揺れるこころ
季節は秋を通り越して冬に向かおうとしている。ここにきて双極性障害で発達障害の娘の体調はかなり安定してきた。若年性アルツハイマー型認知症の旦那をほぼ強制的に医療保護入院させてから約一年半。ようやく二人だけのストレスのない安心できる生活に慣れてきたのかもしれない。
旦那の母親が亡くなって相続が生じ、わたしが成年後見人となって旦那の代わりに財産を管理する立場になるための裁判所への面談の日付が決まった。司法書士の先生にほぼ丸投げして作った書類が受理され、いよいよわたし自身が成年後見人としてふさわしい人物なのか審判される。
当日は司法書士も同行してもらうが、裁判所という場に出向いて自分がきちんと話ができるのだろうか、不安になってきた。今までは現実からひたすら逃避して、向き合わずにここまできたが、いよいよ現実を直視しなけらばならない。
司法書士の先生が付き添っているのだし、自分は妻の立場なのでむしろ選ばれないほうがおかしいケースなのだとは言われているのだが、一抹の不安が残る。
ながらくコロナもあり、娘と二人引きこもり生活をし、病院の通院以外は外出することもなく公の場所にはなかなかでない日々を過ごしてきた。
他人を目の前にして一時間も話ができるのだろうか、不安。でもそれが終わってしまえば結果がどう転んだとしてもひとつ前に進み、終わらせるべき問題がひとつ片付くという安心感もある。
なんとか、乗り切らないと。
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