【妄想ライオンズ その17】第3の男
第3の男かもしれない。監督はCSの1、2戦目をチームのエースに託すことを言及した。14年ドラフト1位、16年ドラフト1位の2人。しかし、その横で18年ドラフト1位の彼は、10月1日の先発を控える中、十分に心を燃やしていた。
ストレートの力ならば決して引けを取らない。度胸も、マウンド捌きも悪くない。ただ、大事なところでどうしても抑えきれない、チームに流れを持ってこれない。「もう一歩」な時が多い。そんな彼にも、もう一段脱皮をするきっかけがやってきた。
相手は今日勝てば優勝が決定する。CSの2stステージで対戦する可能性のある相手。しかも今日は大エースの千賀。まさに役者は揃い、最高の舞台が出来上がった。たくさんの地元ファンの前。絶対に胴上げさせるわけにはいかない。シーズン最後、最高の投球が必要だ。
長い回はいらない。絶対に先に点を与えない、そして絶対に弱気にならない。5回まででいい。そこから後のことは考えるのはやめよう。そこまでならば、最高のストレートを投げ続けられる。柳田のいないSB打線、ねじ伏せて見せる。
CS進出を決めた後の試合。そんな試合を17番の力投がムードを変える。熱いストレートがインコースをえぐる。チームのテンションが上がりスタジアムのテンションが上がり、この試合こそまさにこの1戦こそ最高の時間だということを証明する。CSへチームの戦闘モードが上がる。
2022年10月1日
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