ストレス
息がつまりそうになる。若年性アルツハイマー型認知症の旦那のお母さんが亡くなったことにより相続が生じ、もはや判断能力がない入院中の旦那に代わり私が成年後見人となって遺産分割協議書にサインする役割を担わなければならなくなった。
成年後見人の申し立てに伴う書類を病院から取り寄せていた。診断書を見ると現在の旦那の様子が詳細に書いてある。電話で聴いたときは病状がかなり進行していたことを受け止められていたが、いざ文字でソレを見るとショックが大きい。
そこには医師のことばで「DVにより家族関係は破綻しているので、家族には協力は望めない。」などと書いてあった。
そう。もういつのころからはこの家は機能不全家族だったのだ。ただ表面上一緒に暮らしていただけの。双極性障害で発達障害の娘が中学生になったころから父親による支配を嫌がり、母娘の結束が強まりその結果私だけでなく娘も旦那から精神的なDVを受けてきた。
娘が発病したのは4年前だがその原因のひとつにはこの機能不全家族があげられるのではないか。そんなカタチだけの家族でもあれだけ元気だった旦那が病室で失禁したり、日常生活には病院の職員の方々の支援が不可欠だったり、自分が今どこにいるかも理解できなかったりする様子を文字で見ると何故だか涙が出てきた。
30年一緒に暮らしてきた情のようなものなのだろうか。私が涙しているとそれを見た娘も泣いていた。感情を垂れ流した後冷静になり、今こうして旦那のDVから逃れて二人で平和に暮らしていることのしあわせをかみしめた。
成年後見人の申し立てをすれば旦那の面倒(形だけだが)を見なければならなくなる。それがココロに大きな影となって覆いかぶさる。でもいつかはこうしなければ前に進めなかった。
何よりも娘の将来のためにも財産を守らなければならない。申し立てに伴う様々な書類を提出する日が近づいてくる。気が進まない作業だか仕方がない。
どうなるのかはわからないが、淡々と作業を進めていこう。
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