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〈7〉 明日子 いまさら更年期を学ぶ

前回、心療内科の門をたたき、頼れる専門家をまたひとり味方につけて、
少しだけ安心を手に入れた私。

心療内科に対する根拠のないイメージと不安感を大いに反省し、
知らないってもったいないなーと思ったのでした。

そのクリニックで処方されためまいの薬はよく効いて、
家の中もふらふらせずに歩けるようになりました。

髪を洗うときも、
頭を下にするとふらつくので怖かったのですが
お風呂の中でも安心できるようになり、
いつも普通にできていたことをなんの躊躇もなくできることが
どんなにありがたいことか!身にしみて感じます。

自律神経を整える薬も効いてきて、
身を悶えさせるような暑さに襲われる事もなくなり、
まだ布団の上ではあるけれど、
少しずつ落ち着いて過ごせる時間が長くなってきました。

まだ動画やテレビを見るのは疲れてしまうので、
本を少しづつ読んで過ごします。

更年期について書かれている本も、専門書から小説、漫画まで
いろいろと読んだのですが、
その中で一番実用的で参考になった本を紹介したいと思います。

銀座で婦人科クリニックを開かれている対馬ルリ子先生とメノポーズカウンセラー吉川千明さんが書かれた本で『閉経のホントがわかる本』。

インパクト強めのタイトル(笑)とエレガントな装丁
大きめの文字と沢山のイラストでツライ時でも読みやすかった


いわゆる女性ホルモンってなんぞや?という基礎知識から、
閉経前後に起こる様々な症状とその対処の仕方。心の持ち方。
美容トラブルから心の不調まで詳しく解説してあります。

また、筆者の対馬ルリ子先生や吉川千明さんが実際に体験した不調や
それにどのように対応したのかが体験談として書いてあり、
こんなふうに先輩たちの話が聞けたら安心できる!と感じる内容です。

私が受けたホルモン補充療法(HRT)についても、
その種類や、効果とリスク、どんな人に向くのか等が詳しく解説されていたので、
実際に婦人科で処方された時も安心して始めることができました。

HRT以外にも漢方やサプリ、プラセンタなどの選択肢もあること、
また閉経後に気をつけなければならないことまで、詳しく載っています。

「あー、こういう事を保健体育で教えておいて欲しかった」

と思い、生理や避妊しか教えない現状の性教育に
このような内容がプラスされる未来を望みます。

10代の若者には
「えー、どんだけ先の話してんの〜?」
と言われるかもしれませんが、
それが思ったほど先の話ではなくて。

学校で学ぶ機会があって、
みんなが更年期にについて当たり前のように知識があったら、
個人だけでなく、家族や職場の対応も
変わってくるかもしれませんよね。

人生100年時代を生き生きとすごすために、
ぜひともお願いしたいところです!


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