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ワークブーツ沼〜レッドウィング/ラインマン編〜

Nakasoneは靴が好きである。
スニーカーも革靴も安全靴もブーツもビーサンも。
好みの靴に出会うと心拍数が上昇する程に靴好きである。
そのため靴屋や古着屋に行くと出てくるのが遅いらしい。

そんなNakasoneの好みはブーツで、最近はワークブーツにご執心である。
元々、革が好きなNakasoneの興味は革財布や革の手帳などの革小物へ向かい、その後レザージャケットや革ジャンに向かい、今は革靴に興味が向かっている。

革製品のいいところは、長く使える事であったり、風合いが変化していくことにある。と、Nakasoneは飲みの席でよく語る。
革ベルトを例にあげてみる。
新品の革ベルトは色鮮やかであったり、ベージュのような色合いであるが、日光で色が濃くなったり、日々擦れるバックル近辺だけ光沢が出たりと、だんだんと表情が変わっていくのが楽しい。
そして定期的にブラシをかけたり、オイルを入れたりすると艶のある光沢が宿り、まだまだ息をしているように思われてならない。

自分が確かに生きてきた痕跡を、そこに感じるのかもしれない。

そして古着屋で並んでいるワークブーツは、程度にもよるが無骨で荒々しく、誰かが生きていた痕跡が刻まれた風合いが、見ているだけでたまらない。
たまらんのじゃあ!
そうNakasoneは古着屋でつぶやく。

ある日のNakasoneは、ぬるくなったアイスコーヒーを飲みながらフリマアプリをザッピングしていた。
ブーツが欲しいお年頃。
新品で買えばいいのだけれど、せっかくなら誰かが履き込んだブーツを"まず"メンテナンスする事で“自分のヤツ”感が増すのではないかと。
「別名で保存」する感じで。
そうしているうちにNakasoneの手が止まった。

「レッドウィングの…2907?ラインマン?うおお、カッコよい!」

そうしてNakasoneは脊髄反射のごとく購入したのである。

購入した後にNakasoneが「ラインマン」を分かる範囲で調べてみると、どうやらレッドウィングというワークブーツブランドの廃盤になったブーツらしい。
靴紐を足先の方まで締める事ができて、より足をホールドできるそうな。

オイルを入れたての状態が下の写真である。

古着感がかわいくてカッコよい
上から3つがフック式

到着後、ワクワクしながらオイルを塗りたくって調子に乗るNakasone。

そして、

「このブーツを満喫して、オールソールしたりして大事にするんや!」

と、つぶやいた。

その後Nakasoneが一生懸命に仕上げた写真が以下である。

シビぃ!

渋い。
そう、渋い。
ブラシでゴミを払い、クリーナーで掃除をした後、指でオイルを塗り込んでいくと愛着マシマシである。

ただ、革好きの方からすればオイルを入れすぎているかもしれない。
しかし、手にした時はカサカサだったので初回はオイルを多めに入れてみた。
それが正しかったのか否かは知識不足でわからない。
しかし、Nakasoneは満足している。
ふへへ。

少し太めの靴紐を選び、カカトはシューズドクターで埋めた。
右足のつま先の擦り傷、コレはコレでかわいい。
ふへへ。

なんてこった。
楽しいぞ、ワークブーツ!

このブーツを履いて、どんな場所へ行くのか。
このブーツに、どんな痕跡を残して行くのか。
楽しみしかない。

そうしてNakasoneは身支度を済ませ玄関を出る。
自分でメンテナンスをしたブーツは、歩いているだけなのに不思議と楽しい。
つま先近辺まで脚をホールドされてる感が歩きやすさマシマシである。

このまま無意味に駅まで行こうか。
それとも遠回りして郵便局で切手でも買おうか。
そんな浮かれた予定がギッシリ詰まっている脳内。
しかし、ポツンと耳に何かが当たった。

「…ブーツって雨の日も大丈夫なんかな」

今日は曇りのち雨。
明後日からは晴れるらしい。
また晴れたら予定を考えよう。
そんな事を思いつつ、Nakasoneは今日もぬるいアイスコーヒーを飲むのであった。

おわり。

追記
ごっついワークブーツを履いた女性、カッコいいなぁって思います。
映画「レオン」の影響かもしれないのですが…素敵!

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