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徒然なるビート

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自分の人生を振り返って大切なものを考えたり考えなかったりするブログです。
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2023年5月の記事一覧

誰かの不誠実

[1]苦ではない
 最近仕事が苦ではない。どうせ辞めるんですが、どうしてみんなこんなことで責任逃れしたり、不誠実だったり、権力に縋り付いたり、不満を垂れ流してるんだろう、と思っている。
 火のついた爆弾をたらい回しにしているような、本当に多くの人は責任を持ちたくなかったり、行動を起こさないまま甘い蜜を吸ったり楽したりしようとする。丁寧に暮らしているように見える人からちらっと覗く不誠実さや、知らぬ存

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寄り添っているようで寄り添ってない

[1]人生はそんなもの?
 言葉にするのが難しい心の動き、難しいというよりかは、書くのに躊躇うというべきか。しかし、包み隠さず書いたほうがいいのか。
 小学生の頃、あれだけ仲の良かった友達の連絡先を一人も知らない。卒業してコミュニティというものを離れてしまうと世の中案外そんなもので、バンドでも会社でも、ライブハウスという場所を離れたり、会社を辞めたりすると、あっという間にあれだけ仲の良かったコミュ

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白とか黒とか

[1]疲弊
 現場は疲弊している。少し敏感な話をします。故意ではなく「誰かに感謝できない星のもとに生まれた人」は一定数世の中に存在します。それが悪いことであるとか、良いことであるとか、評価をつけるつもりはありません。そういう事実がある、というくらいに留めておきます。
 その事実に対し「誰でも優しくなれる、輝ける環境を作ろう」という理想があります。これはとても素晴らしいことだと思います。これも理想論

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残らないものを抱き抱える

[1]本の匂い
 圧倒されたかった。大学生の頃、図書館が好きだった。本が好きだったわけではなく「図書館」という建物が好きだった。
 許可を貰わないと入れない、日中誰も踏み入れない地下の更に地下へ潜り、電動書架を動かし古い紙の匂いに満たされた通路を入り、自分の動く音しか響かない静寂に包まれたなかで、論文に必要な本を探す。
 天井までびっちり並べられた本の一冊一冊に、著者の人生が詰まっている。僕の取り

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ユートピアと幸福

[1]ユートピア
 本屋で時間を潰しているとき、哲学の名著紹介なんかをパラパラとめくっていると、トマス・モアのユートピア論が紹介されていた。平たく「ユートピア」という言葉を作った人だけど、「健康こそ人間の快楽である」の一文を見て、あぁなるほど、と気になってしまった。
 基本的にユートピア論は、「ユートピア語ってるけどさぁ!!そんな理想郷、逆にディストピアじゃん!!」みたいなことを言われまくって可哀

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嘘と顔

[1]顔
 顔はよく変わる。加齢でなく経験によって変わる。自分自身ですら顔が変わり続けている。美や醜の観点ではなく、良い顔だなーと思うときもあれば、ちょっと行き詰まってるなーとか、怠惰だなーとか、嘘っぽいなー、という顔の時もある。
 週一回くらいの頻度で会っているバンドのメンバーですら、顔が変わりまくっている。ちょっとソリが合わないなーという時もあれば、子犬のように可愛い時もある。
 ただよく顔が

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