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都内・駅チカの森あります

青空が広がりカラッとした心地よいこの季節、
爽やかな風、ちょっとまぶしい太陽の光、
もっともっと感じたい!この心地よさ。

家に閉じこもっているのはもったいない、
どこか行こう~と、そう思い立って気楽に行けるのが、東京都多摩市の『遺跡庭園 縄文の村』です。
都心から電車に揺られ40~50分ほど、駅から歩いて5分というアクセスが自慢です。

遺跡庭園 縄文の村』は、縄文時代の集落であった多摩ニュータウンNo.57遺跡に盛土をして、当時の多摩丘陵の景観を復元したものです。
その庭園は、カヤ、クルミ、クリなどの50種類以上の樹木とカタクリ、ゼンマイ、ワラビなどの草花を植栽して、当時の植生を再現しています。
その豊かな植生によって、チョウなテントウ虫などの昆虫、その昆虫に誘われてやってくる野鳥の姿もみられます。

多摩ニュータウン遺跡 東京都の多摩ニュータウン開発事業区域内で発見・調査された遺跡の総称です。964 ヶ所の遺跡が見つかり、遺跡名には地名ではなく1~ 964の番号が割り当てられています。

トップ画像の、土器と竪穴住居の看板が入口の目印です。
さあ、行きましょう。

入って間もなく木々が生い茂り、周りの街並みが見えなくなりました。
ここはもう縄文の村ではなく、という雰囲気です。
数千年前の縄文時代は、どこもこのようなであったのですよね。

木漏れ日が眩しい

普段見慣れた木々も、縄文時代からの営みが繰り返されているのだと思うと、何だか愛おしく感じられたり、不思議な気分になってきます。

木にかけられたプレートには、その特性や使い方などが書かれているので、え~そうだったの、なんて感心しながら次々見て回ります。

捨てるところ無しの優れものですね。
縄文時代にも石鹸があった?
〝コナラ〟製竪穴住居が人気だったかも⁉
〝球根から粉を作って食べる〟発見した人はすごい!
土器料理の薬味として重宝していたかも。
人間は食べても大丈夫?


縄文時代の家3軒を見比べ

縄文時代前期と中期の2軒の竪穴住居が復元され、中期末の敷石住居(床に大きく平たい石が敷かれているもの)が1軒移設、復元されています。

この竪穴住居は〝茅葺屋根〟ですが、〝土葺き屋根〟だったという説もあります。
家の中はこんなに暗かったのですね。


縄文時代は、駅チカより水チカが人気です。
何はなくとも水が欲しい!

水がある所に文明が栄える・・・世界共通ですね。
多摩の水は美味しい?


自然のひと時を満喫したら、”縄文繋がり”ということで隣接する『縄文の村 展示ホール』へ。

昨年秋、江戸東京博物館で開催された「縄文2021―東京に生きた縄文人―」には多くの人が訪れ、初めて縄文土器や土偶を見た人も多かったようです。
この展示ホールからも出張していました。

縄文とはあまりにもミスマッチなたてものです。

「縄文2021~」でも人気を博した多摩ニュータウンのビーナスはさすがの存在感です。

縄文時代中期、多摩ニュータウンNo.471遺跡出土 

踊ってる?
一つ一つみんな違って、みんなユニーク。

多摩ニュータウン遺跡の各所から大集合

こんな顔のついた土器もあります。

【人面装飾付吊手土器】まるで土偶の顔が付いているよう土器です。
縄文時代中期、多摩ニュータウン№72遺跡出土
ヘビ?の顔が付いたような土器 
縄文時代中期、多摩ニュータウン№245遺跡出土


自然いっぱいの縄文の森で、
このような想像力豊かな土器や土偶が生まれたとは、とても不思議です。
森の生活には、いったいどんなことが繰り広げられていたのでしょうか?

縄文時代に興味がある人はもちろん、
そうでない人も、
森で縄文人と同じ空気を思いっきり吸ってみませんか。

最後まで読んでいただき有難うございました☆

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