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#革の鞣し方

『ヴィンテージブライドル』と『第3世代フェイクレザー』を比べると ホワイトハウスコックス「ヴィンテージブライドル」シリーズについて⑤

『ヴィンテージブライドル』と『第3世代フェイクレザー』を比べると ホワイトハウスコックス「ヴィンテージブライドル」シリーズについて⑤

これまで随分長いこと『ヴィンテージブライドル』に関してやりました。

・取扱い店が少ない珍しいシリーズ(ほぼ扱ってるお店がない)
・レザー自体が激レアで、独特でキャッチーな生産方法
・説明が必要そうな見た目と価格

ということもあり、たくさん説明してしまいました。
最終的には「業務用資材みたいな革」というデメリット情報?と
疑うような内容になりました。

・資材並みの厚さで堅牢性、耐久性のある革

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ごく厚の革と「フルグレインレザー」 ホワイトハウスコックス「ヴィンテージブライドル」シリーズについて④

ごく厚の革と「フルグレインレザー」 ホワイトハウスコックス「ヴィンテージブライドル」シリーズについて④

ホワイトハウスコックスの「ヴィンテージブライドル」シリーズに使われているのはイギリス「ベーカー社」のブライドルレザーです。

「オークバークタンニング」というかなりレアな製法で生産された革で、「鞣す期間」だけで1年を要します。なぜなら、

❶、高級靴の本底の革
❷、ホントのガチガチの馬具として使われてきた革 

という「業務用資材レベルで堅牢性、耐久性、柔軟性のある厚みのある革をつくる」ために「漬

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靴の底材用の革と馬具用の革 ホワイトハウスコックス『ヴィンテージブライドル』シリーズについて③

靴の底材用の革と馬具用の革 ホワイトハウスコックス『ヴィンテージブライドル』シリーズについて③

前回、“ホワイトハウスコックスの『ヴィンテージブライドル』のレザーはめちゃめちゃ手間と時間がかかる「オークバークタンニング」という生産性が相当低いつくり方をわざわざやってる“という説明をしました。

ドラムを回せば「クローム」であれ「タンニン」であれ、24時間でも可能な『鞣しの工程』を1年間かけてやってます。
(私たちは「手間、暇かかったすごい革なんだな」くらいですが、つくり手側にしてみれば、「場

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時間と手間と「オークバークタンニング」  ホワイトハウスコックスの『ヴィンテージブライドル』シリーズについて②

時間と手間と「オークバークタンニング」  ホワイトハウスコックスの『ヴィンテージブライドル』シリーズについて②

前回、W・H・COXの『ヴィンテージブライドル』シリーズのレザーについて少し説明させていただきました。

せっかくなのでもう少し理解を深めて、ちょっと応用のきく知識にできればと思ってます。

お店の私たちが何か新商品の説明を受ける場合、当然ですがピンポイントにその商品に関して
「どういうもので、何がすごくて、どこがセールスポイントなのか」
というような内容で説明されます。

もちろんそれはそれでい

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オークバークタンニングって何? ホワイトハウスコックスの『ヴィンテージブライドル』シリーズについて①

オークバークタンニングって何? ホワイトハウスコックスの『ヴィンテージブライドル』シリーズについて①

先日より、ホワイトハウスコックスの取扱商品が圧倒的に増え、
国内で他での取扱がほぼないシリーズをたくさん扱うようになりました。

中でも特に推しているのが『ヴィンテージブライドル』というシリーズです。

グリフィンインターナショナル様からも先日改めて商品説明いただきました。が、『ヴィンテージブライドル』の何がすごいのかをもう少し補足しようと思います。

それにはまず、ブライドルレザーというのがイギ

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