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食べること~働き過ぎの母は複雑な気持ちかもしれない~

状況をどうにかしようとしないのが悪い、と言われても仕方ないが、仕事漬けな毎日かもしれない。
状況をどうするかということについては別の機会に書くとして。

中2娘が先日、珍しく怒りながら話し始めたのが、「友だちふたりにスーパーの総菜なんておいしくないよねと言われて、すごく腹が立った」ということだった。娘は私と違って、めったに感情をあらわにしないので、意外に感じた。と、同時に「どんな流れでそういうことを言われたんだろう」「うち、総菜に頼ること多いし、外食もするし…」と その友達がみたら驚くであろう、うちの食事情を思い浮かべた。

私は朝7時ごろ出勤して、帰宅は早くて19時半、遅くなると21時を過ぎるという、これだけでも何かと周囲に心配されそうな働き方をしている。残業したとて、手当は一切つかない。持ち帰りの仕事も多い。

平日…朝食は私が作る。夕食は、余裕があれば前日にちょっと作り置きをすることもあるが、自営業の夫が仕事の合間に夕食を作り、また仕事に行く。どうにもならないときは、お惣菜に頼る。今、子どもたちの昼食が、学校の給食のおかげで何とかなっているのを心からありがたく思っている。
休日…持ち帰りの仕事が多いので、掃除をルンバとかに頼りながら、なんとか家事を回しつつ同時に仕事もする。三食すべて作るのは大変。

国によっては、家で何もかも自炊することにこだわっていないよ、と何人もから聞いていたので、ふだん、しばしばお惣菜に頼ることを後ろめたくは思わない、というか思わないようにしているんだと思う。本当にまじめに自炊で何もかもすまそうとしたら、私は本当に睡眠時間が確保できなくて、確実に過労死すると思う。

なんせ、家事は炊事だけではないのだ。

うちは、家事をポイント制にして、子どもたちが分担した分をお給料で(おこづかい)で支払うことにしている。切実なのだ。私一人で家のことができるわけがないから、業務委託をしているのだ。子どもだって、無条件でお小遣いもらうより、働いた分でほしいものを買うので、堅実になるし、一石二鳥なのだ!・・・と また言い聞かせる。

少しずつ、仕事のしかたを改善して、心のゆとりは以前よりもてている。物理的にはなかなか難しいところもあるけれど。

娘がどういうところで引っ掛かりを感じて、憤りを感じたのかは、あんまり聞けなかった。聞いたところで今は結局どうしようもないと思ってしまいそうな気がして、聞くのが怖かったのかもしれない。

世の中には、子どもが学校で体調を崩したら すぐに迎えにきてやって、三食おいしいごはんを手作りできるお母さんもいるんだ。掃除もゆきとどいていて。
娘に「スーパーのお惣菜なんておいしくないよ」と言ったのは、そういうお母さんの姿を見ている人らしかった。子どもの教育にもとても熱心で、塾の送り迎えもしたり、勉強時間も管理したり、部活を早くやめて受験勉強をしなさいってアドバイスもしたり。子どもに何かあったら、仕事をやめるという決断をすぐにできる人だったり。

娘は、いろいろな家庭があって、いろいろな親の働き方があるから、そういうふうに、人の家のことについて言うのは好きではないと言ったのだった。

とりあえず、娘がそういうふうに思える人に育ったことについて、夫や娘にかかわってくれた人に感謝したいと思う。

私だって、もっと家にいたいんだ。これ以上、仕事に自分の時間やエネルギーをささげたいとは思っていないんだ。

単なる愚痴の日記みたいになってしまった・・・
家族のなかで、思っていることがまったく言えなくなってしまうような状況にだけはならないようにしよう、と 結論にならないことを思いながら、仕事の続きをしつつ、今から夕食の相談をしようと思う。


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