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今日会いに行きたい!気になる土偶#066千歳市埋蔵文化財センター

「土偶」とは、土で作った人形ひとがた
それ以外ものは「土製品」と呼ばれます。

その「土製品」には、
イノシシやイヌなどの「動物形」や、
キノコそっくりの「キノコ形」、
銅鐸どうたくのような「たく形」、
その他「クルミ形」「イモ貝形」「三角形」…
と見たままの形の土製品が存在しています。

今日ご紹介するのは、
土偶と同じく命が息づく「動物形」の土製品。
北海道博物館の「北の縄文世界と国宝」展で、
初めて本物を目にしました。

北海道の新千歳空港建設のために発掘された
美々びび4遺跡」から出土した「動物形土製品」。

愛称は「ビビちゃん」

縄文時代晩期(約2500年前)
全長31.5㎝、最大幅16.2㎝、最大厚9.8㎝

その姿は、水鳥、カメ、ムササビ、アザラシなど
の海獣にもたとえられる不思議な姿。

なんらかの動物に似ている、と思うものの、
果たしてなに?と言われると・・・。

この目線から見ると、水鳥に見えるような?

次に千歳市埋蔵文化財センターで
その複製品を鑑賞してみることに。

こちらでは、こんなポーズ。
なんだか表情が生き生きして、
かわいらしい哺乳類動物にも感じられるような。
ビビちゃんという愛称にもピッタリなイメージ。

頭、顔、胴と手足が表現され中は空洞。
全体にきれいな文様が描かれ、丁寧な作り、
一部にベンガラで赤く塗られた跡があります。

ぐるりと廻って見ると、やっぱり水鳥?

背後に廻って見ると、大きな穴。
前面の口らしきものと同じような大きさ。
飲み物を入れる容器にも見えてきます。

今度は真上から。
・・・皆目見当がつかず。

この際、下からも見たかった…。

それにしても、
こんなにあちらこちらから、
ぐるぐると廻りながら、
土製品を見たのは初めて。

益々なんだ分からなくなってくるのも初めて。

ビビちゃんは想像上の動物?

空港建設に伴って見つかったビビちゃん
両手を大きく広げ、自由に大空へ羽ばたく~。

広大な大地で、おおらかに、壮大な夢を描く、
そんな北の大地に生きる、
縄文人の願いが込められているのでしょうか。

お読みくださり有難うございます☆彡

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