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土星ってたんこぶ?私のサターンリターン考察

サターンリターンってご存じでしょうか。

東洋の本厄では女性・33歳、男性・42歳といわれますが、西洋だとサターンリターンが厄年に該当します。土星回帰の時期で、性別に関係なく、おおむね29~33歳頃といわれています。
ネイタルチャートの土星度数に対して、トランジットの土星が回帰するのは、29歳前後なのですが、
もっと幅を広げてみるとソーラーアーク・ディレクションの土星に、トランジットの土星が合になる時期までを見ます。ソーラーアークで算出すると、元々のネイタル土星の位置から約30度進んでおり、その位置にトランジット土星が重なることを考慮して、33歳くらいまで影響があると考えられています。
(フランク・クリフォード氏の説を参考にしました)

厄年というものは「何かおそろしいことが起こるから行動を控えたほうが良い」というわけではなく、「節目だから気を付けようね」ということらしいです。結婚、出産、住宅購入、昇進、別れ、体の変化…感覚は人それぞれです。
土星の守護神はクロノスで、時間を司ります。その厳しい試練を乗り越えることは、ある種の通過儀礼かもしれません。

さて、今回は私のサターンリターンについてお話ししていきます。1992年生まれ、水瓶座に土星があって今年で32歳。なので、サターンリターンの峠は越えつつある…はず。書くことで終わらせたい 笑
現状ですが、トランジット土星の影響からあげていきます。

前回の記事で、母がASC土星合の洗礼を受けたことを話題にしましたが、私もMCに土星合の状態が続いています。MCというのは、太陽や惑星が地上から見て最も高い位置にくる点で、まるで目の上のたんこぶ…。だから、タイトルを"たんこぶ"にしました。

MC土星合によって転機が訪れる、責任を引き受ける、権威が高まるという意味もあります。
1回目の合は、既に経験しました。この部署は後ろ盾がないと思って、労働組合に入ったのと、お給料が上がったのは嬉しかったです。

1回目巡行で合:4月 2回目逆行で合:9月 3回目巡行で合:2025年1月 
このように3回やってきます。サターンリターンも同様です。

他にも色々とありまして…。3月は、5人メンバーで働いているうちの1名が任期満了で退職しました。しかし、新しく入社した新人は5月で退職し、畳み掛けるように5人メンバーの担当をしている常勤職員も、体調不良でお休みが続いています。
もう1人、私と同じ年数で働いている同僚がいるのですが…ちょっと、限界に達している感が否めない。限界、というのは仕事についていけないのです。例えば、日ごろ書類を作成する機会が多いのですが、文章が支離滅裂でまとめることができず、誰が読んでも書いてあることが理解できません。上司にも相談しましたが、お手上げだと言われ、私達で添削をしてから書類提出するように、と。彼女は「これならいいんじゃない?」と更なる文章を付け足していくので終わりが見えません。

また、一人はパワハラ気質で退職者が出ました。自分のペースが1番正しいと思っているのか、他人の働きぶりが気に障るようなのです。そういう風に感じた方に対して酷いことを言ったり、無視したり、報連相をしない。
異動のない職場なので、年々軋轢が……まあ、こういうのを「業」というのですよね。

誰しも苦手なこと&こうあるべき、といった固定観念はあります。それにしても、メンバーは5人しかいないのに、パーソナリティに強烈な一面を感じる方が多くて…。
結論、それぞれが生きづらさを抱え、この職場に行きついたのでしょう。
もちろん、私も含めて。

こんな感じで、どう舵取りするの?みたいな、かなり混沌とした状況下で4月を迎え、現在に至りました。案外、何とかなっているのは、去年までのことを乗り越えてきたからです。
前置き長くなりましたが、これらのことを踏まえて、サターンリターンの話題へと戻します。


私のネイタルチャートです。

サターンリターンの影響は、ネイタルでの土星の状態…サインやハウス、アスペクトによって変わってきます。
私は、太陽と木星を含む小三角に土星が位置しているのみで、他にアスペクトはありません。土星は8ハウスに位置していますが、5度前ルールを適用すると9ハウスでもあります。この場合、8-9ハウスと臨機応変に読んでいくこととなります。

以前の記事でも書いたことがあるのですが、業務の一環として、天文教育に携わっています。これは9ハウスと読めます。9ハウスは哲学や教育と関係するのですが、例えばゆっくり時間をかけて教育者として身を立てる。太陽は射手座6ハウス(労働)にあって、土星とトラインで高め合っています。こうしてネイタルを眺めていると、この仕事は適職だったのだな…と感じます。

土星回帰図になります。
アスペクトの線が出ていないのですが、土星・水星と天王星スクエアです。

今から2年前の2022年1月に土星が回帰しました。
職場の人間関係が悪化していったのは2021年4月、ちょうどコロナ禍に入った頃からです。当時、私は29歳。お世話になった方が2名同時に退職され、新しく入ってきたのが例に挙げたパワハラ気質の方と、そのパワハラに遭って退職した方でした。それまでもメンバー間で言い争うことはあったのですが、まだ一歩引く大人な姿勢がありました。彼女は、本当に聞かないというか…自分ができたら周りもできて当たり前。気質でいうと、胆汁質が過剰になっている一面があるのではないか、と。
それで、メンバーの中でも強い影響力がある1人と結託して、暴走し始める始末。

暴風雨真っ只中な状況下、休日の補助要員として新たに雇われたのが、兼業で占い師をされている方でした。そのことも記事にしていましたが、私を占いの世界へ引き込んだのは彼女です。あれだけ母から占いのことを聞いても興味を示さず、ナレーターの時のギリシャ神話すら思う所なく読んでいた私が、彼女と出会って変わりました。
もう3年も前のことですが、彼女と食事をした際にタロットカードで占ってくれて。目の前で占う姿を見た時「かっこいい」と思ったのがきっかけでした。
一緒に働くようになってから、職場の状況について沢山話し合いましたね。

…この出会いは、あまりにも出来過ぎていた部分があります。
祖母の死を通して父の家系との確執と向き合わざるを得なくなった時、目の前に現れ、祖母が亡くなった時のショックと向き合ってくれたり、父の家系のご先祖様と通じて「貴方は貴方の人生を歩みなさい、父の家系に縛られないで。自らの幸せのことを考える時期が来たんだよ」と教えてくれました。
親族の死と向き合うことを通して、強烈な浄化が起こっています。この意味では土星8ハウスの象意が出ていて、今後のこと、財産についてもお話ししました。
結局のところ、父の思うようにはならない気がします。私と腹違いの息子で継ぐのは無理な話、別の視点に変える必要があると思うので。だから、その時がくるまで…距離を取ることにしたのです。

1ハウス太陽・冥王星合と7ハウス月のオポジション。今までの関係性について、否が応でもはっきりさせられる。変容は、心穏やかではなかったです。


そんな中、私と彼女はテレパシーと言えるほどの交流をしました。


具体的にテレパシーというのは、2人で1枚の絵を共同制作したことです。一方が石(クリスタルとも)を読み解いて、もう一人がその線画に色を塗る。これが、テレパシーの訓練みたいになっていて、言わなくても同じものがみえるようになりました。しまいには、背中越しに相手の香りがしたり、筆を持つと眠くなったり。起きがけの夢で伝言がくることもありました。

テレパシーって本当にあります。成長する段階で、やり方を忘れていくだけだと思います。それは、赤ちゃんとお母さんが見つめ合う、言語を伴わない感覚。彼らは、手を握っただけで、相手と意思の疎通ができたりするのです。

その受信送信ができる関係になった後の拒絶は、生半可じゃなかった。日がな一日、疑心暗鬼が沸き起こります。まるで蠍座のサビアンシンボルの様です。深く繋がると、切断が生じる。そして、また広がる。広がった先には、師との出会いがありました。

相手が相手以上に見えてしまっていた、それがよくなかった。最初は純粋に楽しかっただけ…けれど、いつしかリーディングではなく、私が彼女に描かされているみたいな感覚を覚えてしまいました。
彼女だって、別に描くことを強要していたわけじゃないのです。けれど、テレパシーが強くなっていくと、やはり願望みたいなものが、体を動かすような感覚があって…。

彼女のこと、完全に信じられなくなってしまった。

こういったことを知るために出会ったと、今なら分かります。
今はもう、一度まっさらな関係に戻してしまいました。お互いのためにも、私のほうから。

それが、去年(2023年)のこと。職場の人間関係も酷く、辞めたくて仕方がない最中でした。それでも、色々と事情があって、まだ辞めないでと止められていて。
はじめて朝まで寝付けないような不眠を何度か経験し、本気で精神科へ行こうとも考えました。精神の苦痛は、サタリタ図で言うところの水星土星と天王星のスクエアからきています。
けれど、天王星って「占星術」を象徴する星でもありますから、苦しみながらも向き合うきっかけをくれたのではないか、と思うのです。

内側がネイタル、外側がサタリタです。
何気に、サウスノードにリリスがのっかっています。

ある時、こう思いました。

「この人なら大丈夫と思うのは、嫌われたくない自分のあらわれ」

仕事をする上での考え方、感じ方が変わったのは、こういった彼女との関係性や西洋占星術、気質学の勉強をしたことが大きかったです。
自ら動いたり発言する機会が増えるのは、避けたいくらい嫌なことでしたが……気付いたら、前ほど不眠は起こらなくなっていました。
きっとサターンリターンを半分以上、乗り越えられたからではないでしょうか。だから、やっとこの記事を書く気になったし、MC土星合の状況を少しは俯瞰できているのかな、と。

ありがとうの気持ちを込めて。
彼女と描いた絵です。

今出会っている人達は、私に沢山のことを教えてくれました。他者は自分を映す鏡。占星術でいうならば、自分のネイタルに欠けた星を持つ人が集まってきています。そのひと欠片へ反発しているだけに過ぎないのです。
記事の前のほうで、困ったことになっていると書きましたが、この視点でいうならば、困ったという感覚がなくなります。
無理に解決する必要もなく、今はただ流れるままに物事を捉えることにしました。

最後に。サターンリターンは今まで目を背けてきた部分にスポットが当たります。その壁を乗り越えた先には、必ず前進できている自分がいます。
そのあらわれ方は人それぞれ。
私にとっては、絆を見直すということと、自分で考えて行動する。切り開いていくことでした。
貴方のサターンリターンはどうでしたか?

また進展があれば、土星の記事書きますね。

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