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12月7日

ホリデーシーズンになると車のコマーシャルが毎日テレビで流れる。日本だとクリスマスケーキとかチキンとかなんだろうけどなぜかアメリカは自動車。そういえばお友達のご主人が車のディーラー関係なのだが今年自粛期間中にも関わらず今年は、高級車の売り上げは決して悪くなかったらしい。ディーラーが修理以外はお店が閉まっていてもオンラインで新車の注文が結構あってビックリされたとか。オンラインでオーダーがあってご自宅まで納車に行くケースが結構あったそうだ。あとキャンピングカーも結構売れていると聞いた。

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この時期の自動車のコマーシャルは私的には好ましくない。なぜかというとクリスマスの朝、起きたら窓越しに女性がどこで売ってるのっていうほどの赤いリボンのついた新車を見つけて「ワーオ」みたいなのとか。新しいでかいトラックをもらった女性が「じゃああなたにもプレゼントよ。ハニー」と色違いのトラックを出してくるのとか。2台もいらんだろう大きなトラックは。「バッカじゃないのー」と思いながら観てる。それが一社だけでなく結構色んなメーカーのコマーシャルが鼻につく。えっやさぐれてる?そんなつもりはないんだけど。

最近、やさぐれている自粛生活9ヶ月をむかえた私が最も気に入らないのはBで始まるドイツ車のコマーシャル。なぜか迷子のワンちゃんを見つける青年。もちろんイケメンですごくおしゃれ。私がご近所でよく見かけるジーンズがめっちゃ下がっていて下着が見えてるような感じの若者ではない。私の携帯を手から引ったくったような目つきの悪い若者でもない。安心してください。携帯は取り返したんで。話は戻ってそのキラキラ眩しい素敵な青年はうちの甥っ子達が普通に発する『Fワード』とかも使わないし犬の首輪の札に書いてある住所を見て「心配しないで。僕が連れて行ってあげるよ」優しく微笑む。そして自分のなのか誰の車かは不明だがピカピカの新車の後部座席に初めて会ったワンちゃんを乗せる。後部座席には何か敷いてあることを祈る。ワンちゃんも超お利口さん(お利口だけどなぜか迷子)で素直に車に乗る。そして我が家の犬達のように運転中落ちつかずあちこち移動して吠えまくらない。映像によると結構な距離を走り(ここはやさぐれたおばさんの想像)飼い犬が行方不明でも探しにも出かけずぬくぬくとおうちにいる家族の元に到着。そして青年は犬をそっと家族の元へ行かせて自分は去っていく。そんな人いるー?そんなことあるー?ガソリンだって高いんだよ。あれはどこの国のお話?

我が家の誰にでもなついて郵便配達のお兄さんですら名前を覚えてくれている犬がちょっとしたスキに家から逃げた時に見つけてくれた人は犬の保護団体に通報してくれた。首輪の札から義母にすぐ連絡が入ったけど引き取りに行ったら$250も請求されたという。義母が苦虫をつぶした顔で小切手を書いてる姿が目に浮かぶ。現実ってそういうもの。コマーシャルにそんなに怒っても仕方ないのはわかってるけど。やはりあんな大きな赤いリボンつけて新車を家の前に停めたらわかるよね。普通はね(まだ言ってる)。

起こりそうもないミラクルを描いたコマーシャルで怒っている私。でも健康でいられることがある意味、奇跡だと昨日日記に書いた。ええ書きましたとも。テレビを観てやさぐれている場合ではない。信じれば奇跡は起こるし、願いは叶うのだ。そうそう昨日起きた本物のミラクルをここに記録しておこう。

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昨日のアメリカンフットボール。あと数秒で試合終了だった。元々ベイエリアのチームで今年からラスベガスのチームになってしまったが夫はいつも応援している。「あーこれはもう負けだな」点差も開いて時間ももうない。夫だけではなく誰もがそう思ったはず。夫はトイレに行き、観てもいなかった。残り数秒、苦し紛れにクォーターバックが遠くに投げたボールを綺麗に味方チームがキャッチして走ってタッチダウン。残り数秒で見事逆転勝利となった。フットボールでもバスケットボールでも「えーいっ」と投げたボールで逆転勝利のミラクルは起こる。こういうミラクルは観ててとても感動する。私もテレビを観ながらやさぐれている場合ではない。諦めたらそこで試合終了です!

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