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ミニチュア江戸屋台シリーズ①

プロフィールに「ミニチュア郷土玩具作家」と名乗っているのでそろそろ作品についての記事を…と思い書きます。

江戸小物細工職人の服部一郎さんの作品を見て江戸時代をテーマにしたミニチュアに興味をもつ。そして、江戸時代を学ぶため江戸東京博物館に行ってきました。ここでも江戸の街並みジオラマで感動。双眼鏡を持っていけばよかった…よくよく見ると屋台が多くあった。

江戸時代は、長屋に台所がなかったこと、独身の男性が多かったなどの理由から、屋台文化が盛んだったようだ。毎日がお祭りみたい。羨ましい。

江戸屋台は大きく分けると2つに分けることができます。

①一人で担いで運ぶことができる「担い屋台」
担い屋台は、人の背丈ぐらいの担ぎ棒の前後に長方形の荷箱が固定されているもの、人背丈半分ぐらいの高さの荷箱を前後に分けて担ぐもの、荷物箱を使わずに籠などで運ぶタイプ

②一人では担げない「屋台見世」
一人では担げないけれども、分解すれば移動できる仕組みの屋台

どんな屋台があったのか?江戸屋台一覧ないかなと調べてみると…纏まったものはない。資料に出てくる屋台もあるが、文字だけでは、どんなものかはイメージできない。文末の参考であげた情報を頭に叩き込み、イメージを呑み込みとりあえずトライアルでミニチュア江戸屋台作ってみることにしました。

いなり寿司屋さん

江戸時代の稲荷寿司は今より大きかった。それを切り売りしていた。ガリはあったのか不明だが、参考資料にガリが入ってそうな容器があったので、作った。

あと、江戸時代の寿司は赤酢を使うため、酢飯はほんのり赤かったようだ。食事後に暖簾で手を拭く慣習があり、暖簾が汚れてる=人気店とわかったらしい。…衛生的には微妙ですね。

いなり寿司資料はあまりなく、寿司屋は情報がけっこうある。
寿司屋で食後に緑茶が出るのはサービスではなく、生魚を食べた後の殺菌のためだったらしい。

玩具屋さん

江戸東京博物館の三越ジオラマにあったもの、服部一郎さんの作品を参考に郷土玩具を並べてみたらそれっぽいものが完成。凧揚げのたこも飾ってみた。

みたらし団子屋さん

これは…江戸時代風にアレンジしたもので、実際にみたらし団子屋さんがあったかは不明。数年前に高尾山で見かけた団子屋さん、好物のみたらし団子を再現したオリジナル作品。ちまみに江戸時代に、団子屋さんはあったみたいです。

後ろに隠れていますが、みたらしタレが入った壺があり、これは口福堂でみたらし団子を買ったときにドブンとつけてくれる壺がモデル。あの壺欲しい。

さて、GWは何の屋台を作ろうかな。

<参考資料>

役立つ資料は以下でした。
・浮世絵
品川、高輪などの風景や、東海道の宿場町が参考になった。
・江戸の縁起物――浅草仲見世助六物語
浅草の仲見世にあるお土産屋さん。店舗も見に行きました。素晴らしかった。


・服部一郎さんの江戸細細工
作品集とかあるかと思ったが、見つからず、この婦人画報社の特集がいちばんまとまってたと思います。今回の江戸シリーズのきっかけとなった職人さん。

その他、歴史背景を学んだのはこちら↓


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