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〈note〉転載版について

 本作は小説投稿サイト〈ツギクル(https://www.tugikuru.jp/novel/content?id=37697)〉にて2019.01.04~2019.07.14の期間で連載されていたもので、完結後は諸々の小説投稿サイトで転載展開していました(そちらも既に完結済)。

 今回の転載展開にあたり、小説投稿サイト版とは〝節区切り〟が相違点としてあります。

 原版は〝一節:約4000文字強〟を八節で一章を形成していました。
 ですが〈note版〉は〝一節:約6000文字強〟を五節程度で一章構成にしてあります。

 諸々の改訂点を御了承下さい。

 さて本作ですが、私の主力小説であるダークファンタジー『孤独の吸血姫』及び『闇暦戦史』の対比として真逆のスタンスで始まったものになります。
 世にマニアック審美眼として流布定着している〝ハードSF至上主義:リアルじゃなきゃSFじゃない/科学知識精通に楽しんでいる自分達はハイブロウだ〟に反発して、SFや科学論に疎い一般大衆でも肌感覚的に楽しめる〝おおらかで凡百な俗物作風〟として始めたアンチテーゼ意図でした。
 私自身は『ハードSF』も好きですが、同時に『俗物SF』も好きです。
 結局は『通俗娯楽:リアルに錯覚しているだけ』というのが私的SF分析観で、また盲目的に選民意識になっているマニアック現状に辟易していたので……『SF』の価値観を本分である『通俗大衆娯楽』に回帰させたかったのです。
 そして後に後続作品『G-MoMo』がスタートした際に、この路線を『FSF/Fuzzy Science Fiction』と銘々しました。
 ですから本作は『FSF 第一作』という事にもなります。

 文体・文量にしても、どちらかというと『ラノベ』を意識した作品です。
 ガッツリ読み応えを意識した『闇暦』は〝一節:約8000文字強 × 八節=一章構成〟で、それが三章+ α の大ボリューム……つまり異様に文量が多いのですが、本作は『ラノベ意識に手頃に読み易く』を念頭にしていました。
 作風にしても『闇暦』が〝骨太で熱いヘビーシリアス〟なのに対して、本作は〝とことん明るく笑える一過的娯楽〟に特化しています。

 そんな作風ですから、ともすれば凡百ですし、戦績的には各サイトの読者性質によってムラがありました。
 『孤独~』は何処でも安定した結果を弾き出すのですが、本作は〝ウケないサイト〟では見向きもされず、反面〝ウケるサイト〟では『孤独~』に肉薄する好成績を叩き出しています。
 はてさて、こちらの読者層には、どう映るのか……期待と不安が入り雑じっております。

 作者的にも完成度や作風で微妙な作品ではありますが、それでも『孤独~』と双璧の〝代表作〟には間違いありません。
 私のWEB創作活動は『孤独~』と本作の二足草鞋から始まったので原点です。

 ともあれ転載展開をスタートしますので、是非読んでみて下さい。
 とことん娯楽小説ですから、どうぞ御気軽に。

私の作品・キャラクター・世界観を気に入って下さった読者様で、もしも創作活動支援をして頂ける方がいらしたらサポートをして下さると大変助かります。 サポートは有り難く創作活動資金として役立たせて頂こうと考えております。 恐縮ですが宜しければ御願い致します。