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#10 すず「長期のインターンシップについて語る!」人を惹きつける正直者


今回のインタビューはこの方

すず 所属:企画部 

・斜里町出身
・北海学園大学3年
・HTB(北海道テレビ放送)でアルバイト
・2020年夏期 北海道新聞社長期インターン生

13LABOのオーナーとの縁でスタッフになり、今後も関係性を維持しながら一緒に仕事をしていきたいと思っている。彼いわく、旅行先には温泉が欠かせないらしい。




ーー残り少ない学生生活でやり残していることはありますか?

「これは参加したい」というものが思いつかないくらい、やりたいことはやってきたと思います。アメリカには行きたかったけど…。(後で詳しく書きます)今興味があるのは、北海学園大学の講義の一環である “道南いさびり鉄道プロジェクト” に関すること、それ以外には就活の在り方に関して興味があります
 


ーーインターンシップは入学当初から希望していたのですか?

「長期インターンシップをしたい」という思いは1年生の頃からありました。1年の夏休みは東京のホテルやレストランで働いていました。また2年の春休みは、アメリカの会社でインターンをする予定でしたがコロナの影響で中止になりました。しかし、3年では道新で経験させてもらい、今は“長期インターンシップがどうあるべきか”ということについて考えています。私の考えは、長期的に時間をかけてひとつのことをさせてもらい、やり遂げるべきだと考えています。






ーー世間的には長期インターンは内定直結というイメージがあります

それって安定思考ですよね。安定思考は否定しませんが、あくまで内定はスタートでしかありません。だったら長期インターンシップなんてスタート地点にすら立っていないのだから安定思考はやめたほうがいいと思いますよ。そして、この安定思考には企業側にも原因があると思います。特に北海道は本州と比較すると長期インターンシップが少ないからこそ、企業側も長期インターンを募集するときの、内定に繋げようとする思いが強い傾向にあります。そんなに内定に繋げなくてもいいのに。それも残念だと思ったりしています。募集だってそうしない方がもっと倍率があがるのではないでしょうか。


ーー短期のインターンシップは参加しましたか?

していません。個人的に短期と中期はいらないと考えています。
短期は、自分が興味のある会社の概要を知るという意味では良い機会かもしれませんが、率直に言うなら説明会で充分だと思います。また中期は、どのくらいの期間を定義するのか難しい点もありますが仮に1ヵ月程度のものを中期とするならば、その期間に何が身につくのでしょうか?おそらく、若干のビジネスマナーと社内事情程度だと感じていますが、それは社会に出てほとんど役に立ちませんよね。だから、長くひとつの会社で働くことで実務経験を得られる長期が一番だと私は思います。最低3ヶ月~。個人的には半年がベストだと思います。



ーー具体的にどのような待望をしているか教えてください

日本のインターンシップ制度はアメリカの制度に近づけていくべきだと考えています。アメリカでは「大学生のうちにどのくらい実務経験を踏んだのか」かつ「インターンシップでどのような業績を残したのか」という内容を鑑みて採用するため、長期インターンしないと就職できないとも言われています。最低2ヶ月~で、それ以外はインターンと呼んでいません。おそらく、我々がよく聞く “学歴社会” という言葉も、アメリカでは “インターン社会” と言われているのではないでしょうか(笑)。そのくらい、若いうちから実務経験が重視されているんです。日本も、もう少しこのような社会に変化してほしいですね。



ーーインターンシップの内容について意見を教えてください

それこそ今回の道新の取り組みは大変勉強になりました。「新しい意見を今こそ取り入れたい」「これまでの仕事のままではいけないのではないのか」という危機感から長期インターン生を初めて受け入れたとききました。本来、直接若者の意見をぶつける場所としてもインターンはあるべきで、時代の変化に応じてやってほしいです。そしてOG・OBがいると上手くこなそうとするため、毎年異なる内容に取り組んでほしいです。内容としては、今ならコロナ禍の影響を受けている会社の経営を考える長期インターンとかがあれば、是非、参加してみたいです!



ーーなぜそこらへんのことに熱くなれるのですか?学生のためでしょうか?そこらへんの関係性が気になります

うーん、なんでだろう。企業のためになるからかな。今の採用活動のままでは、問題視されている3年以内離職率の数値が改善されないと思っています。
結局のところ、企業側は短い期間で多くの人に企業説明をして満足していませんか?その結果、入社後にギャップを感じて「ここの企業は違う」と思う人が多いのではないでしょうか。
短期・中期インターンシップを長期インターンシップに変更して、仮に参加できる人数が以前より減ったとしても、長い時間をかけて会社のことを知ってもらう方がミスマッチが減ると思います。そういった意識を人事の方にもっていただきたいです。




長期インターンシップの探し方 in札幌

① 検索「札幌 長期インターン」→ インディードやNPO法人のサイトから探す
② 会社のHP→ 採用情報(以外とたくさんの企業で実施しています)
③ アプリ『Wantedly』



ーー自分にできること、成し遂げたいことは何ですか?

私は「これを仕事にしたい・動かしたい」「事業を起こしたい」という思いは強くないため、入社したらまずは与えられた仕事を完璧にできるようになりたいと思っています。そして唯一、会社に入って挑戦したいことは、社内で長期インターンシップの受け入れ口を作りたいです。


編集者コメント

「100人のなかで1位をとれるものを3つ持つ」。これは友人から聞いた話で、とても印象に残っているものです。調べてみると、ある起業家が言い始めたそうです。
100×100×100=100万であるから、もともと自分が100万人のなかで1位を取れる逸材ならばいいけれど、なかなか簡単には見つけられない。それならば、100人のなかで1位を3つ持とうじゃないか、というもの。3回のかけ算で100万人に1人の存在、オンリーワンの立ち位置になれる。このものの見方は他者を見るときに非常に面白く、今回取材した彼は「空間把握力 × ポジティブシンキング × 継続力」で間違いなく100万人に1人の才能を感じる。間違えてたらごめんね(笑)

すずのインターンで磨いた多面的視点が、生かせられることを願っています。
貴重な時間をありがとうございました!

(取材日:2020.12.16)


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