【妄想ライオンズ 20】CS初戦 高橋光VS千賀 〜意外な一撃で〜
いよいよ今週土曜日10月8日よりCS1stステージ。ライオンズは今年は、特に終盤、大事な試合でしっかり勝ち星をもたらしてきて、まさにエース、という格になってきた高橋光成。ホークスは不動の千賀。どちらかの調子が極端におかしなことでない限り、序盤から中盤にかけてロースコアの戦いになっていくことが当然の予想。
しかし、試合は思いの他、という展開になる。
シーズン最後は中5日も経てきた千賀がそのまま中6日で上がるものの、1週間前の再戦であり、その時よりも明らかに調子が悪い。源田が歩き、森がフォークをセンターに運び、山川を歩かせる。
5番に入ったのは栗山。1週間前にも満塁のチャンスで初球のフォークをセンターに運んでいる。ホークスのバッテリーにもその記憶は鮮明にある。栗山はここのところ150キロを超えるようなパワーピッチに少し苦しんでいる。
彼らの選択はインコースへのストレート。155キロを超えるそれ。
しかし栗山の方が役者が1枚上手だった。当然彼にも、1週間前のことが頭にある。この初球、間違いなくストレートで来るだろう。押してくるだろう。彼はそう決める。そしてインコースのストレートにヤマを張る。
2つの思いの邂逅は、ホークスには残酷に、ライオンズには快進撃の幕開けを予感させる結果をもたらす。
インコース少し高め、155キロを計測したストレートを、ライオンズの背番号1が無心で振り切る。ドンピシャのタイミングで捉えらその打球は、約30度の放物線を描き、ライトスタンドの中断に突き刺さる。
試合開始10分にして、いきなりの勝負を決定づけるホームランに福岡が所沢が揺れる。
4点をもらった高橋光は初回を慎重に慎重に投げる。2死1塁で迎えた柳田には、ストライクは1球も投げなかった。結果として歩かせたものの、デスパイネをしっかりと内角を抉り抑え切る。
千賀はエースらしく2回以降立ち直り、隙を与えない。しかし、高橋光も次第に調子を整え、丁寧なピッチングを続ける。4回に1点を失うものの、7回まで120球をかけて1点で抑え切る。一方で千賀も、フォークがさえにさえ、7回まで14個の三振を奪う。
8回はライオンズは水上が上がり、打者2人を抑え吼える。柳田にはワンポイントで公文が上がり抑え切る。
9回は今日は平良が上がる。2死から今宮を歩かせるものの、無難に抑えて、初戦を4ー1でものにする。