見出し画像

フリーフォントをインストールしていないMacはMacではない説

日本語のフリーフォントがたくさん出ている今日このごろ、Macにフリーフォントを入れてあれば、一段も二段も違ったすばらしい資料が作れます。


日本語フリーフォントが出てくるまでの歴史

アルファベットのフォントについては、昔から海外でたくさんのフォントがフリーで流通していました。さまざまなフォントを集めては、その美しさに心震えていました。

日本語のフォントについては、モリサワなどの大きなメーカーが高解像度の印刷物用にフォントを出しているほか、ダイナコムウェアのDynaFontなど、TrueType系の日本語フォントを発売。ただ、そんなに極端に特徴のあるフォントは出ていませんでした。

そんな中、1990年代前半、静岡の古着屋で作られた「R研究所フォント」が、かわいらしい手書き風のかるーいタッチのフォントを商品化。秋葉原のMac系店舗で猛威をふるいます。カタカナなどの文字に重ねて定義された、ひらがな/カタカナ/記号などに限定されてはいたものの、割と低廉な価格で商品化されていたのでした。

個人でも、「ことり文字ふぉんと」がTrueTypeで作られ、これもかわいい印刷物が作れるため、ウチの奥様を中心に絶大なファンを獲得していました。ただ、まだこの時代(2000年前後)に同じようなフォントは続きませんでした。なかなか環境が整っていなかったためです。

2000年代、2010年ぐらいになってくると、日本語のフリーフォントが突如として増え出します。制作用のソフトウェア環境が整ってきたため、と言われています(武蔵システムのフォント作成ツール類)。

手書き風フォント

あくあフォント、あくびん、あずきフォント、うずらフォント など、列挙しきれないほど多くのフォントが存在しています。味気ないテプラのシールに手書き風フォントを指定すると、とたんにかわいらしいシールの完成です。

奥様のノートやファイルなど、かわいらしい文字で印刷したテプラを貼り付けて使っており、奥方様のハートを握って離しません。

ドットフォント

むかーーしは、アウトラインフォントというものがなかったので、(個人で)印刷物に使うフォントはドットが目立っていました。

いまでは、きれいなフォントばかりになって、逆に昔風のギザギザなフォントが「珍しい」「味がある」という見方もされるように。

逆にいまのアウトラインフォントのシステムを使ってドット風フォントを表現するには、小さいボックスをたくさん定義する必要があって、システムに負荷がかかりそうな気もしますが、たまーに使うと面白い効果が狙えます。

AppleScriptでPagesを操作してドット系フォントの簡易見本帳を出力

バーコードフォント


いま、USBでつなぐバーコードリーダーの価格は暴落。2、3,000円もあれば使えるものが買えてしまいます。そのバーコードを自分で印刷するためのバーコードフォントもフリーで配布されており、チェックサムを使わないCode 3of9であれば数字をバーコードフォントに割り振ったぐらいで(123456789)バーコード印刷ができてしまいます。

ただ、カラーレーザープリンタでバーコードを印刷するには、若干のコツがあるので(カラー印刷するとぼやけてスキャンできないことも)、そのあたりは練習というか設定が欠かせません。

魔法陣フォント

実用性は皆無ですが、魔法陣のグラフィックを描くのに便利な「魔法陣フォント」があるのを見つけました(MagicRingフォント)。なんかそれっぽい感じを演出するのにいい感じ……かもしれません。

フォントをインストールできる自由

フォントを自由にインストールして利用できるのが、パソコンのいいところ。フォントもろくにインストールできないiPadでクリエーターも何もないだろうと。

Macを使っていてフリーフォントをインストールもしていないし、存在も知らないという人がいたら、いますぐにフォントをインストールして使っていただきたいところです。

AppleScriptでPagesを操作して簡易見本帳を出力


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?