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ひとつの結論

若年性認知症の旦那の相続に伴い、成年後見人に申し立てをした結果が届いた。財産が多いこと、旦那の遺産分割協議が迫っていることなどから、わたしだけが成年後見人に選ばれるのではなく裁判所の職権で専門職の弁護士が任意で成年後見人となった。

法律的なことはよくわからないけれど、権限分掌という制度があるらしい。専門分野に詳しい弁護士や司法書士などが、必要に応じて任命される。私も一応成年後見人にはなることができたのだが、財産を管理するのは専門家という役割分担になった。

これはわたしにとって一見不利な結果のように思えたが、就任して一ヶ月以内には第一回目の書類を裁判所に提出しなければならない。精神的に調子が悪くわたしと一緒でないと行動できない娘とともに各所銀行を回ったり、書類の資料を集めたりなどはなかなかにハードルが高い。

それを弁護士の方がやってくれるのだから、わたしとしてはむしろありがたいことなのかもしれない。精神的な負担はかなり減った。遺産分割協議や財産の整理が終わったら、わたしがひとりで成年後見人になるかもしれないとのこと。

しばらくの間は裁判所からの依頼で弁護士さんが財産管理も身上保護も兼ねる。わたしは身上保護のみ。専門的なワードが並び、ネットで調べたり、今までお世話になった司法書士の先生に電話で確認してみたりした。

第三者が入ることにより、遺産分割協議がより公平に慎重に行われるのだからむしろ喜ばしいことなのではないだろうか。どちらにしても将来的にわたしが一人で成年後見人になったとしても、旦那の財産は自由にすることなどできない。

細かな事務処理は専門家の先生にやってもらえるから、大船に乗った気持ちでいればいい。財産管理は全部弁護士の管轄になり、わたしにはその権限がないので、遺産分割協議書に旦那の代わりに判をつくこともしなくてよくなった。たぶんそうなのだろう。

司法書士の先生と新しく専門職の成年後見人に就任した弁護士の先生とわたしと娘とで近々面談する。そのときに旦那の通帳や印鑑などすべて渡す。旦那の扶養家族としてのわたしと娘の生活費のことに関しても相談するつもりだ。双極性障害で発達障害の娘の精神状態はけっしてよい状態ではなく、わたしが外にパートに出るのは困難な状況。

弁護士の先生が生活費の配分などを決めるのならば、今までどおりかそれ以上のものを生活費としてもらわないと困る。いろいろわからないことだらけだが、餅は餅屋で、しかも裁判所の公正なる判断のものに決められたことなのだからきっと間違いないのだろう。

この家も二人で住むには大きすぎる。家賃を抑えるために公団住宅に申し込みをしてみた。地域は変わらないが大分狭くなる。でも旦那とのDV生活がしみついたこの古い家から抜け出して心機一転できたらと思う。

娘とふたりならきっとなんとかなる。

#日記 #日常 #人生 #転機 #親子  

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