ハイボルテージな舞台にアテられたって話

私は昔、演劇部に所属していた事もあり「劇場」という非日常の空間にワクワクします。
昨日、知人が出演する舞台を見に行きました。
1日に2つの異なる舞台が見れるという、ベリーグッドな1日でした。
前売りの通し券を買う用意周到さよ。
「今日は演劇の日である」
玄関でブーツをはきながら、ヒトコトつぶやいた気が、したりしなかったり。

会場はライブハウスもしているお店屋さんでした。
飲み屋街の雑居ビルの3階。
エレベーター無し階段のみ。
ほほぉ…ナカナカだな。

開演1時間前、なんなら開場30分前に現地に到着した私。
1番乗り!
はええよ。
何もすることが無く、ただ待つのみ。
本を読もうかと思ったけれど、座る所は特に無く、電信柱によっかかりながらnoteを読んで過ごしました。
なんだか時間の使い方が下手になったなぁ。と、思ったり思わなかったり。

ふと、この何も無い時間が懐かしく思えました。
というのも私は演劇部時代、遠方の劇場まで電車やバスを乗り継いで舞台を観に行ったことが何度かあります。
それこそ開場前から劇場入口に立ってチケットを握りしめていました。
劇場へ向かう道中はワクワクして、帰り道は素晴らしい公演に満足してホクホクしていました。

〝待たされる〟感覚も懐かしかったです。

しばらくすると開場され、私は3階まで階段で登り、息を切らせながら受け付けで渡された半券と、座席に置いてあるパンフレットや差し込みチラシを読んで開演を待ちました。

席はもちろん、ド真ん中取ったどー!

座席の正面には、堂々としていて控えめな舞台が設置されており、場内BGMは作品の世界観を表すようなクセの強い曲が流れています。
「コレだ、こういうのだ。懐かしい。」
ひたすらにココロオドリ、ワクワクが止まりませんでした。

私は腕時計とポケットの中に入っているモノを全てカバンにしまい、スマートフォンの電源も切り、万全の体制で待機しました。

何度か上演についての説明があり、次第に大きくなっていくBGM。比例して暗くなっていく室内。

「いよいよだ。久しぶりの観劇だ!」

1本目の作品は2人芝居で、カラッとして明るい雰囲気があるものの、物語としては切ない印象を持ちました。
いい時間でした。

終演後、アンケートに感想を書きなぐり、会場を出て階段を降りようとした時。
ふと見ると、いらっしゃるじゃないですか、さっきまで舞台に立っていた役者さんが!

私は思わず
「あ゛あ゛あ゛あ~お疲れ様でした!」
キョドりまくってドコから出たのか分からない声を上げる私。
しどろもどろになりながら感想を伝え、変な空気になってしまったけれど、そんな私を柔らかく見送ってくれた役者さん。
優しさを形にしたら、あなた達になるのかもしれない。
ありがとうございました。

その後、懐かしい人と再会したり諸々がありましたが、ここでは割愛します。

その後、2本目を見るべく改めて会場に入ると1本目の時とは異なる雰囲気のBGMが流れていました。
めちゃくちゃポップ。
あ、次はさっきよりも明るい舞台なんだろうなぁ。
ニヤニヤしながら待機。

2本目は、終始ニヤニヤして、声を出して笑って、独自の世界に引き込まれ続けた2人舞台でした。
いやはや、最高に楽しい時間でした。

たぶん全力投球を形にしたら、あなた達になるのかもしれない。
汗が滴って、飛び散って、ボタ落ちするの久しぶりに見ました。
お疲れ様でした。

その後アンケートに感想を更に書きなぐり、階段で見送ってくれる役者さんに感謝を伝え、私の演劇の日は幕を降ろしました。

やはり誰かの一生懸命を見ると心が動かされます。
私は自主制作映画を創ることがありますが、これまでに誰かの心を動かす事ができていたのか。
そんな疑問が浮かびました。
そんな事を改めて帰りの電車の中で考えていましたが、疲れていたのか居眠りをするという…平和な日でした!

一生懸命な人は最高に輝いていると思います。
昨日の皆様は最高に素敵でした。
最高で最高な素敵すぎる方々に爆音の喝采を。

ではまた。


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