粘土屋へ 川柳25句
意識して光クラブと傘を貸す
皇族と肺活量を比べ合う
絞め技の名手がヤマダ電機へと
ホームランバーにまぎれる宍戸留美
大人買いつづける傷痍軍人ら
磯野家と野比家それぞれ地雷埋め
幕張の想像力で芋を漉す
串カツが地球最後の日に二本
粘土屋がついにペンギン屋と成らず
天体を糸こんにゃくで油断させ
アステカに伝わる隠岐の海の面
ロンドンの名詞が動くかたびら句
月刊のははをころしてしまったよ
文法に許されていた竹を取る
熱帯夜花火師が飼う熊だらけ
うつくしいひとと大根ひき剥がす
魚屋の芸術論に分母書く
とび箱が導き出したシーチキン
現象を(ナウマン象を)買う夜店
鼠蹊部が三軒茶屋とまず同じ
意味ゆれて珈琲豆を捨てにゆく
陽炎の打法で藤子不二雄打ち
笛屋から浅野温子の手を引いて
*****レーガンもレノンも*撃*た**れ*****以*下無*音******
裃の無声映画の画を停めた
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