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なんとか かんとか〜この2か月ほどのこと〜



 7月頭、気管支炎になり、微熱が出た。それで、ようやく休むことができた。それは、パート先のことが、主な原因だと思う。

 初めて迎えた新学期、いろんなことが毎回起こる。そういう時は臨機応変な対応、お仲間との連携プレーが、特に大事なのだが、おひとり、困ったさんになってしまう方がいた。

 事が起こると、不安を解消したいためだろうか。よく考えず、また相談もせずに、個人でサッと動いてしまわれるのだ。悪気はなく、良かれと思って。そうしたら、些細だったことが、おおごとになる。その後始末をその方もしてくれるのだが、わたしたちもせねば、間に合わない。それに、誰かが意見すると、もっと物事が拗れて、面倒くさくなる。それで、困ったさん以外のメンバーで話し合い、上の人に相談もしたが、何も解決しなかった。

 わたしは、急な予定変更が苦手だ。しかもその日のうちに、困ったさんの気分で、方針が何度も変わる。持ち帰りの仕事が増えた。パートが休みでも、困ったさんから、朝一番に連絡が来る。電話が鳴るのが、怖くなった。振り回されるのに疲れた。それで、4か月ほどが経った7月、ついに体調を崩した。

 それが、体調不良だった息子にも飛び火して、息子もダウン。息子は今回、かなり精神的にギリギリまでいったので、付き合うのも大変だった。どうしても、わたしと息子、互いに影響し合ってしまうから、しょうがないのだが、パートをやめた方がいいのではと、かなり悩んだ。わたしも、全く余裕がなくなってしまった。

 息子は思春期に入り、いろんなことがすんなりいかない。対して、わたしは更年期。この組み合わせ、お互いがイライラしやすいから、どうしようもない時がある。ただ、思春期が無事に来てくれて、わたしはうれしい。親に反抗せず、大人になるより、いいような気がする。だけど、このタイミングかぁと、何度も頭を抱えた。

 人は精神的に追い詰められると、視野が狭くなり、考えが極端になりやすいと思う。この時は、わたしも息子もそうなりがちだった。

 息子の話をただきけたらいいのだが、あまりにもあまりだと、ついピシャリと指摘してしまい、そうすると息子は話をしてくれなくなる。それでも、また時が経てば、話を振ってくるから、またきく。また、ぶつかる…それの繰り返しになった。

 結局、わたしがしたのは、あきらめることだった。どうしても、自分がいいと思う方へ息子を誘導してしまう時が、まだ、あるのだ。それをあきらめた。なんとか、息子を楽にしてあげたいって、思う気持ちも手放した。

 情報を集めるとか、何かを勧めるとか、全くしなくなった。体調不良を改善しようと、がんばることもやめた。今まで通り、生活した。息子から頼まれたら、頼まれたことだけをするようにして、わたしが良かれと思うことをするのもやめた。

 水にぷっかり浮かぶように、穏やかに過ごした。ゆっくりゆっくり、なんとかなるさ、で。

 7月末、小学校の夏休みが始まり、パートは週一になって、急に楽になった。息子も高校が休みになった。ふたりとも、ちょっと余裕ができた。

 そうして、わたしは自分のやりたいことをやり始めた。

 ひとりカラオケ、カウンセリングの記事や朗読、部屋の片付け、音楽をきく、身体のメンテナンス…

 今、目の前にあることに、全集中して、楽しんだ。息子のことも、パートのことも、そうしている間は、すっかり忘れられた。余裕がまた増えた。それで、イライラしにくくなった。息子も好きなことをして、わたしとおんなじように、落ち着いてきた。

 8月半ば過ぎ、それだけじゃダメだと気がついて、パートのことを考えてみる。カウンセリング記事を書くため、復習したおかげで、すんなりと認知の捉え直しができ、いくつもやれることがあると気づいた。それで、メンタルがまた落ち着いた。

 パート先のことでは、もう「振り回される」ことをやめると決めた。何かあっても、方針がまた変わるかもしれないから、すぐには動かない。困ったさんの話は、話半分できいて、わたしが必要じゃないって思ったら、やらない。無駄な言い合いはしない。難聴を理由に、電話でなくLINE連絡に変更。ふんわりと接するが、内面では強固なバリヤーを張り、自分を守る。もう、二度と息子を巻き込まない。

 9月になった。息子は相変わらず、体調不良と付き合っている。今日、単位認定試験を全て受け、高校の前期課程をほぼやり切った。まだ試験の結果出ていないが、たぶん大丈夫だろう。

 そして、わたしはパートが始まって、何日かが過ぎた。困ったさんと一緒になる機会がぐんと増えている。でも、なんか、こちらも大丈夫なのだ。

 どうしてだろう。あのとき、あきらめたのがよかったかな。それで、ひとつ前の記事の詩ができたのだった。

 前の記事の詩について。


 わたしは、今と過去とあちこち飛んで、気持ちを書くところがあり、また強い言葉にもなってしまい、今回、読んでくださった一部の方に、ご心配をかけたようだ。ごめんなさい。そして、ありがとうございました。

 だけど、それで、今までのことを書けるだけ書こうと思えた。大丈夫ですと、しっかりと書きたくなった。それから、もしかしたら、この経験が誰かのお役に立つかもしれないとも思えた。きっと、すっかりと忘れちゃった、未来わたしのためにもなるだろう。

 これまでと同じように、これからも、なんとかかんとか、やっていきます。できないことには悩まず、今後もやれることはやれるだけ、マイペースで、やっていきます。

 だから、たぶん大丈夫です。



読んでくださり、ありがとうございました。




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