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初めての金継ぎ vol.1

こんにちは、ジュウニカゲツの店主です。

お気に入りの器がずいぶん前にかけてしまい、なかなか捨てる気になれずそのまま使っていたのですが、自分で修理してみることにしました。

方法は金継ぎです。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、金継ぎというのは漆を使って破損部分を接着充填し、金属粉で装飾して仕上げる修理方法です。縄文時代にも、漆で破損部分を接着した痕跡が確認されているそう。縄文人達も、物を大切に使っていたのですね。なんだか嬉しい気持ちになります。

使用した道具は、下記の道具です。
1.パレット
2.へら
3.竹へら
4.筆
5.生漆
6.さじ
7.木粉
8.砥粉
9.黒粉
10.弁柄粉
11.金粉(純金消鈖)
12.真綿
13.スポイト
14.マスキングテープ
15.サンドペーパー・耐水ペーパー

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今回は割れの接着ではなく欠けの補充でしたので、下記のような手順でした。
※要約です実際はもう少し複雑な作業をしています。
①欠けの前処理
欠けのなかに釉薬が残っていれば、サンドペーパーで傷をつけて荒らす
②麦漆を作る
小麦粉と水を混ぜ、耳たぶぐらいの硬さになるまで練り混ぜる。その後チューインガムみたいに伸びる硬さになるまで生漆を混ぜる。むぎ漆完成。
③刻苧(こくそ)を作る。
麦漆:木粉:砥粉=1:1:1 の分量でへらでなり混ぜる。
硬い粘土のようになったら完成。
④欠けを刻苧で埋める
竹へらで少しずつ埋めていく。

初めての作業で集中してしまい、写真を全く撮ることができませんでした。
埋めた状態のものが下の写真です。

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この後、漆風呂に入れて一日以上放置します。
漆が乾燥するには湿度が大事で、段ボールの中にビニールを引いて濡れタオルを入れ、そこに補修した器を置きます。乾燥しない場合もあるようなので成功するかドキドキしながら待ちます。

現段階では、ここまで作業が終わりました。作業して乾かしての繰り返しなので、完成までの道のりは長いです。次の行程が終わったらまたご報告したいと思います。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。
vol.2に続きます!

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