析の参考になるとしても、あくまで現実の切り取りでしかなくて…
「動態姿勢」で観なければ、どんなエクササイズやメソッドも不完全と言えるでしょう
岡部先生の講座では、ヨガからスタート
変化に適応する為の深層筋トレーニングから、推手まで武術ワークもみっちり行い、人との遊びを行っていただきました
とにかく楽しい1日…
安定のヴィーガンカレーを食べて満足の日でしたね!
唐突に🔼の文章をSNSに投稿しましたが…
そこを掘り下げたいと想います
外国人ダンサーで、ぽっちゃりしているのに動ける人の動画を観ると…生き物として動ける人は、サイズの大きさ関係ないとわかります
私の意見ですが…
人間には内側の動物性というか「中の人」が存在すると想っていて
人それぞれ熊っぽいとか、チーターっぽいとか、猿っぽいとかある気がするんですよね
(スピ系なら、エーテル体とかアストラル体とか言うかもしれませんが…)
だから
小柄な人が軽快とは限らず
大柄な人が鈍重とも限らず
中身(中実)がどうか?によるということ
熊はデカいけど速いし、しなやかですよね?
それと同じで、人間にもタイプがあります
これまではタイプを骨格や筋質、気質などで表現してきましたが…
「中実」がどんなものか?がより本質だと想うのです
根本的な動きたい衝動やエネルギー…
体内深部の組織や体液…
水に記憶があると言われる様に、体液循環が良い人は「中の人」が、着ぐるみみたいな外側の「カラダ」を動かすので
弾むことで呼び起こしたり(ダンスやトランポリンなど)
静止することで呼び起こしたり(站椿など)
その結果、内部の動物性が覚醒するのかもしれません
ダンサーでも引き締まって筋肉はあるのに、動きが重くて硬く…
ジャンプの着地でドスン!と足音する人がいて(私は嫌いなタイプ)
下手じゃないけど何だか鈍臭い(失礼!)
真面目にレッスンをしてきて、カラダも引き締まっているけど…本能が躍っていないというか
カラダの質量だけでなく
ココロの質量も重いから
動きが躍動しないんです
(考えて動く…考えないと動けないタイプ)
内側の動物性が弱くて、本質的な躍動感が作れず、頑張って動いてるだけ…と言うタイプなんですね
私は長年の振付演出指導経験で…動きから「中の人」が視える様になりました
筋肉をつけるべきか?落とすべきか?なども、直接見れば判断がつきます
ダイエットして軽くなっても動けなくなる人や、筋肉つけて体重増加しても、更に動ける人の違いはそれ!
内なる動物性を覚醒させれば良いのに、ダンスレッスンで規則性に嵌め込むことにより、本来のエネルギーが失われたダンサーも多いのも残念!
内なる動物性を発現させて、物理体と意識体が一致したダンスが観たいものですね
オリンピックで観たトップアスリートには、物理体と意識体が一致した人が多くて…
槍投げで金メダルを取った北口選手などは、完全にそのタイプ!
トレーニングの世界では、体幹とかインナーマッスルは20年くらい前から言われていて…
食事やメンタル含め、トップアスリートは当たり前に最新のトレーニングしているだろうし
同じ様にトレーニングしたのに、違いが生まれるのは何故か?
北口選手は180センチ近いから、低い椅子では骨盤後傾してしまうらしく
それは槍投げの背骨のしなりを阻害する姿勢になるので、特注の椅子に座ったり、うつ伏せしていますね
これは骨盤前傾そのものが良いわけでなく、彼女の体格・体質で、後傾したくなかっただけということ
動作で求められる自在性がカギであり、その自在性の元が内なるエネルギー体だと想います!
北口選手は(失礼な意味でなく)、本当に熊の様なタイプだと想います!
大きいけど敏捷で強く…最強アスリートですね
〈ブレイキンを運動として観る〉
ブレイキンのトップダンサー達は、全員が超人だと想います
映画「ビートストリート」の時代から進化しまくり、その進化の速度も驚きの速さ!
今回オリンピックをTVで観てカッコ良い!と想いつつ…
判定が観る人に伝わることの難しさを感じましたね
採点競技として器械体操やフィギュアスケートに共通するのは…
難度とか速度、高さなどを数値化して、採点すること
その採点基準がブレイキンの場合、私を含めた素人にわかりにくい現実がありました
規定の技に点数を決めて採点する…というやり方もあると想います
でもそれじゃカラオケバトルみたいに機械的な採点になって、数値化出来ない感性の部分が削げてしまい、ダンスじゃなくアクロバットになる気もします
オリジナリティや即興性を考えると「規定技」はどうなんでしょうか?
限りなくスポーツ的なアートという意味では…
ブレイキンはオリンピック種目として一番難しくて、一番クリエイティブなのかもしれません
巷では、ブレイキンを器械体操と比べる人もいたりしますが…
これは全く似て非なるもの
膝やつま先を伸ばすか?曲げるか?の美意識も違うし…
音楽に合わせる即興性はダンスならではです
体操はそもそも鉄棒や平均台など、多様な前提条件で行うもので
ブレイキンはバトルなので対人競技でもあるわけですから、全然違うと言って良いでしょう!
どちらにも素晴らしさがあるし…門外漢の私には尊敬しかありません
その上で敢えて言えば…
立位だけでなく、反転した逆さまのポジションで回転したり
あり得ない姿勢で、高速からいきなり静止(フリーズ)したり
腕でカラダを支えて肘を曲げて横向きになったり
もちろん宙返り系も含めたら…地上で出来る様々なポジションの動作全てが入っているということ
身体操作として超人レベルと言って良いでしょう
スケートボードなどにも共通するのは、新しいストリートスポーツは伝統や師弟関係で作られたものでなく
楽しく遊びながら探求したカルチャーですね
長い歴史に揉まれた文化とは違う価値があると想っています
パリオリンピックでは、レスリングでもメダルラッシュでした
レスリングも練習動画を見ると、トップ選手の身体能力は素晴らしく…強くしなやかです
タックルの速度、美しいブリッジ、勝利の後にバク宙する選手もいたり…個人的にレスリングはかなりTV観戦しました(判定がわかりやすいのも良かったし)
今のトップアスリートは、悲壮感でなく楽しむこと…
つまり遊び心を持ちながら、真剣に競技に取り組んでいるのがわかりますね
我々大人達が、彼ら若者達から(つまり未来から)学ぶことは、かなり多いと想いました!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?