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好きな人 という言葉

片想いの相手や
中々想いを遂げることができない相手のことを
なんと呼ぶのだろう。

“好きな人”

と称されるのが一般的で
令和五年時点、昨今の若者は

“好きぴ(好きな+(people))”

なんて呼んだりしている。

今日の写真は
つい昨日、夜中の零時前ほどに
好きな人と公園で秋集めをした写真。


彼氏、彼女
夫、妻

どうして
はっきりした関係が締結していないと
ちゃんと言葉にならないのだろう。

世の中では歓迎されないような
陽のあたらない二人もいて

もっと純粋に ただただ好きで
中々想いを伝えられない、甘酸っぱい気持ちを胸に
もどかしい思いをしている中学生、青年

大人にしたって多かれ少なかれいるはずだろう。

いずれにせよ
その人のことを綴りたいと思った時

“好きな人” という
“状態+人”の連体詞ではなくて

いい加減 なにか
名詞として名前があったっていいんじゃないか。


わたしの辞書を探る限り
最もらしい 思いつくそれは

“恋人”

に 辿り着く。


これも

“恋しい+人”

という意味では状態を意味するので
結果形容詞の中の連体形となり名詞にはならないが

使われ方としては名詞に近いものを感じる。


しかしこれもまた、世間一般で恋人とは
相思相愛、所謂恋仲の関係を指すらしい。

大和言葉まで遡れば
かろうじで 片思いの場合にも用いることがある

とされている。

好きな人の話って、したい。
大好きな人のはなし。

こんなところが素敵で。
今日はこんな話ができて。

その人のことを知っていくことの喜び。
小さな時間を共有できる感動。


人はこんなに恋の語りで時間を尽くすことができるのに
片思いなだけで、成就しないとその相手の名詞がない。

関係が締結していない限り
ひとに紹介したりする機会があったりすることは無いから

役がない みたいなことかもしれない。


でも
なんだかさみしくないだろうか。

自分にとってはとても大きな存在で
眠りにつくとき。次に目を開けるとき。
当たり前のように、自然にその存在を思っている。




結果
形になるというのは
そういうことなのかもしれない。


せっかく日本人として生まれて
特別宗教もなく
数多くの美しい言葉に囲まれて表現することができるのだから

私は 恋しく思う人
という意味で

恋人

と呼ばせてほしい。


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