今日会いに行きたい!気になる土偶#066千歳市埋蔵文化財センター
「土偶」とは、土で作った人形。
それ以外ものは「土製品」と呼ばれます。
その「土製品」には、
イノシシやイヌなどの「動物形」や、
キノコそっくりの「キノコ形」、
銅鐸のような「鐸形」、
その他「クルミ形」「イモ貝形」「三角形」…
と見たままの形の土製品が存在しています。
今日ご紹介するのは、
土偶と同じく命が息づく「動物形」の土製品。
北海道博物館の「北の縄文世界と国宝」展で、
初めて本物を目にしました。
北海道の新千歳空港建設のために発掘された
「美々4遺跡」から出土した「動物形土製品」。
愛称は「ビビちゃん」
その姿は、水鳥、カメ、ムササビ、アザラシなど
の海獣にもたとえられる不思議な姿。
なんらかの動物に似ている、と思うものの、
果たしてなに?と言われると・・・。
この目線から見ると、水鳥に見えるような?
次に千歳市埋蔵文化財センターで
その複製品を鑑賞してみることに。
こちらでは、こんなポーズ。
なんだか表情が生き生きして、
かわいらしい哺乳類動物にも感じられるような。
ビビちゃんという愛称にもピッタリなイメージ。
頭、顔、胴と手足が表現され中は空洞。
全体にきれいな文様が描かれ、丁寧な作り、
一部にベンガラで赤く塗られた跡があります。
ぐるりと廻って見ると、やっぱり水鳥?
背後に廻って見ると、大きな穴。
前面の口らしきものと同じような大きさ。
飲み物を入れる容器にも見えてきます。
今度は真上から。
・・・皆目見当がつかず。
この際、下からも見たかった…。
それにしても、
こんなにあちらこちらから、
ぐるぐると廻りながら、
土製品を見たのは初めて。
益々なんだ分からなくなってくるのも初めて。
ビビちゃんは想像上の動物?
空港建設に伴って見つかったビビちゃん、
両手を大きく広げ、自由に大空へ羽ばたく~。
広大な大地で、おおらかに、壮大な夢を描く、
そんな北の大地に生きる、
縄文人の願いが込められているのでしょうか。
お読みくださり有難うございます☆彡
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