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オタサーの姫が今思うこと

今回はいつもと少し趣向を変えて、我々GPを支えてくれている豊田に焦点をあててみました。彼女が入社して丁度1年を迎えるにあたってのインタビューです。我々のようなマニアックなオタク集団の中で紅一点。いつも一生懸命頑張ってくれています。15th RockのLP/Supporterの皆様にも豊田の人柄を知って頂きたいですし、これからVCやスタートアップにジョインしようかなと思っている方にも、ご参考いただければと思います。

広告代理店3年目に、社員第1号の会社へ。

ーこれまでのキャリアは?
「新卒で広告代理店に入社しました。入社のきっかけは、学生時代にインターンをしていたUber Eatsの影響が大きいです。Uber Eatsは当時まだ無名な存在でした。便利なサービスなのに、認知度があまり上がらず、悔しい思いをしていました。こういった、価値はあるけれど埋もれているサービスを、世の中に広めるような仕事がしたいなと思って、広告代理店選びました。広告代理店での業務内容は、大手航空会社をメインクライアントとし、ブランディングから刈り取り施策まで幅広いコミュニケーション戦略を一緒に構想したり、施策実行のために色んな立場の人と、お金・スケジュール・想いや考えの調整をひたすらにしていました。」

ー15th Rock Ventures&Spireteに入社しようとしたきっかけは?
「広告代理店の業務はすごく面白くやりがいもあったのですが、時間が経つに連れ、商品・サービス開発もっと言えば事業開発レイヤーから直接的に携われてないことに疑問を感じ始めたこと(コンセプト等をプロモーションとしてプロダクトに付随するだけでなく、事業やプロダクトから一気通貫した体験づくりをしたかった)と、もう少し予算がない小さい会社にも光を当てたいなと思って転職活動を始めました。

その最中に、Uber Eats時代の同僚で現在、物流系のスタートアップにいる友人が『自分の仕事にオーナーシップを持てて、PDCAを早く回せるから楽しい』と、とても楽しそうに仕事をしている姿を見て、転職の意思を固めました。

15th Rock Venturesを知ったきっかけは、GPの中島さんがFermata(Femtechのスタートアップ)のイベントへのゲスト登壇でした。その後すぐにHPをチェックしたのですが、他のVCとは佇まいがなんだか全然違っているような気がして、とてもユニークで面白そうだったので直接HPにメールを出して、面接して頂きました。」

広告代理店時代と、戦法がまったく違った。

ー15th Rock Ventures/Spireteでの業務内容は?
「現状は上記2組織を兼務していて、リソースの割合としては15RV : Spireteで3:7くらいです。両組織で共通してやっているのはコミュニケーション・マーケティング全般で、他には15RVでは投資担当を1件、Spireteではプロジェクト担当を2件やっています。」

ー仕事で嬉しかったこと、悔しかったことは?
「15RVは私が入る前まではあまり広報活動に力を入れていなかったのですが、この1年弱で少しずつファンドの認知度が上がってきている気がしています。

一応広告代理店時代に、コミュニケーションの仕事はたくさんやりましたが、今の仕事と戦法が全く異なっているので、色々試行錯誤しています。一番の違いは『自分で手を動かすこと』です。代理店時代、手を動かす作業はほぼ外注をしていましたが、今はリリース出すにしろ、HPやイベント企画を作るにしろ、考えるだけでなく、何をしようにも全て自分の手で作り上げてかつ運用しなければいけません。

そんな中で、特に下記記事を公開したときに、SNS上で『すばらしいマップ』とか、パーセプションとして狙っていた『独特なVC』といったコメントをもらえて嬉しかったです。


 次に悔しかったことですが、自分で1からDDして投資寸前までいった案件があるのですが、自分ではどうしようもない諸事情で投資できなかったことにとても悔しかったです。ただ、オーナーシップを持ってやれたので非常に良い経験が積めました。自分の手で動かすことは難しいと日々感じています。」 


年齢も肩書も関係なくみな夢を語る。

ー大企業とスタートアップの違いは?
「すごくたくさんありますが、一番の違いは周りの人が夢やビジョンの話をする方が多くて素敵だなと思います。夢を語るのに年齢も肩書きも関係ないので、すごくフラットな気がしていて、そこがとても好きです。」


まずは、15th Rock VenturesをPMFする。

ー今後チャレンジしたいことは?
「まず目先の業務ですが、15RVでは当ファンド自体を新規プロダクトだと捉えて、そこのPMF(Product Market Fit)をもっと頑張りたいと思っています。Spireteではまだ自分の役割が明確でないので、自分の強みを磨きながら、特にC向けの製品・サービスのコンセプトづくりから携わり、加えてそこのPMFを頑張っていきたいと考えています。

 また、将来的には、障がい者や罹患者が色眼鏡でみられず、健常者と分け隔てなく生きられる社会を実現させたいと考えています。というのも、私は大学生の頃に大病を患っており、当時は身体的辛さだけでなく、周囲との付き合い方や社会的立場で精神的に辛いと感じる場面が多かったからです。こういった課題を解決できるサービスを生涯かけて提供していくことが私の夢です。」

最後に。

入社から1年経つということで、豊田さんにインタビューさせてもらいました。採用面接で、初めて豊田さんにあった時のことをよく覚えています。とても爽やかで素直な人だなというのが第一印象です。一方で我々のような設立間もないような組織は、しっかり自分の考えを持ち、オーナーシップを持って主体的に動かないといけないので、本当に大丈夫かな?と少しだけ疑問に思っていたことも事実です。

一年経って思うことは、上記の心配は全くの杞憂だったなということです。我々GPが苦手な広報周りを中心に、自ら問題を提起して仕事を創り出し、粘り強くやり切って頂いています。それを可能にしているのは、上のインタビューにある通り彼女にはしっかりとした人生哲学があるからだと思います。豊田さん、本当にいつもありがとうございます!


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