『腐ったミカンの方程式』

ご存知の人も多いかと思い ますが ・ ・ ・               『3年B組金八先生』は第1シリーズから第8シリーズまで         長期にわたって断続的に放送されてきたテレビドラマで          武田鉄矢演じる中学校の国語教師である坂本金八が            クラス内で巻き起こる様々な騒動を                   体を張って解決していくストーリーです。

『腐ったミカンの方程式』は
このドラマの第2シリーズ第5話と第6話のタイトルですが
とても印象に残っている作品です。

ミカン箱という狭いエリアに
腐ったミカンが一つあると
周囲のミカンが腐っていくので
他のミカンを救うためには
腐ったミカンを捨てなければいけない

「素行不良の生徒」を「腐ったミカン」に例えて
素行不良の生徒を排除するための論理です。

金八先生は「腐ったみかんと人間は違う!」と言って
その論理に関わる問題に対して果敢に立ち向かいますが ・ ・ ・

高校は義務教育ではないので
「素行不良の生徒」に対して
退学や停学などの処分ができますが
中学校ではそれができません。
思春期の多感な時期でもあるし
中学校教師はいろいろ苦労していると思います。

「朱に交われば赤くなる」という諺は
良い意味でも悪い意味でも使われます。
関わる人や環境に影響されて
人は良くも悪くもなるということですが
悪い意味では「腐ったミカン」の論理と似ています。

米フロリダ大学の研究者は
怒りや憎しみなどのネガティブな感情は伝染し
まわりに広がっていくことを立証しました。
確かにイライラしている人と関わると
なぜか自分もイライラしてしまいますね。

嬉しい、楽しいなどのポジティブな感情も伝染しますが
ネガティブな感情の方が伝染力が大きいと言われています。

感情が伝染することを「情動伝染」と言いますが
「情動伝染」は知らず知らずのうちに起きます。

感情が伝染して周囲に影響を及ぼすことを考えると
ポジティブな感情を持つようにしたほうがいいですね。

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