見出し画像

砂のお城の自己肯定感

えらい!
すごい!
がんばってる!

本当に?

いつだって疑問が生まれます
私は子供の頃から自分が大嫌いで
それでも無理矢理にでもポジティブに
自分を褒めていかないと
「自己肯定」をしないと

「私なんてダメなんです最悪なんです」
というのを前面に押し出したら
生きているだけで周りに迷惑をかけてしまうから

そんな人を見て、嫌だなって思った自分がいるから

「そんなことないよ」と言われたら
「ああ、言わせてしまった」と思うから

だから今日も、無理矢理にでも
カケラも思ってない褒め言葉を自分に浴びせます
周りにも頑張りを自ら口にします

私は自分を肯定したい
それは嘘ではありません
しかし、肯定できるような行動をする
覚悟がまだないのです
当たり前のことを、当たり前にすることができなくて
できなかった無力感に襲われて
「できなかったんじゃなく、やらなかったんだろう」
と自分を責め続け

そして、いつか責めるのをやめなければならない時間がやってきて
即席で、かりそめのお城を建てるのです
「自己肯定をしている自分」を作り上げ
無力な自分を深く深く埋めて、目を背けてしまいます

自己啓発本に書いているような言葉を
さも自分が考えたように発信して
いつかその思考が本当になると信じて
「今日も前向きだね」「元気だね」と
本当の慰めの言葉よりも、偽りの褒め言葉を求める
それが癖になり、日常になりました

この考えは前向きなのか後ろ向きなのか
正直わかりません
「嘘も続ければ本当になる」
その言葉をずっと信じて
たぶん、前を向いてると信じて
今日も世界に嘘をついています

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?