パレスチナ問題はイギリスのせい!←🐍🐍🐍

パレスチナ問題、一度くらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか。

「パレスチナ問題ってどういうやつ?」と聞くと、自称世界史詳しい人から「ブリカスの悪行」なんて返ってくるあれです。

🐍🐍🐍という感じです。

なので、パレスチナ問題とは一体なんなのか、誰が原因なのか、どうなれば解決なのかについて考えていきたいと思います。🐍<よろしくね!

1.パレスチナ問題とは何か、何故起きたのか

ここでは、世間一般で言われる「パレスチナ問題とは何か、何故起きたのか」を説明していきます。

まず、パレスチナ問題とは何か。めちゃくちゃざっくり説明すると、「イスラエル人とパレスチナ人の縄張り争い」です。

では、何故縄張り争いが起きたのか。ざっくり言うと、「パレスチナはイスラエル人の土地だ!」という主張と、「パレスチナはパレスチナ人(アラブ人)の国だ!」という主張がぶつかり合っているからです。

詳しく見ていく為に、歴史なんかを振り返っていきましょう。

ですがその前に、まず「ナショナリズム」の話をします。こちらもざっくりと説明すると、「自分達の民族の国が欲しい!」という考えのことです。

「そもそも民族とは何か?」という疑問が湧いてきそうですが、可能なら「そういうもん」として置いといて欲しいです。

でも説明します。例に漏れずざっくりと。
ここでは、「独自の言語、宗教、文化などを持つ共同体」と説明します。
この説明だけでは些か不十分なのですが、元々アバウトめな概念なので仕方ありません。文句はフランスとかに言ってください。

まぁとにかく、ナショナリズムは「国作りたい感情」とここでは認識しておいてください。

この「ナショナリズム」は、概ね19世紀後半〜20世紀にかけて盛んに興ったもので、色んなところで色んな民族が「自分達も国を作るぞ!」と張り切りだしました。(ドイツやイタリアもこの類)

この中で、特にはりきってる奴らが居ました。ユダヤ人(イスラエル人)です。

彼らはマジで世界中の全てで迫害されてきており、自分達の国を作らなければ一生石を投げられつづける!といった具合でした。

そこで彼らが目をつけたのが、パレスチナです。

パレスチナとは、ユダヤ教によれば「神がイスラエルに与えた地」で、「なんやかんやで救済してくれる土地」とされており、「ユダヤ教の聖地がある場所(エルサレム)」でもあります。

ユダヤ教を信仰するユダヤ人にとって、こんな絶好の土地は他にありません。国を作るならここがめちゃくちゃ良いです。三方を山に囲まれて敵からの攻撃を防御できるぐらいめちゃくちゃ良いです。

という訳で、ユダヤ人はパレスチナに国を作ろうという運動を行います。これを「シオニズム」と言ったりします。

しかし、パレスチナには二つの問題がありました。

一つ目は、「パレスチナにはイスラム教とキリスト教の聖地(エルサレム)もある」ということです。

二つ目は、「パレスチナは既に他の国(オスマン帝国)の領土だった」ということです。

当然、国の領土を他所から来たよく分からんやつにあげる訳ありませんし、オスマン帝国はイスラム教の国なので尚更です。

ですが、そんなことはユダヤ人だって分かり切っていました。その為、一部の過激派を除き大体のユダヤ人は「元々居た人と仲良く暮らそか……」と考えており、オスマン帝国の方も概ねおっけーな感じでした。

ここまで概ね平和そうでしたが、ここで急に雲行きが怪しくなります。
第一次世界大戦の勃発です。

こちらも必要な部分だけ切り取ってざっくり説明すると、「オスマン帝国などVSイギリスなど」です。

この戦争はまぁとんでもない規模の戦争で、負けたらかなりやばかったので、イギリスは使えるもの全部使って勝とうとしました。

そこで、パレスチナに国を作りたがっているユダヤ人を見つけ、こう言いました。

「俺達の味方してくれたら、パレスチナにユダヤ人の国作って良いよ」と。

そしてさらに、パレスチナに住む、オスマン帝国から独立したがっているアラブ人に向かってこう言いました。

「俺達の味方してくれたら、パレスチナにアラブ人の国作って良いよ」と。

さらにさらに、第一次世界大戦中味方だったフランスとロシアにこう言いました。

「オスマン帝国みんなで分割しない?俺パレスチナ貰うね。」と。

これが悪名高き「三枚舌外交」です。

この結果、第一次世界大戦が終わったあと、パレスチナでユダヤ人とアラブ人が縄張り争いをすることになってしまいました。

ここまでが、世間一般でよく言われる「パレスチナ問題は何か、何故起きたのか」の説明です。

確かに、イギリスのせいに思えます。しかし、イギリスにこの責任を100%負わせることは適切ではありません。下手したら50%もないです。

何故このように考えるのか、話していきたいと思います。


2.パレスチナ分割決議と内戦

パレスチナ問題は聞いたことがあっても、パレスチナ分割決議は聞いたことがない。という方はそこそこ居るのではないでしょうか。

これについて話す為に、三枚舌外交の続きからパレスチナを見ていきたいと思います。

結局、一旦は「イギリスが統治しつつ、ユダヤ人とアラブ人でなんか政治とかしといて」って感じになりました。

当然みんな満足しません。夢のマイホームかと思いきや何故か同居人が居たからです。そりゃキレます。

ですが、最初はまぁそこそこ仲良くやっていました。元々一緒に住む予定だったので、ギリギリおっけーっぽい感じでした。

しかし、やっぱりダメになります。お互いの過激派がお互いに要らんことして、エルサレムを独占だの相手に嫌がらせするなどをしまくり、ユダヤ人とパレスチナ人の仲が最低になってきます。

ここで、第二次世界大戦が起きます。次はドイツなどVSイギリスなどです。

この頃のドイツはなんやかんやあって狂っており、そのなんやかんやでユダヤ人を皆殺しにしだしました。

当然ドイツにいつ殺されるのか分からないので、ヨーロッパ中のユダヤ人はパレスチナに逃げます。

そして、パレスチナにどんどこユダヤ人が来るようになり、どんどこ争いが起きるようになり、そのどさくさでイギリスも被害を受けます。

そして第二次世界大戦も終わり今までなあなあだった問題、「パレスチナはどっちの土地なのか」を決めるときが来ました。

しかし、当事者だけで決めようとすると戦争は不可避です。なので、国連がパレスチナをどうにかしようと乗り出してきました。

そこで出されたのが、「パレスチナ分割決議」です。

ここで、明確に領土が決められ、「ここがユダヤ人の国、ここがパレスチナ人の国ね」と定められました。

そして、世界各地に居るユダヤ人に対して「パレスチナにおいで〜」というアピールもされました。

そんなことをして、パレスチナ人が黙っている訳ありません。

その為、この決議は火に油を注ぐ結果となってしまいました。

この決議にユダヤ人は賛成、パレスチナ人は反対の姿勢を見せ、パレスチナ人の一部は暴力によってこの決議を阻止しようと考えるようになり、実際に様々な事件が起きました。

ユダヤ人もこれを暴力によって阻止し、パレスチナは事実上の内戦状態に。
色々とっちらかってイギリスも手を引き、なんやかんやでユダヤ人が押し返し、パレスチナ人はユダヤ人に追われ国外に逃亡、ここにユダヤ人の勝利という形で事実上の内戦は終わり、イスラエルが建国されました。

私は、これら一連の流れにも罪を着せたいと思っています。

ここまでを見てきて、「まぁ問題こそあったけど三枚舌外交よりマシじゃない?」と思う方も居るでしょう。実際、倫理とかその辺はかなりマシだと思います。

では、何故罪を着せたいのか?火に油を注いだ上火薬をぶちまけたからです。

詳しく話していきます。

3.火に油を注いだパレスチナ分割決議

タイトルは適当に決めています。

元々、パレスチナという場所はめちゃくちゃ燃えやすい場所でした。自然発火点とかめちゃくちゃ低かったと思います。
そこに火をつけたのがイギリスです。燃えそうなものがあったらとりあえず火をつけてみるというのはマインクラフターなら誰しもが通った道でしょう。
我々にこの行為を批判する権利はありません。

そのつけられた火に油を注いだのがパレスチナ分割決議です。

確かに、イギリスの三枚舌外交、その後の統治の影響でパレスチナはかなり荒れ狂い、かなり燃えました。

ですが、まだまだかわいい物であり、私の記憶では犠牲者は4桁程度で収まっていたはずです。(これをかわいい物というのは無理がある気はしますが)

パレスチナ分割決議はその点凄いです。完全に油を注ぎにいきました。

そもそも、ユダヤ人とパレスチナ人が争っていたのは
「パレスチナを自分達の場所にしたかったのになんか変なのが居る。しかもなんかユダヤ人めちゃくちゃ増えてて、このままだと俺達パレスチナ人は地位が低くなっていく。」
という考えから始まったものであり、ユダヤ人とパレスチナ人の比率をどうこうしなければならない話でした。

しかし、パレスチナ分割決議は事実上「ユダヤ人もっとパレスチナに呼び込もう」という結論を出したのです。

パレスチナ人にとって何一つメリットはありませんでした。そして、国連はそれをどうこうしようとはしていませんでした。欧米なので。(ナチュラル差別)

簡潔にまとめましょうか。「中途半端にユダヤ人を優遇」し、「中途半端に分割」し、「全部中途半端なまま」終わらせました。

そうなれば、この中途半端をどうこうする為の戦いの始まりです。

こうして、パレスチナには長い長い冬が訪れることとなりました。

4.結局何がどうなって何???

みなさんのこういう声が聞こえたきた気がしたのでこのタイトルにしました。要するに適当です。

もう自分でも何が言いたいのか分かんなくなってきた。もう4000文字も書いてる。もう良くない?まとめて良い?良いよね?

パレスチナ問題に関して、3つの段階を用いて考えてみます。

一つ目の段階は「元々パレスチナが色んな宗教の聖地で色んな民族がルーツを持つ土地であった」です。

これが大元の土台であり、これがなければパレスチナ問題はなかったでしょう。

二つ目の段階は「イギリスの三枚舌外交により、2つの民族に建国の正当性が生まれた」です。

根本的な原因とまでは行きませんが、これがなければ起きなかったかもしれません。

三つ目の段階は「パレスチナ分割決議により、中途半端な状態で問題を放置してしまった」です。

最も直接的な原因はこれでしょう。しかし、このとき既にパレスチナは燃えていた為、他の方法を取っていたとしても同様にパレスチナは爆発していたと考えられます。

まとめると
「根本的な問題はパレスチナという土地自体にある」
「そして、その問題を露呈させたのがイギリス」
「露呈された問題を爆発させたのがパレスチナ分割決議」
私はこのように考えています。

しかし、世の中では「三枚舌外交のせいだ!」という主張が絶えず繰り広げられております。それこそ、イギリスが100%悪いかのように。

私は、これを言っている者達にこう問いたい。

「では、三枚舌外交がなければパレスチナ問題は起きていなかったか?」

そこそこ前に言った通り、パレスチナという土地はそもそもとても燃えやすい場所でした。

三枚舌外交が無くても、ユダヤ人はパレスチナに国を作ることを望み、アラブ人はそれに反発したでしょう。

そして、いつか三枚舌外交に代わる誰かの行動によってこの問題は露呈することとなったでしょう。

そして、「ナショナリズム」の話をみなさんは覚えていますでしょか。なんかさらっと流されたあいつです。

こいつが諸悪の根源です。

5.パレスチナ問題真の原因

みなさんは鶏よりは賢いので、ナショナリズムが何であったかを覚えています。

このナショナリズムはそれはそれはヨーロッパ中を燃やし尽くし、始めてヨーロッパが協力しあったぐらい驚異的でした。(これは流石に誇張しているが)

「ユーゴスラビア紛争」とお友達のGoogleに聞くだけでもナショナリズムがどんだけヤバいやつなのかは分かるでしょう。

そもそも、パレスチナに国を作ろうという話になったのはこのナショナリズムが原因です。

確かにパレスチナは燃えやすい場所で、3つの主要宗教の聖地ということでかなりとんでもない場所なことは明白ですが、そもそもそこに国を作ろうとしなければまだ丸く収まったでしょう。

実際、過去に色々あれどオスマン帝国統治下のパレスチナでそこまで大きな問題は起きていませんでした。

そこにナショナリズムなんてヤバいのが来て、ユダヤ人とアラブ人の心に火をつけたのです。

イギリスはその心を利用しただけであり、そもそも唆されるぐらい国作ろうとしていたやつの方がヤバいのではないでしょうか。

「幼女のパンツ売ります!」っていう詐欺をしていた人が居たとしたら、騙される方もヤバいじゃないですか。同じ話です。

そして、このナショナリズムがユダヤ人の間で流行った原因の方も悪役として見るべきではないでしょうか。

「反ユダヤ主義」こいつのことです。

一回反ユダヤ主義のWikipedia見に行ってみてください。長すぎます。マジで長いです。有り得んぐらい長いです。

世界史で「ドレフュス事件」なんて言葉を聞いたことがある方はそこそこ居るのではないでしょうか。

ざっくり言うと「ユダヤ人?信用ならんな……逮捕します!」ってした事件です。

こういうユダヤ人差別がマジで無限に出てきます。そりゃ自分達の国作ろうとしますよ。

そんな訳で、度重なるユダヤ人差別とそれに伴うユダヤ人のナショナリズムの高まり。これこそが真の原因なのではないでしょうか。

ここまで長々と語ってきましたが、漸くちゃんとまとめます。(漸くって漢字個人的にはそんな違和感ないんですけど、みなさんはどう思いますか)

5.まとめ


・パレスチナ問題とは何か?

ユダヤ人とパレスチナ人という、二つの民族のパレスチナを巡った争い

・パレスチナ問題は何故起こった?

根本的な原因はユダヤ人差別とナショナリズム。パレスチナという複数の宗教、民族のルーツを持つ土地。
続いて、イギリスの三枚舌外交により二つの民族の建国に正当性が生まれる。
そして、パレスチナ分割決議により、中途半端なまま問題を終わらせ、それを解決する為に絶え間ない紛争が起きることに。

・パレスチナ問題はどうなれば解決?

知るか。



分かりやすくする都合、流石にイデオロギー色が濃くなりすぎる、これ書いてたらキリがなさすぎるなどの理由で省いた物はありますが、概ね言いたいことは言い切れたかと思います。

6.私が本当に言いたかったこと


「パレスチナ問題はブリカスの三枚舌外交のせい!ブリカスの悪行!世界の問題の全てはイギリスに帰結する!」みたいなの、あんまり正しくないし面白くないしいい加減飽きたからもうやめろ。


ありがとうございました。
間違えてるところや誤字脱字等ありましたら教えてください。こっそり直します。

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