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真夏の海(1/2)葉山・鎌倉

虫たちが羽根で炎節を彩り

先日海水浴へ行った。

天気は曇りがちだが、暑過ぎず、日焼けもあまり気にしなくて済むので、ちょうど良い。

逗葉トンネル(逗子と葉山を結ぶ)を抜けて、道なりに3分ほど自動車で行ったところにある、森戸海岸という、小さな海水浴場に朝8時に着いた。


隣接している森戸大明神という神社がある。駐車場が、1日三千円で、高い。
神社わきから海岸に向かう。
ふと気づくと、狛犬の頭に珍しいアオスジアゲハが飛んでいた。
その横の木に、アブラゼミと、クマゼミが止まっている。

アブラゼミは全身茶色で、小さな白い斑点が2個あった。
クマゼミは、光るエメラルドグリーンの線文様が僅かにあり、羽は黒く繊細、小さなベニスレースのようで、見ていて飽きない。


海の家がオープンしていた。

小さな子供を連れた夏休みの家族客で、10時ごろには浜がテントで埋まるほど、賑わっていた。

夫が砂浜にテントを設置してくれた。
さらに彼が浮き輪を膨らましている間、砂浜で貝殻を探したり、砂山を作ったりして遊んだ。息子は夢中で砂浜を掘った。

人の頭くらいの、四角い砂の塊横に、幅10センチの水路を作った。
古代ペルシャ帝国の灌漑事業のようである。

浮き輪を持って夫が来た。3人で、沖まで行ったら、さらに遠くの沖に、灯台と赤い鳥居が隣り合って建っていた。

ゴーグルをつけて、私は海中に一瞬潜った。
見えるのは砂嵐のみ。

子供のころ、毎夏、素潜りやシュノーケリングをした。
家族で行く海岸は岩場で、岩場は歩きにくいが、その分浅瀬でも海水が澄んでいて海の生態がよく観察できる。

今年は、この海水浴の前日に、スポーツデポでシュノーケルセットを買った。

砂浜では出る幕は無いようである。

一通り遊んで、早めにお昼ご飯を食べた。

海の家で、「葉山うどん」を食べた。
つけ麺スタイルで、麺つゆは柚子と山椒の香りがした。

(終わり)



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