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「ふぅ」と一吹きで消えてしまう関係が終わって少しホッとしている

楽しいクリスマスはキャンドルに揺れる幻想の中にだけあって。

現実の私は一人で酔って「本当だったら・・・」のIFばっかり考えていた。

きっと今だってお互い少しは会いたいと思ってるんだけど、ハッピーエンドは見えないから、連絡はできないんだ。

* * *

セフレくんとは結局クリスマスを一緒に過ごさなかった。
きっと私が浮足立ちすぎていたんだろうなぁ、彼女気取りをしてしまっていたんだろうなぁと今は少しだけ反省できている。クリスマスという魔のイベントに期待値が高くなりすぎていた。

きっかけは本当に些細なことで。

10日ごろにいつも通りの電話。
セフレ君は23日が誕生日だから、その前日・当日は友達と旅行に行くと事前に聞いていた。だけど、現地で待ち合わせる予定だった一人がコロナの影響で行けなくなったらしい。

そこで、こっちから一緒に行く予定だった女友達と「二人で行くのも・・・」みたいな流れに。それで

「(女)友達に、キャンセル料かかるなら、君と行っておいでよって言われたんだよね。」

と伝えられた。これに私はもうめちゃくちゃに腹が立ってしまって。

・女友達に提案されたことをそのままで伝えられたこと
・前も「友達に話したら付き合っちゃえば?って言われた」と伝えられた時と同じ友達からの提案だったこと
・お前は大事なところ全部女友達の提案でやってくのか?と感じたこと
・私との予定は24日・25日で計画されていてケーキも予約していると伝えていたこと
・私の予定をお構いなしでへらへらと提案されたこと
・断ったら「えー、でも一人で誕生日過ごすのかぁ」と言われたこと

とか、もう驚くくらいにいろいろに腹が立った。
怒るのが苦手なので、その時の私は流したけど、結局ずっと悶々としてしまった。(電話も友達から着信あったからと適当にすぐ切られた。)

次の日の朝も悶々としていたから「昨日の電話で腹が立ったからしばらくは連絡を控えます」と一言だけラインをした。

その後、4日ほど友達とバカみたいに飲んだり、ご飯に行ったり、話も聞いてもらったけど、返事はこないし、悶々としている気持ちも消えなかった。
結局、ここで離れるべきなんだなと思って、

「24日、会うのやっぱりやめていい?」

と、連絡した。
5分ほどで電話が来たけど、電話で話すときっとうまく伝えられないのと、優しい言葉に流されてしまうだろうなと思って、チャットで返信した。


「なんで怒ってるのか分からなかった。でももう少し君の都合も考えたりするべきだったと反省してる。嫌なところ言ってくれれば次からは直すよ。」

『話し合ってまで一緒に居る関係かな?私は次とかあんまり考えてなかったかなぁ』

「そっか。嫌な思いさせてごめん。元気でね。」


ここで一回終わられそうになったけど、これで終わると私は確実にまた連絡して、同じことを繰り返してしまうと思ったから『あくまで私の意見だけど、こうしたいとか、こんなこと考えてたとかはないの?』と聞いた。

そこから、お互いどんな風に思っていたかとか、初めて少しだけ腹を割って話した。

私はセフレだと思っていたけどたぶん、セフレ君はそう思ってなかったようだった。だけど、きちんと彼女にしたいほどではなかったんだと思う。それなのに毎日電話してきやがって。腹立つ。うざい。むかつく。

セフレ君からのメッセージには「癒されてた」「頼りにしてた」「支えになってた」なんて言葉が並べられてたけど、私が欲しかったのはそんな言葉じゃなくて【好きだったよ】という言葉。

だってなんだかんだ彼女になりたかったんだもん。友達に話すとき「彼氏が」って言いたいじゃん、君は私のものだよって言いたかった。ほんとは独り占めしたかったよ。

【好き】以外は全然嬉しくなかったし、欲しくなかった。
(人格が好きだったよとは書いてあったけど、人格って何?私は哲学者か?女として見ろよ。)

結婚する気がないことはわかってたから、私もきっかけがあれば離れなきゃなと思っていて。腹が立っていたからここしかない!と思って離れた。
(会うと顔が好きなのですべてを許してしまうと思った。)

「落ち着いたら友達として飲みに行けたらいいな」なんて書かれてたけど
「なめてんのか?」としか思わなかったし、『行くかよ、ばーか』と返して、アニメのスタンプで会話は終わった。

だけど、いくら心の準備をしていたからって、簡単に割り切れるものでもなくて。結局その日は一晩中泣いて眠れないし、目が腫れすぎて次の日の仕事も休んだ。心の準備をしていてもあんなに涙が出るんだと驚いたし、あんなにも目が腫れたのも初めてレベルだった。

そんなこんなで、気持ちも少し落ち着いた22日ごろ。
私はバチクソにネトストをする性分なので、セフレ君の女友達のインスタもストーリーに足跡が付かないアプリを入れて監視していた。
案の定、女友達はお祝いしていて、写真で久しぶりに顔を見た。当たり前なんだけど、普通に笑っていて「元気そうでよかった」と少しだけ安心した。

その後、セフレ君も自分のストーリーにお祝いでもらった誕生日プレートをあげていたから、日付が変わったあたりでストーリーにコメントをつけるかたちで「おめでとう」だけ送った。「ありがとう。新しい歳はラーメンを食べて始まったよ」と、死ぬほどどうでもいい返事が来たので、いいねだけ返した。

24日は、セフレ君の家の最寄り駅でケーキを予約していたので一人で取りに行った。「改札で待ってないかな」「ケーキ屋さん付近で待ってないかな」とかいろいろドラマチックなことを考えてはいたけど、まぁそんなこと起こるわけでもなく。ケーキを取りに行く前に、好きなキャラの人形と少しだけ夜景を見た。

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ケーキ屋さんには、クリスマスケーキにお誕生日おめでとうのプレートをつけてほしいことを伝えていたから、死ぬほど忙しいだろうに店員さんから

「私も大好きなケーキを、クリスマスとお誕生日両方のお祝いに選んでいただけて嬉しいです!素敵な一日になりますように!」

と100点満点中1000万点の接客を受けたので、私もなるべく幸せな雰囲気を醸し出しつつ、精いっぱいの笑顔で「ありがとうございます!」と伝えて受け取った。

帰宅後は、ご飯を食べて、ケーキを準備して、好きなアーティストの配信ライブを見た。見逃し配信があったらセフレ君に危うく「やっぱり会いたい」と連絡していたかもしれない。アーティストが「会うな」と言ってくれているんだなと前向きにとらえた。

楽しいライブを見て、次の日がお休みなことをいいことにべちょべちょに酔って、また少し泣いて眠った。

* * *

そして今は、さよならをしてから約三週間が経った。
これを書いているとやっぱり腹が立ったし、また会おうと云うにはお互いがお互いを思ってなさすぎるな、と感じた。きっと私が結婚なんて一切する気がないというなら一緒に居れる気もするけど、なんてったって、もういくつ寝ると28歳なのだ。

きっと仲直りして、また会うことになっても、私が君に求めるものがどんどん重くなっていって、結局離れてしまうのが目に見えている。

だけどふとした瞬間に会いたくなるし、君もそうだと嬉しいな、なんて考えてしまう。あとは単純にセックスがしたい。あんなに抱かれていたのは君だけだよ。

今はお互いインスタのストーリーの足跡で生息確認をしている。
お互いお正月は暇なのか結構な速さで足跡が付くから面白い。
(もちろん私は先に足跡が付かないアプリで見て、足跡をつけてもいい内容か確認してから足跡をつけているし、女友達のインスタもまだまだ監視している。年末に君が喋る動画が上がっていて、声がすでに懐かしくて、何回も繰り返し見てしまったのは内緒。)


そして、なんだかんだ、あと数日で今度は私が誕生日を迎える。

向こうからメッセージくるかなぁ、とか、「会いたい」って言ってくれないかなぁ、とか、またとりとめもない妄想をしてしまう自分が少し嫌になるけれど、浮かんでくる感情に罪はない。

心の準備をしていたこともあって、「大失恋した」みたいなダメージもなく、思ったよりすぐ立ち直っているけれど、今日で好きなアーティストの露出が減ってしまうので、ここからが逆に正念場な気もする。

次の記事は、新しい男の人の話なのか、セフレ君の話なのかまだまだ未来は見えないけれど、なんだかんだなるようになるのかな。


あーーーーーーーーーーー、誰よりも私だけを愛してくれる顔が好きで、身長高くて年上で性欲が強くて、べたべたに甘やかしてくれる彼氏、空から降ってこないかなぁ。

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