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ミスチルのエモい歌詞から百合を見出す

僕は百合とミスチルが好きなオタクです
そこで今日はミスチルの様々な楽曲の中でも特に百合を感じることができる、百合妄想が捗る名曲、名フレーズを紹介していこうと思います
それでは早速どうぞ


いつか街で偶然出会っても
今以上に綺麗になってないで
たぶん僕は忘れてしまうだろう
その温もりを
愛しき人よ さよなら

『over』1994年
4thアルバム『Atomic Heart』収録

 未練や寂しさや切なさ、それらを切り捨てて前に進もうとする意志と、それらを捨てきれない苦しみ、様々な感情を読み取れる名フレーズ。
女×女で情景をイメージしたらエモすぎて死ねる。
「今以上に綺麗になってないで」の懇願するような惨めさが性癖に刺さります

ミスチルの失恋ソングに外れなし

その中でも『over』は特に名曲だと思います。


愛はきっと奪うでも与えるでもなくて
気が付けばそこにあるもの

『名もなき詩』 1996年
5thアルバム『深海』に収録

 広辞苑に載せるべき名フレーズ。
「ふたりべや」や「女友達と結婚してみた。」のような日常系百合と親和性が高い歌詞だと思います。

 一緒にいることが当たり前の日々の中で、自然と育まれた気持ちを表すのにこれ以上の言葉はないと思います。


マイナス思考で悩みまくった結果
この命さえも無意味だと思う日があるけど
“考え過ぎね"って君が笑うと
もう10代の様な無邪気さがふっと戻んだ

10年先も 20年先も 君と生きれたらいいな
悲しみを連れ 遠回りもしたんだけど
探してたものは こんなシンプルなものだったんだ

喧嘩した時には欠点でもあんだけど
自分に正直で遠慮の無いとこにひかれんのさ
互いに背負った傷をいつしか
ちょっとはにかんで交換し合えたならいいな

寂しい曲も 哀しい曲も 君と奏でればいいや
失ったものを さりげなく憂いながら
微かな戸惑いを そっと吐き出しながら

『Simple』1999年
7thアルバム『DISCOVERY』収録

 好きな歌詞が多すぎて1番と2番を丸々載せました
「響けユーフォニアム」の「なかよし川」みたいな悪友がなし崩し的にずっと一緒にいて、こんな心境になっていたら非常にエモいなと思います。

ストレートな気持ちを歌っているようで、歌詞の節々に気の利いたフレーズが散りばめられている、ミスチルの良さがこれでもかと出ている楽曲だと思います。


この素晴らしい煩わしい気持ちを
真空パックしておけないもんかなぁ
絵に描いたとしても
時と共に何かが色褪せてしまうでしょう
永遠はいつでも
形のない儚い影 

『Drawing 』 2001年
10thアルバム『IT’S A WONDERFUL WORLD』収録

 永遠なんて殆ど不可能なものだとわかっていながら、それでも願ってしまう気持ちを端的に表した名フレーズ。
 お互いを縛り付けるものが少なく永遠の関係を願うことへの障壁が高い同性愛において、非常に親和性が高い歌詞だと思います。
また、個人的にはこの曲を聴くたびに「安達としまむら」の樽見を思い出して泣きそうになります。

 絵を描くという一瞬の行為と、永遠というモチーフの対比の残酷さが美しいと思います。


出会った日の僕らの前にはただ
美しい予感があって
それを信じたまま 甘い恋をしていられた
そして今 音もたてず忍び寄る
この別れの予感を
信じたくなくて 光を探している

『未来』2005年
12thアルバム『I ♥ U』収録

 恋の一部始終を克明に刻んだ名フレーズ。
 典型的な恋愛の始まりと終わりの心情がこれ以上なく綺麗に掬い取られていると思います。
 別れるかどうかの瀬戸際で溢れる、相手への愛憎入り混じった思いからしか得られない栄養が確かにあります。

あと、トマトが潰れているアルバムのジャケ写で「少女歌劇レビュースターライト」の映画とかスレミオとか思い出されて個人的にエモいです。


向こうで手招くのは宝島などじゃなく
人懐っこくて 優しくて 暖かな誰かの微笑み

僕を手招くのは 華やかな場所じゃなく
口下手で 人見知りで ちょっと寂しがり屋の溜息

『幻聴』2015年
18thアルバム 『REFLECTION』収録

上下がそれぞれ1番と2番のサビの歌詞です。
これもう完全に、優しさを振りまく陽キャ×クーデレ隠キャの百合でしょ...
1番が隠キャの心情で2番が陽キャの心情だと仮定したら素晴らしい気持ちになれます。

というのは置いといて、ドラマティックを否定しながら、その否定が却って深い愛情を感じさせるような美しい歌詞だと思います。


暗がりで咲いてるひまわり
嵐が去ったあとの陽だまり
そんな君に僕は恋してた
そんな君を僕は ずっと

『himawari』2017年
19thアルバム『重力と呼吸』収録

韻の踏み方がとにかく気持ちいい名フレーズ。
歌詞やタイトルからとても「ささやくように恋を歌う」の二人を感じられて良い

曲本来のニュアンスには悲しさが多分に含まれている分、あの二人には儚い青春が過ぎ去った後のささやかな日常でも、幸せに過ごしてほしいなと思います


僕等の前にもう少しだけ
楽しい未来が降るように
あなたの前にもう少しだけ
無邪気な笑顔が降るように
今日よりも現在よりも

『さよなら2001年』2002年
14thアルバム『B-SIDE』収録

 障壁の多い恋愛の切なさを感じさせる名フレーズ。自分達のことを願った後にせめて相手だけでもと、そんな健気でいたいけな深い愛が描かれていると思います。

 僕はこの曲で毎回、中山可穂の「感情教育」を思い出します。平成中期の閉塞感や障壁の多い恋の苦悩といった共通項が高い親和性を持って響き合うように思います。
この曲も「感情教育」も素晴らしいので何卒よろしくお願いします。


タンデムシートに座って歌っている君の声が
背中越しに小さく響いてる
調子外れの下手くそな歌だけど
この声だ その響きだ 一番好きな音は

見つからなかった探し物はポケットに入ってました。と
幸せなんかおそらくそんな感じでしょ!?って
君の声は教えてくれる

喧嘩しても 仲直りして
そうやって深まってけばいい
幸せなんか
そこら中いっぱい落ちてるから
欲張らずに拾っていこう
君が好きで 君が好きで
切なさはやって来るんだよ
僕の世界はまたひとつ
君と響き合って
風のように流れていく
川のように流れていく

『ひびき』2006年

『さよなら2001年』と同じ『B-SIDE』に収録されています。

 この歌詞は、名もなき詩で示した愛の形をより鮮明に示してくれているような気がします。
 日常的な心理描写と情景描写の中で、風や川といった流転していく変化の象徴と変わらない愛を歌った歌詞との対比がこの上なく美しいです。

 想いが通い合ったその先で、全てのカップリングがこんな風に日々を過ごしてくれたらいいなと思います。


最後に

百合を口実にミスチルを布教するような、ミスチルを口実に百合を布教するような、自分の趣味が諸に露呈する記事になりました。書いていて非常に楽しかったです。

今回紹介した曲はもちろんのこと、それ以外にも数多の名曲、名盤、名フレーズがあるので、ぜひ百合という視点でもミスチルに親しんでみてください。

10月4日発売のNew album『miss you』もぜひよろしくお願いします


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