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【アンパンマン映画の中で一番好きな作品「いのちの星のドーリィ」を次女ももちゃんと見ること:作品の中で描かれる生と死、イデオロギーの対立について】

次女ももちゃんと「いのちの星のドーリィ」を観る。
アンパンマンの映画には、名作が多いが、この作品は「キラキラ星の涙」と並んで一番好きな作品。
好き、というか、一番心に響く作品。

なんせ、文字通り戦いの中で本当に「死者」が出ます。
普段、結構コミカルな感じで戦っているアンパンマンたち。
それが、実は命がけの戦いだったんだ、ということが分かります。
バイキンマンのどデカイハンマーをかい潜り、
アンパンチを叩き込んでいるアンパンマンは、
一歩間違えば本当に死んでしまう可能性を心の片隅に置いて、
戦っていたんだと。

また、作中でアンパンマンの新しい顔を届けるジャムおじさんとバタコさん。
カレーパンマンとしょくパンマン。
彼らも、相当な覚悟と決意を持って戦場に向かっているんだと。
全ては、近くで生活するみんな(カバオくんとか)の命と生活を守るために。

作中で、アンパンマンはドーリィを守って死にます。
「これ以上守り続けると死ぬ」という段階になっても逃げず、
いのちの星を散らして果てるアンパンマン。
しかし、ある出来事を経て復活します。

復活したアンパンマンは、
センチメンタルに浸ること無く戦いに戻ります。
バックに流れる男性ボーカルによるオペラ調のアンパンマンマーチ。
アンパンマンが普段からやっている、
「困っている誰かを助けるために戦う」ということが、
いかに困難で、時に絶望を伴うものであるのか、
それが伝わるような演出です。

また、アンパンマンに、ドーリィに、
命を与えた「いのちの星」の輝きを見て、
バイキンマンが呻きます。
「なんて嫌な光なんだ…!」

なぜ、バイキンマンは毎度アンパンマン達と対立するのか?
それは、もうどうしようもないレベルでの、
イデオロギー(というか、自分のアイデンティティ)の対立が、
ベースになっていることが分かります。

「なんのために生まれたの?」
「なにをして生きるの?」
この根源的な問いを、1時間ちょっとの作品の中で表現している。
なんというか、凄い作品です。

次女ももちゃん、普段はアンパンマンが活躍すると、
笑顔で応援するんですが、
今回は真剣な(というか困った)顔です(´・ω・`)
※ちゃんとハッピーエンドですのでご心配なく。

かつて一緒に見た長女あっちゃんも、
この作品はすごく衝撃的だったようで、
よく覚えていました。

オススメです。
ちなみに、ドーリィの声は安達祐実。
ゲストが豪華なのもアンパンマン映画の特徴ですが、さすがの貫禄です。

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