胃カメラデビュー~喉にトラウマがあっても

昨日は人生初の胃カメラを経験した。しかも、大腸カメラもセットで!
この日に検査すると決まったのは遡ること1月半前。それ以来、当日まで
ずーーっと不安で憂鬱で思い出すたびにストレスだったのが、昨日でようやく解放されて何とも言えない気持ちで帰宅し、早朝からの疲れが出てなんと4時間昼寝してしまった(笑)

大腸カメラ(内視鏡検査)は今回3回目だったが、こればかりは何度経験しても気軽にというわけには行かない。事前準備の下剤が苦手だから。でも回を重ねるごとに、前日の食事のことやコツみたいなものがわかってきて最初に比べたら気持ちもましになったようだ。(大腸内視鏡検査の事前準備についてはまた別の機会に書きたいと思う)

今回は初めての胃カメラがどんなものなのか不安でたまらなかった。何が怖いって、私にとっては検査そのものより、喉の麻酔の方が問題だった。
というのも、小学生の時にプールで大量の水を飲んでしまい、気管支が閉じて呼吸困難になって死ぬかと思った経験がトラウマになってしまったようで、それ以来、異物が入ろうとすると恐怖と同時に気管支の弁が閉じようとして、息を吐くことはできるのに吸えなくなるという状態になるのが尋常でなく怖いのだ。
学生時代に喫茶店でサークルの仲間と楽しくかき氷を食べていた時に、不意に気管支に氷の粒が入りそうになり、この時はほんとに苦しくて救急車かと思ったり、社会人になってからは、ある日突然声がでなくなり、耳鼻咽喉科に行ったときに喉に麻酔液を溜めるということを余儀なくされ、その帰り道に唾液をうまく飲み込めないような気がして(実際には飲めていたのだろうが)1人電車のホームで恐怖に包まれた経験が重なって、自分にとってはむせるとかそういうレベルを超えた恐怖症レベルになってしまったのである。

そういう訳で、喉に麻酔なんてしたら、唾液はどこへ行くのか、しかも麻酔がかかった状態でパニックになりはしないか怖くて仕方なかった。少しでも安心するためにネットで検索したら、そんなことは心配いらないという内容を期待していたのに、気管支に唾液が入らないようにダラダラと外に出しましょうとか、おいおいやっぱり気をつけなきゃいけないのかー、もういっそキャンセルしようかと思ったほど。

先生には、胃カメラの予約をする日に「むせたりするのは恐怖症がある」と話して、当日は鎮静剤を使うことになっていたので、もしかしたらスプレータイプの麻酔かも、それか麻酔無しで眠らせてもらえるのかな?とか思っていたのだが、看護師さんに「喉に麻酔液を3分間溜めてからコップに出してくださいね」とあっさり言われてしまった。「さっ3分間⁉そんなに長時間無理ー!!(涙)」←青ざめ

3分なんてカップラーメン並みの短時間だが、喉に液体を溜めとけと言われたらわけが違う。でももう、やるしかない状況なので、腹を決めて、その麻酔液を口に含み上を向いた。その瞬間、下の奥の方が瞬時にしびれ始め、鼻で息をしていればいいだけなのに、極度の緊張と恐怖で心臓がドクンドクンとなり、やっぱりダメかも、なんか飲んじゃうかも、でもここで吐き出したらこれから胃カメラ受けるのがもっとハードル高くなるのも嫌だ、今何分なんだ、あと何分我慢すればいいんだー!!とパニック寸前の状態を耐えに耐えていたらようやくピピピと救いのタイマーの音が鳴り、液体を吐き出すことができた。

そのあとは、静脈から鎮静剤を打ってもらってからは、カメラが通過したのもよくわからない感じで、意識があったのかなかったのか思い出せない。が、うっすらと意識はあったような気がする。でも全然苦痛はなかった。とにかく唾液を飲み込まず口の外に出すことを気にしていたくらいで、胃カメラが入ってからのレポートがほぼない(笑)
だから私のように喉のトラウマがなければ楽な検査だったと言える。

検査が終了すると「はいお疲れさまでした」といって看護師さん2人がかりで起こしてもらい、同じベッドで引き続き大腸内視鏡検査へ。しばらく同じベッドで横になったまま待っているうちに、早くも喉の麻酔は解けてきたが、しっかりにぎったティッシによだれは出し続けた。

再び先生が登場して、はいカメラ入りますねーって感じで検査がスタート。この時点で鎮静剤がどれくらい効いていたのか定かではないが、前回までの鎮静剤なしの検査より、ガスを注入するときの圧迫感というか痛みのようなものが少なかった気がする。時間も短く感じたので、やはり意識レベルはまだ低かったのではないかと思う。

全ての検査が終わってからも、立つとまだふらつく感じがあり、別のベッドに移動してしばらく休むように言われ、ほっとして横になった。外で時間をつぶしてくれていた夫にスマホで連絡をして、スマホをベッドに置いたら深く眠ってしまったようで看護師さんに「大丈夫ですか?」と声をかけられて、寝ていた自分にびっくりして起きた。
気分が悪いとか頭痛がするといったこともなく、1月半の恐怖から解放された安心感と、多分まだ完全に鎮静状態から復活していなかったのか、帰ろうとしてエレベーターに乗った後、なんと診察も会計も済ませていないことに気づき待合室に戻ってきた。

結果は特に問題なく、次回は3年から5年の間にとのこと。今回検査を受けたきっかけは、排泄物にちょっと赤いものがついていて念のため検査することにしたのだが、胃カメラの方は年齢的に1度はやっておきましょうと以前から勧められていたので受けることにしたのであった。
日頃の不摂生にも関わらず時に問題なかったことに感謝して、生活習慣を改善しようと思った。この検診直後の感謝の気持ちが薄れないうちに実行したいことは、運動すること、夕飯の時間を早めること、就寝時間を早めること。
まずは運動と夕飯の時間修正を頑張るぞ!



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