5歳の娘からの質問、ママは今日楽しいことあった?に対する返答と30代の日々

5歳の娘と私は、毎日21時30分に布団に入る。
あまり保育園の話をしてくれない娘。楽しく過ごしてくれていることは雰囲気でわかっていたし、話したければ自分から話すだろうと思っていた。
しかし、5歳を過ぎたあたりから、お友達との関係性がぐんぐん進化していたので、多少の不安はあった。
そこで、寝る前に必ずこの質問をすることにした。
今日楽しいことあった?
今日悲しいことなかった?
最初は面倒臭そうにしていたが、段々と色々話してくれるようになり、端的にうまくまとめたなぁ〜と感じる日もあれば、お友達とトラブルがあった時はポツポツと気持ちの整理をしながら話している様子が垣間見られる日もある。
1日を回顧し言語化する作業、悪くない習慣だなと、娘も私も気に入っている。
最近は、ママは?お仕事で今日楽しいことあったの?悲しいことはなかった?と私にも聞いてくるようになった。
そこで困ったことが起きた。
楽しかったことがすぐに出てこない日が多いのだ。
職場でトラブルが多く、解決しきれないまま日々が進んでいく感覚に辟易としている時期などは、特に言葉に詰まってしまう。
悲しかったことも、なんとなーく悲しいことはあっても、言語化出来るほどよくは覚えていないのだ。
昨年度は看護師だが0歳児の担任も兼務していたので、子供達との成長をリーダーの先生と分かち合い、保育のことをたくさん学び、今年度よりも遥かに大変であったが、楽しかった。毎日の子供達の表情や仕草の変化を娘に話していた。それを聞いた娘は、会ったこともない赤ちゃん達の様子を想像して、ケラケラ笑っていた。
今年度は看護師業務のみになったため、担任は外れ、0歳児のフォローという形になった。子供達の日々の成長は感じられるが、昨年度のような濃密で熱量のある関わりは出来ていない。気楽にはなった。初めての保育の場で、右も左も分からず担任を担うのは、しんどい場面もあった。看護業務に専念できるのはありがたい。しかし、どこかに寂しさもある。
私にとっては、大変であることも仕事の醍醐味のひとつなんだなと感じた。
それでも、前職の頃よりは明らかに楽しい。病院勤務が楽しくなかったわけでは決してない。ただ、30代の自分には向いていなかったのだ。
必死で病棟勤務をこなしながら、文句もたくさん言いながら、メイクや服装も迷走し、アイドルを追いかけたりマッサージや岩盤浴に通ってみたり、いきなり健康に目覚めてみたり、無事夫となった当時の彼氏(笑)や母とどーしようもないことで喧嘩して長電話していた20代も、楽しかった。しかし、肩肘張ってピリピリしている日々だった。
28で、最愛の娘を産んだ。自分より大切なものが生まれた瞬間から、自分のブレブレだった価値観が定まってきた感覚を覚えた。自分の大切なものを大切にできたらそれでいいのだ。段々と自分との付き合い方も覚えてきた。お陰様で、30代は本当に楽しく過ごせている。
昨日、職場のパートさんから年齢を聞かれた。
33ですよ〜もうすぐ34になります。と答えたら、「あらー聞いて悪かったわね!20代だと思っていたわよ。ごめんねー先生若く見えるから!」と言われた。
ん?33なこと、聞かれて不快なことじゃないぞ?なんか引っかかるぞ?
私は30代の自分を気に入っている。家庭生活ではポンコツで、夫のスキルに頼りっきりな部分も多いし、娘にフォローされまくりだけども。それでも、20代の頃より自分のことが好きで、楽しい。濃密だった去年より、1日の楽しかったことがすぐに浮かばなくなってはいるけども。それでも、30代の日々は楽しいのだ。
そのモヤモヤを、昨年度0歳児クラスのリーダーとして色々教えてくれた保育士さんに聞いてもらった。
「私は30代のあなたに知り合った。私が知り合った時代をあなたが楽しいと言ってくれているのは嬉しいよ。」という素敵な言葉をいただいた。見守ってくれる人が身近にいる30代の自分、やっぱり大切にしたい。
娘からの、ママ今日楽しいことあった?にすぐ答えられるよう、毎日をシンプルに頑張ろうと思えた。

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