見出し画像

詩)六花 Ricca

目覚めを促す声に
耳を塞いだ昨日
過去に生きるのは
もう止めよう
心凍てつかせるのも

そんなに私弱くはないけど
これは言い訳なんかじゃないけど
きっと自信が勇気が無いだけ
そんなことずっと前から分かっている
でもどうしようもなんない怖くて怖くて

両手を広げる雪野原で
このまま眠っていたかった
どうか私を起こさないで
まだ今光を浴びれるほど強くはない

広げた私の掌の上に
雪の花が舞い落ちる
一緒に消えてしまえたらいいと
何度も思ったことか

感情をストップさせたとしても
その先には何があるというのか
きっと輝く術がわからないだけ
今は涙枯れつくままにして
どうしようもない明日と
どこまでもどこまでも

母なるこの山に抱かれて
このまま眠っていたかった
温かさなど知らないままにして
ただ今光にかざしてみるは
煌めく六花

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?