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土星期の母を、娘の視点で振り返る⑤受けやすい母と除霊。海王星の秘密。

これまでの母の人生について考察しながら、私自身を振り返るシリーズ。
今日で最終回となります。


占いを学ぶ者にとって避けて通れないこと……それは、両親のチャートを見ることではないでしょうか。この行為は、自分自身にとって強烈な浄化となります。一筋縄ではいかないことですね。
これまでの前半生(サウスノード)を見つめる良いきっかけにもなりました。

前回の記事です↓

土星期の母を、娘の視点で振り返る④
月と海王星のトライン、木星(肝機能)のコンディションによる影響。お酒、食べるの大好き。呑んで呑まれてな世界観。
私とのダブルチャートによる月同士のスクエア、太陽と月のクインカンクス。母と娘、お互いに違う価値観と理解されない気持ち。
母の出生図は射手座・山羊座に星が集中しており、この数年で冥王星が通過(コンジャンクション)していた…。

母はスピリチュアル(占い)が大好きです。
私が小学生の頃は、よくデパートの出張占いや館に付き添っていました。
決まって鑑定時間が延長するので、子どもの私は退屈でした。この頃は、占っている現場を見ても特別興味を持ったことはありませんでした。

正直…、占いにハマる母を見て、ウンザリしていました。これまでの記事の通り、親戚や妹との絶縁などで周りに相談者がおらず、決める手立ての1つとして占いのウェイトが大きかった気がします。
ですので、子どもの頃からお手洗いに九星気学のカレンダーが貼ってあったり、風水に関するアイテムがあったり。この本が良いよ、と言って占いの本を渡されたりもしましたが、当時は全く興味がなく棚に埋もれていました。

(まあ、一番好きだった漫画「カードキャプターさくら」の影響は大きかったですね。クロウカードを使ったタロットをして、自分でもよく当たってると感じてました)

ちなみに、私は改名しかけたこともあります。ちょうど、細木数子さんがテレビに出演していた頃ですが、法的な手続きに至らなかったので結局変わりませんでした。
改名は侮れません。その名前で抽選の応募をすると、信じられないくらい当たるのです。それで1名様のゲーム機が当選したり、他にもいくつか当てることができました。しかし、元の名前だと当たらないという…。


母のチャート。

母のチャート、1ハウスのカスプ(ASC)に注目です。
1ハウスのカスプ魚座の支配星・木星は10ハウスに位置しています。
木星はMCと重なっていますから、もともと「福祉の分野で社会的な経歴を向上させたい」という野心的な一面があったのですね。

魚座の支配星だと海王星も該当します。海王星を追いますと8ハウスに位置しています。どうやら、母のスピリチュアル好きは、この海王星が起点となっているようです。8ハウスの海王星ですから、遺産は形あるものというより感性や直感…いわゆる霊感的なものだったようです。
それが5ハウスの月とトラインで、余計に作用しやすくなっています。

霊感に関しては、本人は否定したがるのですがあると思います。
まだインスタントカメラの時代、母が撮影すると心霊写真が撮れます。花火大会の時や、親子で旅行へ行った時…特に薄暗い時は心霊写真が写ルンです(笑い事ではない)
その割に、龍などの縁起の良い写真は撮れたことがありません。不遇なもので、そういった不浄霊を引き付けてしまう体質のようでした。

ある時、職場の伝手で、茨城県を拠点としている霊能者の元を訪ねました。
職場に霊感の強い方がいて、教えて下さったのです。
当時は、水戸線というローカル線に乗って行きましたが、途中駅で母が「苦しい…」と言い始めました。
当時の私は、ちょうど小学校高学年で、小児喘息によって学校を休みがちな時でした。
呻きながら駅に到着しました。タクシーの運転手に○○さんというと「分かりました」と言うほどに、地元では有名な霊能者です。

その時、初めて…私は心の底から「こういう人っているんだ」と思いました。あまりにも衝撃的だったので、今でも覚えています。

母が鑑定室に入ると、その方は煙草を吸い始めました。
すると、うう…苦しいと心臓を押さえる母。心臓が苦しいのは憑依されているから。死ぬほど苦しかったと言ってました。
よく、浄化するのにホワイトセージやパロサントを焚くかと思うのですが、この場合は煙草の煙を意図的に使って祓ったのです。
(CLAMPさんの漫画でいうならばXXXHOLiCのイメージ。登場人物が、常に煙に巻かれていますよね)

当時の母はデイサービスで働いており、利用者の生霊が憑いていました。
曰く、母が優しくしてくれたのが嬉しくて、もっと構ってほしかった。
母は何だかんだ言って、人に尽くしてしまうところがあります。
本人が嫌だと思っても、そういった"オーラ"は自分では変えられないといいますか、天性なのです。この人なら救ってくれる、という何とも頼りになりそうな雰囲気があります。
他の部署で虐められた人が立て続けに母の部署に異動してくるとか、重い状態の利用者さんを任される率が高く、亡くなるまでケアをするとか。
(冥王星が6ハウス、DESと接触しているところが重たい何かを背負わされるという感じがします)
この人なら任せても大丈夫、というのはおそらくASC魚座と、そこを起点に角度を持つ惑星のせいでしょう。
魚座って、本当に優しい方が多いのですが、まるでブラックホールのように色々と吸い込んでしまい、気が付いたら茶色く濁ってしまいます。自分を大事にしてほしい星座です。
ちなみに、エプソムソルトがおススメです。母も、この塩をお風呂に入れるとスッキリすると言ってます。

話を戻します。
その霊能者の方には度々、母がお世話になりました。
心霊写真もお焚き上げしてもらいました。
それから、私にはこういったオカルト的なアニメとか漫画は見させないようにと言われました。今思うと、子どもは特に影響を受けやすいから蓋をされたのだと思います。

母は時折、生霊をしょって帰ってきている時があると思っています。
半年間、原因不明で片腕が上がらないこともありました。その時は、本人も何か固執した発言をすることが多く、気性が不安定になったり、私がいくら話しても意図が伝わらず怒り、おかしな状態となっていました。

…こればかりは仕方がありませんでした。たとえ祓えたとしても、本人が"特に引き寄せやすい時期となっている時"は、また憑いてきてしまって堂々巡りかと思います。そういった環境下で働いていますし、元々の体質もあります。
引き寄せやすい時期=転換期とも言えるのですが、例えるのならラジオのチャンネルを変える時。次の周波数にコネクションするのに、一時期ノイズがかかりますよね。
あの状態の時って、あっちに引っ張られこっちに引っ張られる。それが人だけでなく、霊とか見えない存在だったりするのではないかと。
家族は見守るしかありません。

今年の3月。天王星同士のスクエア。天王星は改革の星。
今まで続けてきてしまったことを強制転換させる。
そして、母のASC魚座を土星が通過。

例えばこういった時、土星が調整にかかることがあります。

ASCに土星が重なりますと、身体的なリセット、負荷がかかります。私は予測をしていて、半年ほど前から母に警告していました。
今年の3月にかけて「お酒を飲み過ぎちゃ駄目」「事故に注意だよ」と。
母は真に受けて震えあがっていたのですが、お酒を止めることはありませんでした。結果、事象が起きてしまいました。
ASCに合となる1か月前の2月、原因不明の体調不良で吐き気が止まらず、発熱もしてお酒も飲めずに寝込みました。回復するまでに1週間。
それから立て続けに、土星がASC合となった3月も全く同じ症状で寝込みました。
母が何も食べらず、数日間寝込むというのは数年来のことでした。

……それからです。お酒の量を減らすようになったのは。
離婚した頃からずっと使い続けていた、愛用のジョッキを「もうコリゴリ」と言ってゴミ箱へ捨て、飲む量を減らそうと決心したのですね。
その一連の流れを見ていたからか、私は少しづつ……お酒に対するマイナスな感覚がなくなってきたようにも思います。
お酒って登場人物なのだそうです。誰かが呑まなくなった分、独り歩きして別の人に呑ませる。

そして、あんなにも遠方引っ越しをする!と言って聞かなかった母が、ようやく現実を見据えました。何か、憑き物が取れたみたいな顔つきになったのです。

もう1つ、母に伝えたことがあります。

海王星による受信。

それは、父との関係性です。
こちらで記したように、父の太陽と母の月は合です。
一度、夫婦の契りを結ぶと……天体の位置によっては、名残でテレパシー受信してしまうようなのです。

母は離婚してなお、相続のことで私が損をしないようにと、絶えず「受け取りなさい!」と言っていました。自分が嫌な想いをしたこともあります。
けれども、私は祖母が好きで通っていたのと、元々父との縁は薄いと感じていました。
祖母が亡くなった後、父からは将来的に実家を継いでほしいと言われ、そのために腹違いの息子も頼むと言われたのですが、遺品も何も渡されず目の前に吊り下げるばかり。
悲しみに暮れていたのは良く分かるのですが、このことに対して母は激情しました。私が娘を会わせるのを許可していたのに、もうこれ以上娘を通わせる必要はない!と。

私としましても、一度父とは距離を置いた方が良いと判断したので、連絡手段を絶ったのですが、母はずっと「父から連絡あった?」と聞くのです。
おかしいな…と思っていたのですが、ある時ふと納得しました。


これは、私に連絡しても届かない…と、父が思念を送っていて、母が受信しているんだな、と。名残なのですが、これ以上、ずるずると関係性を引きずるのは良くない。今は、離れた方が良い、と。


「いつまでそのしがらみに囚われているつもり?私なんて言われるまで気にもしていなかったのだから、さっさと切って」

切断させました。
もう、当面祖母(父)の自宅へは行かないし、お仏壇にも手を合わせられないけれど…。相続云々以前に、私は私の人生を歩まなければ。
今でも、祖母のことを思い出すと逢いたいと思います。あの時に少しだけ戻って、今のことを伝えらえたらよいのに…と。祖母の写真は、自宅の仏壇の傍に飾っています。

けれど、もう祖母はいません。
相手にだって家族がいます。その子はその子の人生を歩めばいいと思うのです。相続のために、いまのうちから仲良くするのではなく。
いつか、縁があれば必然的に出会うものですから。

これにて、今現在の母に対する考察は終わりです。
今度は私の視点で、何か書けると良いなと思っています。
ありがとうございました。

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