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人類誕生の歴史 #1 ~サルからヒトへ~

私の脳みそにはいつのころからかヒビか入っているらしく、勉強した内容を次々に忘れていくので備忘録として記事を書くことにしました。今回のシリーズは主に人類学になります。この数十年、進歩が止まらない学問分野で次々と常識が塗り替えられており、ヒビが入ってるならいっそ記憶を塗り替えてしまえ!ということで、専門家によって書き換えられた’常識’などを整理できたらと考えております。
ちなみに’サル’じゃねーよ、って思った方はこの記事の読者には向いてないかもしれません。高校の授業よりは精確に、でも専門の書籍・論文よりは大雑把な理解を目指しておりますワタシ。

人類は特別なのか?

下の図は我々人類(ヒト)とその近縁種であるチンパンジー、ボノボ、オランウータン、ゴリラ(まとめて大型類人猿)を並べた図になります。これを見たら人類だけ二足歩行してたり、体毛がなかったり、肌色だったりして特別感がすごいですよね。一番左のやつも、なんかオレンジ色だから特別っぽいし。だから・・・

2人類とゴリラ

こういう感じ(下図)に分類しちゃいますよね。オレンジ人類それ以外って。。いいのかしら?って感じるアナタは現代人ですね。ダーウインの時代だったら、ヒトだけとんでもなく遠くに配置していたはずです。実際、科学者もヒトの子なんで同様に分類していました。

人類とその他

よくよく考えたら、一番左がオランウータンなのは動物園好きな方にはわかるかもしれませんが、他は難しいですよね。かろうじてゴリラが左から二番目くらいはわかるでしょうけど、ボノボとチンパンジーって区別つきますかね?そらボノボの生態系を日頃から観察している人たちからしたらチンパンジーと同じにすんなよ!性格は真逆なんだからな!ってなるでしょうけど・・知らんし・・そんなこと・・
また、科学なんだからもっと客観的な指標とかあるんじゃないんですか?って思いますよね。いやいや見た目(形態)は十分客観的な指標です。定量的ではないかもしれませんが。。ということで科学者は体格、脳の重量、動作、集団行動などを用いて分類していたんです。
何か文句あんのか!ってイキってた人類学者に鉄槌が下ります。
皆さんご存知DNAですね。あの変な名前の会社のほうじゃなくて遺伝子のほうですね。その遺伝子であるDNAの塩基配列をゴニョゴニョって研究した結果がコチラ。

人類とゴリラ

新しい系統樹によると、我々は特別ではなく、なんなら類人猿の一種なんですよ!ダーウィンさん、すげーな。当ってたョ。。
この結果によると、
(1) まずオランウータンが最初に枝分かれしました。
年代は約1300万年前(900?~1600?)と推測されています。
(2) 続いてゴリラさんが分岐。
年代は約900万年前(850?~1200?)と推測されています。
(3) 人類とボノボ・チンパンジーが袂を分かったのは約700万年前(600?~800?)と推測されてます。
(4) ほとんど一緒じゃんって見えるチンパンジーとボノボが分かれたのが約250万?年前。

いつ分岐したかの年代推定は色々調べましたがマチマチでした(もう少し調べたら修正します)。基づいている仮説、使用した試料の違いによるんでしょう。ただ、順番に関しての結論は一致しているので、そこは受け入れていいんじゃないかしら。

それでも人類は特別なのか?

それでも、人類は特別なんじゃないかって考えちゃいますよね。
だって人間だもの
逆に考えてみましょう。発想の転換です。もし、ですよ。もし、我々が似てると思ってるボノボ、ゴリラ、オランウータンのうち二種類が絶滅したらどうでしょう?なんか特別感でちゃいますよね。どうみても三帝になりますよね。オランウータン、ヒト、ボノボみたいな。ワンピースなら四皇なんですけどね・・
そうなんですョ!人類が特別に見えるのは、我々が近縁種を絶滅に追い込んだからなんです。似てるやつのほうが憎いですからね・・

まとめ

現代では、
アフリカを出発した最初の世代(原人や旧人)は寒すぎてユーラシア大陸の南側で停滞していたのですが、時の経過とともに誕生する新世代が前の世代を駆逐し我々の先祖ホモ・サピエンスとして世界中に定住していったと考えれています。その間、若干の共存(交配)はあったものの、ホモ・サピエンス以外は絶滅したというのが定説になってます。

次回は「人類がアフリカを出て新世界に飛び出していく話」を記事にしようと思います。お楽しみに!

参考資料

(1) Jared Diamond (1997) Guns, Germs, and Steel (銃・病原菌・鉄)
(2) Yuval Noah Harari (2014) Sapiens: A Brief History of Humankind (サピエンス全史)
(3) 川端裕人 (著), 海部陽介 (監修)『我々はなぜ我々だけなのか』(2017年)
(4) 更科功 (著)『絶滅の人類史 なぜ「私たち」が生き延びたのか』(2018年)
(5) https://leavingbabylon.wordpress.com/2015/03/26/ready-for-the-revolution/ 図はこのサイトから拝借しました。オリジナルがどれかわかりませんでした。
(6) ダーウィン
(7) 尾田栄一郎 (著)『ワンピース』(1997年ー連載中)
(8) 相田みつを

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